ベランダ補修と塗装 塗りにくい箇所も解体してしっかり塗装

今回はベランダの修理と塗装についてお話し致します。
鉄骨のベランダの補修と塗装のご依頼でしたので、補修工事と塗装は僕が担当し、溶接などが必要な箇所については鉄骨屋の職人に入ってもらいました。

こちらのベランダ補修については、お客様から色々リクエストを頂きましたので、そちらについても詳しくお話したいと思います。

(撮影についてもお客様に細部までご協力頂きました。ありがとうございます)

ベランダの塗装

ご依頼頂いたお客様は、以前にもベランダ塗装を行ったものの、その際にはベランダを解体することなく、そのままの状態で塗装したため塗装できていない箇所があったのだそうです。
そうした塗装をしていない箇所から、サビが広がり非常に気になっていたのだとか。
そのため、今回のご依頼ではベランダを解体して、補修をしっかりと行い、細部まで塗装を施したいとのことでした。

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ベランダの解体

塗装前に、まずはベランダの解体です。
床材、床材を受けるための根太、根太を受けるための横材などを外して行きます。

全てとりはずしたのが写真(上)の状態です。

ちなみに根太は、前回の塗装工事の際に接続部分や重なり部分など、ハケが入らなかった箇所にサビがひどく…全体的に傷んでいたので全て交換することに。

こちらの建材は、オーナー様がご自身で塗装したものをご用意されていましたので、今回の工事ではその根太を使用しました。
また止める為のボルトもサビに強いステンレス製のものをご用意されていたので、職人が上手く取り付けを。
というのも、ステンレス製のボルトネジなどはサビには強いのですが強度がそこまでなく、上手く取り付けないと折れてしまうことがあるのです。
もちろん強度のあるボルトもありますが、今度はサビに弱いものだったりします。
全てにおいて、あらゆる条件を満たす建材というものはありません。
お客様が選ぶものの中で、最善の工事をさせて頂くのが職人の技術といえます。
ただ、このようにお客様手配の建材で工事をさせて頂く場合、通常補修工事や塗装工事につけております保証はつけることができません。それらをご了承頂ける場合のみ、弊社ではこうした工事をお引き受けしております。

お客様のご要望を具現化するために
今回の補修塗装工事では、お客様から建材の指定などがありましたが、お客様が一番気にしていらっしゃったのは、ベランダのハケなどが届かない箇所のサビです。
そこで、塗装職人では『ハイポンサビスタ』という溶剤の使用を提案いたしました。

通常は、ケレンをして旧塗膜やサビ落としをしてサビ止めを塗り、中塗り、上塗りと重ねて行きます。

しかし、この方法ですと細かい部分のサビ落としができないため、塗料を塗ることもできません。
しかし、ハイポンサビスタの場合は、下塗り剤の前にこの液剤を塗ることで、サビ落としなどをしづらい所でもでも塗装することが可能になります。

お客様にもハイポンサビスタの使用をご了解頂き、工事に取り入れることとなりました。
サビスタ→下地塗り→中塗り→上塗りと通常より1回多い、4回塗りです。

サビスタは2液タイプなっていて、硬化剤と主材をまぜて硬化させて使用するのですが、ここで一つ注意しなければならないことがあります。
このハイポンサビスタなどの溶剤はどこでも使用できるわけではないということです。使用できる建物と、使用できない建物があります。
こうした溶剤には弱溶剤、強溶剤等の種類があり、書いてある字のごとく、強溶剤の方が接着効果は高くなりますが、その分接着した部分を溶かしてくっつく力を発揮するため、以前塗装した塗膜まで溶かしてしまう場合も。
そうなってしまうと、以前塗装工事した塗膜がちりめん状にくしゃくしゃの状態となり、はがれてしまうのです。
下地によっては、前の塗膜が浮いてくる場合もあるので、必ず使用出来るかどうか調べてから使用するようにして下さい。
今回は強溶剤をしても大丈夫な下地でしたので、無事使用することができました。

またさらに、横架材は鉄骨屋の職人に溶接をしてもらう際、L型の板を溶接して補強してもらうことに。サビで弱っているところをさらに補強いたしました。

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ベランダの組み上げ

全ての建材の錆止めや塗装などの処理が終わったら、ベランダを組み上げていきます。
これまでベランダの床材には、金属製のものを使用していましたが、今回新しく使用する床材は、塩ビの軽くて錆びないものです。

こちらも、お客様からご指定がありました。

無事全てをくみ上げて、美しい仕上がりとなり、お客様の不安点も解消できましたので一安心です。

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小さな箇所も、家全体も同じクオリティを追求する塗装職人の工事

今回は、ベランダという家の一部分でありましたが、塗装職人では家全体の塗装や補修工事でも、ベランダ補修塗装工事と同等のクオリティで工事を致します。

お客様のご意見や心配事などに耳を傾け、家にとってより良い選択ができるように全力でサポートするのです。
これからも、お客様からのご希望を聞くだけでは無く、そのご希望をさらに満たせるようなご提案ができればと思います。
何かございましたら、どうぞ塗装職人にご相談下さい。
弊社の知識と技術を結集したご提案を致します。

 

建築施工主任 家のことを何でも出来るようにと、20代の時に長野県の木造建築の親方に弟子入りして大工の道へ進む。30代の時にはキャパシティを拡げるために農業や造園業にも従事。造園業では外構工事も多く手掛け、家に関するエキスパートとして活躍。見えるところだけではなく見えないところも手を抜かずにやるのがモットー。妻と子供2人の 4人家族。

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