毎日暑いですね。
今年は熱中症になる人が多いようで、平年よりも暑いということでしょうか。私は最近現場には出て職人はしていませんが、現場での暑さはよくわかっています。
特にスレート系の屋根の上は、大変な暑さになります。
もちろん靴を履いて作業していますが、それでも1日仕事すると足の裏は軽いやけどのような感覚になったこともあります。水分補給は必須ですね。
さて、昨日は横浜市役所の職員さんによる塗装「ROUKAプロジェクト」が、21日(土)と22日(日)の2日間で行われました。
これは何かというと、横浜市役所内にある3階と4階の廊下の壁面と天井の塗装を、普通は業者が塗装するところを、税金を使わずに職員さんの力だけで塗ろうというプロジェクトです。
塗料は塗料メーカーの日本ペイントさんからも提供して頂き、ローラーやハケなど塗装に使う道具、作業の指導や補助を私たちが協力させてもらいました。
約75メートルにもなる長い廊下の2フロア分です。
こちらは「ROUKAプロジェクト」のまとめ記事です。
あわせて読みたい 横浜市役所で職員さん70名と塗装
普段デスクワーク中心の職員さんが塗装するわけですから、何人の職員さんを集めればいいのかという問題など、やってみなければわからない未知数な部分が大いにありましたので、先日の7月17日にワンフロアの4分の一ほどの面積は、試し塗りということですでに塗装を済ませていました。
そして昨日、一昨日と本番の塗装だったわけです。
薄暗かった廊下が、みごと明るく変身しました。
予定より職員さんの人数が少なかったので、補助役だった私たちも本格的に塗装に回って仕事しなければならない形にはなりましたが、職員さんも汗をながしながら懸命に塗装をしていました。
思わず微笑んでしまったのが、子供連れで来ていた職員さんですね。
いずれも小学生のお子さんでしたが、顔にペンキをつけながらハケを持ってお父さんと会話しながら塗っている姿には、かわいくて思わず笑ってしまいました。
塗装したフロアのすべての職員さんが参加したわけではありませんが、楽しく会話しながら塗装していた職員さんや、真剣に塗装作業に没頭している職員さんなどそれぞれでしたが、全体的に和やかな楽しい雰囲気の中の作業でしたので、私たちも楽しく協力させてもらうことができました。
それでも、私自身は2日間で塗装を完成させなければいけないというプレッシャーが付きまとっていましたのも事実です。
このプロジェクトの発案者でもある、ずっとこの日のために私と何度も打ち合わせをしてきた担当の職員さんは、私以上だったかもしれません。
その証拠に、私が見る限り一番懸命に作業に没頭していました。
ほかにも試し塗りからずっと休日返上で参加していた、ほかの職員さんのまとめ役のリーダーの職員さんは本当大変だったと思います。
しかもそのうち若い女性2人がリーダーです。すごいですよね。
私も数年ぶりに本格的にハケを持って作業しました。
私は真剣に塗装をしはじめると、自分への汚れはあまり気にしないタイプです。
昨日も軍手をしないまま作業していたので、家に帰ると私のペンキだらけの手を見た娘がびっくりした顔をしていました。
まだ小さかったので、バリバリに職人をしていたころの私の記憶があまりないんでしょう。
私には久しぶりにハードな作業でしたので、帰っても少しぐったりしたまま手のペンキも落とさずそのままにご飯を食べてしまいました。
「パパのその姿久しぶりだね。前はいつもだったもんね」
子供に話しかける妻のその言葉を聞いて、ニッカをはきながら毎日ペンキだらけにして帰ってきた昔の自分が何だか懐かしく感じてしまいました。
まぁ今回のプロジェクトでは、いろんな意味で思い出深い経験をさせてもらいました。
たった2日間でしたが、何とか終わったという安堵感と、素人の職員さんが手をペンキだらけにしながら楽しそうに作業していたあの場の雰囲気の中で、もう一緒に塗装することがないんだと思うと、勝手ながらにすこし寂しさも感じます。
今回のこの取り組みが取っ掛かりとなって、他地域の自治体にも波及すれば面白いですね。
そうすれば、今回の活動がもっと意味を持ってくるものになります。
工事費用ゼロの横浜市役所の塗装と題してそのホームページもこれから本格的に作っていくので、時々チェックしてもらえたらと思います。
職員のみなさん、本当にお疲れさまでした。
こちらが「ROUKAプロジェクト」の記録動画です。
併せて観たいYouTube 施工費0円。70名の市役所職員さんの塗装記録
「ROUKAプロジェクト」の記者発表資料