今回は横浜市緑区のお客様の施工のご紹介です。
外壁から屋根まで、全面的な塗装のご依頼でした。
目次
緑区での外壁塗装施工の概要
今回のお客様のお宅は、凹凸のあるサイディング外壁でした。
毛足の長いローラーを縦横に転がして、全体に均一な塗膜を付けることがポイントです。
施工のご紹介
施工の全般の流れを、写真と共にご紹介します。
場所:横浜市緑区長津田
着工:2010年5月26日
工期:15日間
1日目~5日目:足場組立、洗浄、コーキング、養生
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- 足場をしっかりと組み上げました。
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- シール(コーキング)を打ち換えます。古いシールは、ナイフを使ってしっかり剥がします。
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- 新たに新たにシーリング(コーキング)する場所に沿って、しっかりと養生します。
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- 壁の低い部分には、組んだ足場に横になりながら。
丁寧な養生が、仕上がりの良さにつながります。
シーリング(コーキング)については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
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6日目:屋根、ケレン、目荒し、錆止め、下塗り、養生
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- カーポートの屋根に、塗料が飛散しないようにしっかりと養生しています。養生する際には塗装しない部分に塗料が漏れないように、隙間なく覆い隠しておきます。
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- 足場と屋根の間隔が狭い為に、ノンスリップマスカーと言って、ビニールが厚く滑りにくい加工がしてあるマスカーを使用しました。滑りやすい屋根上の養生などには良く使用します。
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- 玄関ドアの養生です。取っ手から何からキッチリと覆い隠しますが、人の出入りがあるところなので、扉を開閉出来るようにと鍵穴部分だけ空けて、鍵を差し込めるように工夫して養生します。
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- トタンの釘が出ていたため、打ちつけているところです。家の塗り替えをするような築年数の家では、釘が抜けかけている場合がほとんどです。抜けかけたままにしておくとそこから漏水の恐れもあるため、しっかりと打ち直します。
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- 錆び止め塗料をよりトタンに食いつかせるために、目荒しをしています。トタンなどの鉄部や、つるつるとした表面の部分は塗料が乗りにくいため、小さな傷を付けて塗料の食いつきを良くするための作業です。
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- 錆び止め塗料の塗り替え開始です。塗料漏れしないよう目荒らしした部分に刷毛を走らせました。錆び止め塗料も色々な色がありますが、今回 使うのは赤錆び色の塗料。私たち横浜塗装職人でも良く使う塗料の1つです。
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- 屋根トタン部の錆び止め塗装が終わり、乾燥したら、屋根の下塗り用塗料の塗装です。ローラーにたっぷりと含ませて、屋根上に濡れ感が出るまで何度も転がして塗料を塗布していきます。
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- コロニアル(カラーベスト)にたっぷりとシーラーを吸わせてあげます。これによって、中塗りや上塗りの密着度も上がり、屋根の塗り替えが綺麗に仕上がる下準備となります。
マスカーとは養生材のこと。
ビニールとガムテープが一緒になっています。
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7日目~8日目:屋根、中塗り、養生、軒ジョイント、コーキング
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- 屋根の中塗りです。ローラーが入らないような溝や段差になっている部分などの隙間を刷毛を使って塗装し、後でローラーで一気に塗装を進めます。
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- 引き続き、トタンとコロニアル屋根の隙間を刷毛で塗装。この作業をダメ込みと言います。ローラーで無理に塗装すると仕上がりが汚くなってしまうため、綺麗に仕上げるには大事な作業です。
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- 下屋根のダメ込みをしています。角までしっかりと塗料を塗り込んでいきます。作業をしているのは職人・曽根カズ。手先の器用な職人で、このような細かいところの作業を得意としています。
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- 隅の方で縮こまっているようにも見えますが、角の部分をしっかり塗るために良く見ているところです。また屋根の上は滑りやすいため、足元にも十分に注意しながら作業を進めました。
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- ダメ込みが終わり、塗った塗料が乾燥したら次はローラーでコロニアルの塗装です。色はニューワインを選択しました。深い赤紫で、色の名前の通りワインにも似た色合いですね。
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- 職人・曽根カズが屋根を塗装しているあいだ、私 柳沢は窓の養生作業をしました。春とも言える時期の作業でしたが、動いていると暑くなってくるため、髪は結い上げました。気合十分です。
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- 屋根の中塗りが全て終わり、養生を手伝ってくれている職人・曽根カズ。まだ若いですが、お客さまへの細かい配慮もしっかり出来る職人です。
屋根は登らないと様子がわからないので、業者の言いなりになってはいけません。
修繕をする際には、信用できる業者をお選びください。
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9日目~10日目:壁、中、上塗り
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- 塗装する真下にあるバラの樹に、塗料が飛散しない様に。また、枝や葉に傷を付けないように丁寧にビニールをかけて養生している曽根カズくんです。
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- バラの樹の養生も終わり、これで心おきなく塗装作業に集中出来るようになったところで、中塗り開始です。凹凸のある壁なのでローラーを横に縦にと動かしてしっかり塗り込みました。
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- 養生してあるとは言え出来るだけCATVの線に塗料を付けないよう気を付けながらローラーを転がしました。細いケーブルであっても、しっかりと養生します。
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- ケーブルを避けながらローラーを転がしていきます。凹凸のある外壁の時には毛の長いローラーを使うと溝奥までしっかりと塗り込む事が出来ます。また鉄部のフラット面には毛の短いローラー、と使い分ける事で綺麗な仕上がりになります。
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- 中塗りが終わり、上塗りの材料を準備する、職人・曽根カズです。塗装作業に欠かせない塗料。その準備にも工程があり、用意したまま放置すると硬化してしまうので、その日に使う分だけを用意していきます。
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- 材料の準備も終わり、外壁仕上げの塗装開始です。下の色が少し濃い茶色なので、上塗りをしっかりと塗り重ねないと下の色が透けて見えてきてしまいます。たっぷりと塗料を付けて厚い塗膜を塗りあげました。
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- 狭くて、しかも細かいところの塗装をしてくれている職人・曽根カズです。すぐ近くに足場があるところなので周りにも注意しながら、刷毛を動かしていきました。
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- 玄関の仕上げ塗装中の職人・曽根カズです。一番お客さんの目につくところなので、いつになく緊張気味。それでも しっかりとローラーを転がして綺麗に仕上げました。
高品質な外壁塗装は、丁寧な養生があって実現できます。
養生の大事さを紹介している動画がこちらです。
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11日目:木部 ダメ込み タッチアップ
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- 西面の破風木部の仕上げ中です。樋と、破風の隙間がとても狭いので、目地刷毛と言うとても細い刷毛を使っての塗装です。画像内で職人が使っているのが目地刷毛。一目で細いことが分かります。
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- 北面の破風木部仕上げ中。 厳密には木部ではなくボードと同等のセメント繊維の材質です。周囲を映し出すくらいにピカピカになった破風と樋を、見る角度を変えて塗り漏れが無いか確認しながら作業に励む職人・柳澤です。
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- 北面のダメ込みです。電気の配管(塩ビパイプ)を刷毛で塗装しています。細かく湾曲したところの塗装なので、ローラーが使えず、小さな刷毛を使って丁寧に塗料を塗り重ねました。
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- 東面の雨樋と壁の裏にある隙間のダメ込みです。とても見づらいので、あちこちから覗いての塗装になります。塗り漏れが出ないように、塗ったところの光沢を確認しながらダメ込みしました。
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- 南面の破風の仕上げです。作業するのは職人・柳澤。真剣な表情で刷毛先を見つめています。ぼったりするほど刷毛に塗料を乗せて、しっかりと厚い塗膜を塗りあげていきました。
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- 軒天と壁の取り合いのダメ込みをしています。軒部分は白色で外壁と色が変わっているため、はみ出さないように手先に神経を集中させて作業を行います。経験をつんだ職人はマスキングを使わず、刷毛1本で綺麗な線を引くことも出来るのです。
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- 窓のダメ込みです。養生がしてあるので、かなり塗りやすいと思います。後は、養生から塗料が漏れない様に気を付けて塗装するだけです。
ダメ込みとは、通常サイズのローラーで塗れないような狭い場所を、刷毛や小さなローラーで塗装することです。
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12日目~13日目:下屋根 中塗り 付帯 中塗り 雨戸 ケレン 下、中塗り
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- 下屋根の中塗りです。養生の関係で壁を先に仕上げるため、後で下屋根を塗ることになるのです。このように施工場所によって順序が入れ変わる事は多々ありますが、塗装の基本は上から下へ。下から仕上げても飛散した塗料などで汚れてしまう可能性があるからです。
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- 赤茶のワインカラーで中塗りをしています。下地が黒っぽい色なので、色の塗り分けが分かりやすいですね。下地の色が透けないようにしっかりと塗り重ねていきます。
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- 帯板の上部のダメ込み中です。帯上は既に塗装され、鏡のような輝きで周りの景色を映しています。しっかりとしたクサビ足場であるため、しゃがんで作業する職人の足元も安定していました。
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- 帯板の塗装をしながら、出窓上のスチールの上塗りもしてもらっています。黒色に仕上げられていくのを見ていると淡い色で塗装され、優しい色合いの家に引き締まった印象を与えますね。
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- 曽根君に帯とスチールを塗装してもらっている間、私は雨戸の塗装です。塗装に入る前に養生です。私たちは、雨戸の場合、テープだけで塗装します。周囲に歪みや浮きが出ないよう指でしっかりと押さえて養生します。
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- テープ養生が終わると、次は目荒しになります。塗装するためには仕上がりには目に見えない、この目荒しが重要になります。小さな傷を多くつける事で密着性をあげ、接着剤の働きをする下塗りをしっかりと定着させることが出来るからです。
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- テープ養生が終わったら、次は雨戸の下塗りです。今回はミッチャクロンを使用しました。密着力に優れている塗料で、このような場合に良く使われます。
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- 下塗りが終わり、次は雨戸中塗り開始です。色はブラック。雨戸は溝があり、ローラー塗装が出来ないため刷毛で1本1本埋めるように塗装を進めていきます。時には吹き付けを行う場合も。
雨戸は塗装でツヤツヤになるんですよ。
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14日目:水切り 上塗り、雨戸 仕上げ 玄関、軒天、下谷根 小口部 タッチアップ
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- 水切りの上塗りです。壁との隙間があまりないので、苦労して塗装している職人・曽根カズです。下には塗料を垂らしても防げるようにビニール養生が敷いてあります。
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- 雨戸の仕上げ塗装中の職人・柳澤。 この日は付帯塗装部の仕上げを中心に作業を進めていきました。雨戸も黒色に染められて、陽を反射する良い光沢を放っています。
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- エアコンの室外機でとても見えづらいですが、結構狭いところでの塗装作業をしてくれている曽根カズです。室外機も少し退けて塗り漏れの無いようにしっかりと刷毛を動かしていきます。
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- 窓枠の、とても狭い所に挑戦している曽根カズ。背中からもどれだけ集中しているかが分かるような真剣さです。例え普段は見えないところだろうと、妥協無く仕上げるのは職人のプライドですね。
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- 軒天のタッチアップです。ローラー塗装をした時に塗料が飛散してしまった外壁を軒天の色で補修しているのです。
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- 玄関天井のタッチアップです。手作業で行うため、どうしても塗料の掠れや塗料が塗り漏れている部分が出てきてしまいます。そのようなところを家一軒じっくり確認し補修する作業をタッチアップと言います。
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- 下屋根、小口部のタッチアップです。ローラーで塗装しきれなかったところを刷毛を使って塗装しています。このように細かく修正していくことでムラの無い綺麗な仕上がりにすることができます。
塗料の掠れや塗料が塗り漏れている部分を、細かい刷毛を使って補修をするタッチアップ作業。
タッチアップの作業例を紹介している記事がこちらです。
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15日目:タッチアップ 点検、掃除、終了
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- 電気の配線と壁の隙間の塗装をしています。とても細い隙間での作業、塗料を付けないように慎重に刷毛を動かしていきます。動きやすい場所での作業だったのは助かりました。身動きとれないくらい狭い作業場所も多々あるのです。
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- 帯の下場の小口の塗装です。下部なので、下から覗き込むように作業しました。風に煽られると塗料が顔にも飛び散ったりするので、十分に注意しながら作業を進めます。
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- 外壁のタッチアップをしています。光に照らされて見えづらい部分も多くありましたが、全ての箇所をじっくりと眺めて修正漏れが無いように仕上げました。
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- タッチアップ作業がひと段落したので、最後まで残して置いたカーポート屋根の養生をバラしてもらっています。しっかりとした養生は作業期間を通じて剥がれることなく、汚れを防いでくれました。
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- 養生から塗料が漏れてしまったところを、シンナーをウェスと言われる要らない布につけて、拭き掃除をしてもらっています。しっかりと養生をしても汚れてしまう事はあるため、そのような箇所はピンポイントで擦り落して綺麗にします。
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- タッチアップ後も、更に仕上がりの確認。発見した塗り残しの金具を、タッチアップしてもらっています。徹底的に見直して、塗り漏れや掠れのない外壁へと仕上げます。
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- お客さんに全ての塗装のチェックをしてもらっています。職人だけでなくお客さんにもチェックをしてもらい、場合によっては納得して頂くまで手直しを繰り返します。
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- お客さんからOKを頂けました。材料を片づけ、最後に掃き掃除をして塗り替え作業終了です。ありがとうございました。
作業後の掃除までしっかりと終えて、初めて施工は終了です。
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完成
塗装完成後の紹介です。
全体的にしっかりツヤが出ていて、アップで見てもキレイですね。
お客様にもご満足いただけました。
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