屋根種類の違いによる葺き替え
屋根工事は、屋根材や工法によって多少工程が変化します。
屋根を張り替える[葺き替え工事]であれば既存の屋根材を剥がして新しい屋根材を張っていきます。[カバー工法]であれば、既存の屋根の上に屋根材を張っていく作業になります。
ここでは、葺き替えの工程をご紹介します。
STEP
既存撤去・下地調整
築年数が経過したスレート屋根
ルーフィングとともに撤去していきます
屋根重量を増させたくない場合は野地板を新設せず部分補修で施工することも可能ですSTEP
葺き替え
スレート屋根を葺くSTEP
完成
スレートの葺き替えの完成スレート屋根はカバー工法による施工が多く採用されていますが、現状の屋根より重量を増せないためにという理由もあって葺き替える場合もあります。
築年数がかなり経過して湿気や結露などの影響や雨漏りが頻繁にある場合などは下地の劣化が進んでいることも多く、重さから耐震性に不安がある場合は、野地板の新設ではなく部分補修をしながら葺き替えをすることも可能です。
瓦屋根の葺き替えのメリットのひとつは、もしもの地震のための耐震性の強化です。
瓦屋根はかなり重量があるため軽量なガルバリウム鋼鈑屋根等による葺き替えで耐震性への心配も少なくなります。デメリットは他の瓦と比べて撤去と廃材の処理費用が嵩むことです。
STEP
撤去
1枚3㎏前後の重さがある重量感のある瓦
瓦を撤去していく重量かつ枚数があるため瓦の撤去は基本職人の数をそろえて行う
重量と枚数があるためバッカン脱着式コンテナにて瓦を処分していくSTEP
下地調整
ルーフィングを貼った上からさらに野地板を貼るSTEP
屋根材の張りつけ
更に野地板の上からルーフィングを貼り最後に軽量のジンカリウム鋼鈑を取り付けSTEP
完成
軽量な屋根に葺き替え軽量屋根への葺き替え工事
トタン屋根は瓦と同様築年数が経過したお家が多く、ルーフィングだけでなく下地の野地板や心木も長年の結露や湿気によりボロボロとなっていることが少なくありません。下地からすべて交換していわゆる”瓦棒トタン”の形をしたガルバリウム鋼鈑で葺き替えをするため錆に強い頑丈な屋根に生まれ変わります。
STEP
撤去
築40年になるトタンの屋根
トタンや瓦棒の心木ゃルーフィングを撤去するSTEP
下地調整
下地の野地板を敷き詰めていくSTEP
屋根材の張りつけ
ルーフィングと心木の取り付け
ガルバリウム鋼鈑を貼っていくSTEP
完成
完成トタン屋根の葺き替え動画
アスベスト入りの屋根材もあるU瓦。軽いメリットとの一方で脆いのが弱点のため、和風デザイン系のガルバリウム鋼鈑屋根の葺き替えでひび割れからくる雨漏りの不安も払拭できます。
STEP
既存撤去
一時昔に流行ったU瓦
撤去STEP
下地調整
野地板貼りSTEP
屋根材張り
ルーフィングを貼るSTEP
完成
デザイン性に優れた金属屋根
完成カバー工法との違い
カバー工法とは、スレート(カラーベスコロニアルト)金属瓦のガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板またはコロニアルそのものの葺き替え、その他スレートを撤去せずそのまま上から葺く工事です。
屋根の葺き替えは、現状の屋根をはがして新しい屋根材に交換する工事です。築年数が経過して下地の劣化状態が悪い屋根に対して多く行われるため、下地の野地板も貼りながらその上に屋根材を貼っていくため、ほぼ新築時の屋根工事と同じです。
コロニアルカラーベストを撤去して行う葺き替え
板金技能士
防水紙も耐久性の良いものを
美しい金属瓦
コロニアルの上からそのまま貼るカバー工法
コロニアル状のガルバニウム鋼板屋根