クラックの補修を得て豪華さと重厚感が増したサイディングの外壁塗装

今回は青葉区の施工で職人は一級塗装技能士を超える塗装指導員の竹山の作業です。
外壁は1階は窯業系のサイディング。2階は縦張りの外壁ボードによるツートンカラーの外壁塗装です。

ツートン塗装

お見積り調査に行った時の第一印象は草木による植物が家の周りを囲んでいたので足場の関係上、多少伐採が必要かなと感じました。外壁の汚れは築年数相応といったところでしょうか。

施工前
お家東側の外壁
玄関側外壁の施工後
玄関側外壁の施工後
玄関上まわり
玄関まわり
ツートンカラー
ツートンカラーがより鮮やかになって豪華さと重厚感が増しています。

 

それでは塗装作業のご紹介です。

下屋根の上の瓦
割れないように瓦の上の足場組も慎重に

今回は特に工程ごとに撮影してますが、写真を作業の証明として使う場合、特に塗装の場合とても当てになりません(笑)
どんな細かく撮っても、言い方は悪いですがごまかしようはいくらでもあるもんなんですね。それでは話が進みませんので、とりあえず説明に移りましょう。

屋根塗装は洋瓦風タイプのもので塗装の必要性が少ないということで今回は省きました。築19年、全体的な傷みは少ないです。これは1階のサイディングですが、しいて言えば凍害に似たちょっとした爆裂のような素地からの剥離がありました。作業写真のサイズは小さめですがご紹介します。

サイディングの下地処理

凍害と思われるサイディング

ビスから入っていたクラックではなかったので、家や外壁にゆがみが生じたクラックだと思われます。でもモルタルと違いサイディングなので結構なエネルギーが加わったのかと・・

サイディングのクラック

クラック補修の跡が残らないように、模様に沿ってシール処理をします。

サイディングのクラック補修

シーリングはたっぷり注入できて肉厚仕様の2液のノンブリードウレタン。塗装との相性を考えて、わざと変性シリコンではないウレタンにしています。変性シリコンがなんでもいいというわけではないのです。
軒天の下地調整。マジックロンという道具にて研磨。そうすることで塗装の剥がれなどを防止します。

軒天の下地調整

見づらいですかね?ケイカル板同士のすきまをシール材で埋めています。

軒下

下塗り。主にケンエースという塗料を使ってます。
軒天は基本艶消しなので、標準で艶消しのケンエースはシリコンより最適な塗料なのです。紫外線で劣化しない場所なので、塗装屋にしてみれば基本の塗料です。

軒裏のケンエース塗装

上塗り。普通のウーローラーでは軒天の塗装は塗料が顔に飛び散ります。
WAKABAという特殊な繊維質でできた大塚製ローラーというものがあるのですが、それを使うと全然塗料の飛び散りが少なく飛散しにくいのですが、少々割高なローラーなのです。でもローラーを持つハンドルはスイスイ進みます。

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軒樋の下塗り。
これも定番ミッチャクロンというプライマーで塗布。角樋の支持金具はデンデンとも言いますが、塩ビ部分だけでなくデンデンも一緒に塗れます。

雨樋プライマー塗布

雨樋は下塗りと上塗りの2回で仕上げることもできます。
3回塗ったからと言って、塩ビは元々耐久性があって厚く塗っても耐久性が伸びるというわけでもありませんが、劣化して色あせているとツヤムラが出るときがあります。なので3回塗ることもあります。

軒樋ローラー塗装

昔は雨樋ば刷毛がメインでしたが、4インチほどのローラーで塗るのです。きれいで早い!!

雨樋仕上げ

破風板はモルタル仕上げの素材。ここはパーフェクトサーフで下塗り。軒樋と破風の間奥まで塗料を行き渡らせます。

破風下塗り

中塗りのチョコ。色はND255です。

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やっぱりローラーで中塗り。
塗装前、下塗り~上塗りまで、こげ茶→白→チョコ→チョコという具合です。

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それにしても自撮りホワイトボード活躍してます。下塗りのパーフェクトサーフ。

サイディングの下塗りのパーフェクトサーフ

中塗り。

サイディングの中塗り

中、上塗りともパーフェクトトップ。

サイディングの上塗り

3回目の上塗りの重ねたりです。
ちょっと色を変えているように見えますが中塗りと同じものです。塗料は乾燥すると少し濃く見えるのでその違いです。

サイデイングの重ね塗り

今回のように通常の色の塗り替えでは3回塗りですが、下の動画のように4回塗らなけれはならない外壁というものもあります。
現状の色とは似つかないまるで蛍光色のような色を選択する場合は、4回塗らなければ色が被らず仕上がらないということがあります。

今度は縦樋の塗装。

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要領は軒樋と同じですが、軒樋は屋根軒先に平行に走っているので、外壁に塗料を垂れさせてしまう場合があるので、外壁塗装前に塗りますが、縦樋は外壁が塗装し終わってから塗るのが基本の工程の順番です。
あくまでも基本ですからね。基本。塗装業者さんによって違う場合もあります。職人さんは仕事的にプライドが高い人多いですから、これだ!って決めて言うこと出来ないんです(笑)

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ひさし上のトタン。
色が飛んでいますが劣化でもいい状態の劣化です。これが塗膜がバリバリ剥がれていると、いくら頑張って塗装をしても見栄えや仕上がりが汚く見えてしまうのです。なので新築からのはじめての塗装は、後々の塗装に影響を与えるのでとても肝心なのです。

状態はいいので下地調整は表面を研磨するのみ。

ひさしトタンのケレン

エポキシさび止め塗料。

ひさしトタンのさび止め塗装

中塗り。

ひさしトタンの中塗り

状態が良かったのでピカピカです。

ひさしトタンの上塗り

雨戸は刷毛、ローラー、そしてこのようにスプレーで塗装する場合もあります。現場の状況によって使い分けます。風の強弱や養生のしやすさ、作業の広さなど、スプレーの場合は塗料飛散を一番に考えて現場で作業できるかを総合的に判断します。

雨戸塗装前

雨戸スプレー塗装

スプレーはコンプレッサー駆動のカップガンスプレーやチロンという塗料が付着しにくい温風塗装機などありますが、今回はコンプレッサーによるスプレーです。セイワというメーカーから出ているクリーンボーイという塗装噴霧器も、エアーカーテンの中に塗料がスプレーされて飛散しにくい構造なので使いやすいのです。

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通常工事期間中は、雨戸を閉めっぱなしで作業をします。

雨戸上吹きスプレー

雨戸は塗る方と塗らない方がいます。
雨戸の傷みはずっと放置したとしても家には影響はないですし、木部のように腐って穴が開くこともないですからね。どちらかといえば見た目重視の場所ですね。

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外壁との取り合いの雨押さえ。鉄部なのでさび止めをいれての塗装です。

下屋根と外壁の境にあるトタン

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養生をはがした状態。
今回のように1階と2階で塗り分ける場合、すべて一度に養生ができない都合もあるため、ちょっと作業が複雑でした。これは塗装前。外壁、換気フード、出窓の塗る前ですね。

外壁と付帯の下塗り状態です。

で、これが養生を外した塗装後の状態。
メッシュシートを外すと、生い茂っていた木の葉っぱが外壁近くまで反発して押し戻されています。植物が近いと胞子が飛んできてカビ発生の原因になってしまうのですが、そこはパーフェクトトップ。防カビ機能も高いので安心です。

メッシュシートを外した状態の外壁

足場のメッシュシートは塗装完了後、スケジュールの都合が悪い場合などどで足場解体まで日にちが開く場合は、このように足場に巻きつけて窓からの風通しを良くしておきます。部屋の中も暗いですしね。

メッシュシートを巻き付けている足場
足場解体までに日にちが開く場合はメッシュシートを剥がして巻き付ける

ちなみに強風や台風の時なども同じような処置をします。後は足場を解体するだけの状態。
そして解体へ。せっかく外壁がきれいに塗られていても足場材で傷をつけてしまわないように丁寧に足場を解体していきます。

足場解体

青葉区はどことなく高級住宅街という私なりの勝手なイメージですが、うちでも工事件数が多い地域のひとつです。

築年数的にも区政20年は経過しているらしいので、塗り頃の家が多くなってきているのだと思います。
男性の平均寿命も日本一になったという噂も聞きましたがホントらしいです。そこまで調べるなんて、公務員さんも仕事がたくさんあってうらやましいです。お隣緑区の十日市場を超えたらすぐ青葉区ですから、町田インター方面から246を抜けても近いですし、すぐ駆け付けられる場所でもあります。
動画もそれなりに撮影しているので見てください。職人竹山もスピードと仕事も本当に仕事が丁寧なので、ぜひともご指名を。

作業を含めた他の画像はこちらにもあります(Facebookアルバム)。

今回の仕様です。

足場(架設掛け払い):
仮設足場組み立て及び解体:180㎡、飛散防止用メッシュシート張り:180㎡、外壁高圧ジェット洗浄:212㎡、養生作業:103㎡

外壁塗装:
下塗り塗料パーフェクトサーフ:3缶、中塗り塗料パーフェクトトップ:2缶、上塗り塗料パーフェクトトップ:1缶、外壁塗装施工費 (下+中+上塗り):110㎡

付帯塗装:
水切り:26m、軒廻り:20㎡、破風:30m、帯板:14m、雨樋:55m、霧除:1箇所、出窓鉄部:1箇所、戸袋・雨戸大:1箇所、戸袋・雨戸:4箇所、換気扇フード:1箇所、玄関脇鉄扉:1箇所

コーキング(2液ノンブリードウレタン):
サイディング目地シーリング:139m、サッシ廻りシーリング:126m、屋根取り合いシーリング:85m、化糊同差し上端シーリング:23m、換気口貫、通部等シーリング:1式、破風板ジョイントシーリング:1式
※シール専門職人による施工

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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