将来の住まい方まで考えた旭区での屋根カバー工事と外壁塗装|玄関の色選びにもこだわって
今回は、屋根のカバー工事と外壁塗装を中心に、雨どいの修理や細部の補修までお任せいただいた旭区のお住まいをご紹介します。嵐や強風で傷んだ屋根の修繕も含め、これからの暮らしを見据えて、ご家族と一緒に工事の内容を考えた現場です。
お客様には、将来の建て替えをいつ頃にするか、屋根のカバー工法でどの製品を選ぶか、玄関の上裏をどんな色に仕上げるかなど、さまざまなお考えがありました。ご家族で意見をすり合わせ、じっくりと検討を重ねてくださったことが印象に残っています。私も、その一つひとつを工事に反映できるよう、お話を伺いながら進めました。
ご依頼の決め手として伺ったのは、見積もりに来たときの対応が一番丁寧で、説明もしっかりしていたということでした。工事を任せていただく前の説明を評価していただいたからこそ、施工中のやり取りや最後の仕上がりまで、その信頼にお応えしたいという思いで担当しました。
施工前と施工後。屋根と外壁を合わせて整える


施工前の屋根です。今回のご相談には、塗装で外観を整えることだけでなく、風雨による損傷への対応も含まれていました。将来の建て替えも視野にある中で、今のお住まいにどのような手入れをするか。屋根材の選定を含め、ご家族で考えられた方針を大切にしました。


施工前の外壁と、工事を終えた外観です。もとの茶系の外壁から明るい色合いへ変わり、濃い色の屋根や付帯部との組み合わせがはっきりしました。大きな面の色が変わると、窓や雨どいといった既存の部材の見え方にも変化が出ます。建物全体でどう見えるかを意識した色選びとなりました。


仕上がった屋根には、リッジウェイの表情が見えます。外壁はサイディングの凹凸を残しながら塗装しました。完成した姿だけでは分かりにくい、屋根の下葺きや目地の処理、付帯部の塗装についても、順にご紹介していきます。
足場と作業の準備から、現場での確認を重ねる


工事の始まりは、資材の搬入と建物まわりの確認です。お客様が暮らしている場所で作業をするため、現場でのお話や確認も大事な工程になります。私も、お客様と各工事の職人との間で、気になる点やご希望がきちんと伝わるようにやり取りしました。


建物の近くには窓や設備、通路などがあります。足場を組む前の確認を経て、屋根と外壁の工事に使う足場を設置しました。写真では、建物を囲う足場とシートの様子をご覧いただけます。


足場ができたら、屋根工事の準備へ進みます。屋根材を上げるための設備も用意しました。塗装だけで完結する現場ではないため、屋根、シーリング、塗装と、それぞれの作業がつながっていくことを意識して進めています。


こちらは屋根工事で使用する資材や工具です。完成すると見えなくなる準備の場面ですが、現場にはこうした段取りもあります。お客様が検討を重ねて選ばれた材料を、実際の工事へ移していく段階です。


今回の屋根材はリッジウェイです。既存の屋根を生かすカバー工法で進めました。棟の部分を外し、屋根材の下に入る防水用の下葺き材を施工します。表面に見える新しい屋根材だけでなく、その下に重なる層も工事の大切な部分です。
屋根カバー工事。下葺きから棟の仕上げまで


下葺き材を重ねて施工し、その上に新しい屋根材を葺いていきます。写真のように、施工途中には既存の屋根、下葺き材、新しい屋根材の関係がよく分かります。仕上がってからは見えない部分も、工程ごとに記録していきました。


屋根面の施工が進むと、棟の下地や雪止めの配置も見えてきます。棟板金の下地には人工木を用いています。面の広い部分を葺くだけでなく、屋根の頂部や屋根面が合わさる部分まで仕上げていくことで、一連の屋根工事になります。


上の屋根の棟を納め、下屋でも下葺きから施工を進めました。このお住まいには天窓があり、屋根には壁と接する部分もあります。屋根面だけを見るのではなく、形が変わる箇所や開口部の周囲も含めて工事を進めています。


下屋も、下葺き材の上にリッジウェイを葺き、棟板金を取り付けました。色の濃淡がある屋根面に、棟の線が通った仕上がりです。お客様と相談して決めた屋根材が建物の形に沿って納まると、完成後の外観が見えてきます。

屋根材の裏面も記録しています。製品選びでは、見た目や名前だけでは分からない点もあります。今回もカバー工法の製品を検討されていたため、選ぶ段階での説明と、現場で行う施工をつなげることを大切にしました。
カバー工法の全体像は、屋根カバー工法の工程と屋根材についてをご覧ください。
玄関の上裏まで、ご家族で考えた色選び


色の打ち合わせでは、見本を見比べながらお話をしました。お客様が特にこだわられたのが、玄関の上裏、つまり玄関の上を見上げたときの天井面の色です。外壁の広い面とは違う、毎日出入りするときに目にする場所だからこそのご希望でした。
ご家族それぞれのお考えをすり合わせ、熟考して決めていく時間は、完成後の納得にもつながると感じます。小さな見本と建物に塗った広い面では印象が違って見えることもあるため、周囲の色との組み合わせを考えることも大切です。私も、どこをどのように仕上げたいのか、言葉を交わしながらご希望を受け止めました。
色選びの参考には、外壁の色見本とカラーシミュレーションのご案内をご覧ください。
関連動画:塗装の色見本を紹介する公式動画です。今回のお住まいの打ち合わせを撮影した映像ではなく、見本の種類を見るための参考としてご覧ください。
サイディングの目地と窓まわりのシーリング


外壁塗装の前に、シーリング工事を行いました。まず既存の材料を取り除き、施工箇所を清掃します。新しい材料を入れた後の見た目だけでは、この準備の様子は分かりません。目地の内側に向き合うところから作業を進めています。


養生をし、施工箇所にプライマーを塗ってからシーリング材を充填します。プライマーは下地と材料の密着を助けるためのものです。写真では、細い箇所に刷毛を入れる工程と、材料を充填する工程をそれぞれ記録しています。


充填した材料をヘラでならし、窓まわりの施工を仕上げました。窓と外壁の境目は、建物の中でも部材が切り替わる箇所です。塗装の色を整える前に、こうした境目の作業を行っています。


サイディングの板と板の間も施工しました。外壁の塗装が完成すると同じ色にまとまって見える部分ですが、その下には目地の処理があります。今回の工事でも、シーリングと塗装を一続きの外壁の手入れとして進めました。


外壁から設備が出ている箇所の周囲にもシーリングを施しています。まっすぐな目地だけでなく、こうした小さな取り合いも工事の対象です。建物には形や材質の違う部分があるため、広い面から細部まで見ていく必要があります。
目地や窓まわりの工事については、シーリングの打ち替え・増し打ちと施工工程をご覧ください。
高圧洗浄と塗装前の確認


シーリング工事の後は、高圧洗浄の工程です。外壁に付着した汚れを落とし、建物まわりも洗浄しました。新しい塗料を塗る前に、まず表面を整える。仕上がりの色が変わる工程に比べると地味ですが、塗装を進めるための準備です。


洗浄とあわせて、塗装前の状態も確認しました。付帯部は部材の形がさまざまで、壁面と同じように一度に進められるものばかりではありません。塗る箇所の状態を見ながら、必要な下地処理や補修につなげています。
別現場の関連動画:外壁などを高圧洗浄する作業を集めた公式動画です。建物や洗浄する部位は今回の現場と異なりますが、汚れを落とす工程の参考になります。
水切りの補修と鉄部の下地処理


外壁の下端にある水切りも補修しました。角の部分の状態を確認し、下地を整えていきます。外壁の塗装と一緒に周辺の部材を見ていくことで、塗る前に手を入れる箇所を工事に組み込めます。


水切りの角には補修を施し、鉄部では研磨材を使った下地処理を行いました。外壁、金属部、雨どいでは、材料も形も異なります。同じ建物の中でも、それぞれの箇所に応じた準備をしてから塗装へ進みます。


鉄部には下塗りを施し、中塗りを重ねました。写真では、下塗りの色から濃い仕上げ色へ変わっていく様子が分かります。外壁の明るい色に対して、付帯部の濃い色が建物の印象を引き締めています。
外壁は下塗り・中塗り・上塗りを重ねる


外壁は下塗りから始め、中塗りへ進みました。中塗りの写真では、もとの外壁と新しい色の境目が見えます。お客様が見本で検討されていた色が、実際の壁面に広がっていく段階です。凹凸のあるサイディングの表情も残っています。

さらに上塗りを重ね、外壁を仕上げました。使用した仕上げ塗料はエスケープレミアムシリコンです。ご希望の色を決めることと、その色を建物に仕上げていくこと。打ち合わせと施工の両方があって、お客様に見ていただく完成の姿になります。
雨どいの修理と付帯部の塗装


今回の工事では雨どいの修理にも対応しました。こちらの写真は、その雨どいの塗装工程です。下塗り、中塗りと進めており、屋根の端に沿って続く部材も、外壁と合わせて手入れしています。


雨どいを上塗りで仕上げ、シャッターボックスも塗装しました。屋根や外壁の面積に比べれば小さい部分ですが、完成後の外観ではよく目に入ります。こうした付帯部まで整うことで、建物全体の色の組み合わせがまとまりました。
現場で使用した塗料も記録


現場で使用した塗料の記録です。下塗り材のハイブリッドシーラーEPO、ケンエースG-II、外壁の仕上げに使用したプレミアムシリコンが写っています。完成後の外壁だけでなく、作業に用いた材料も写真に残しました。

こちらはファインパーフェクトトップです。塗料名だけで工事全体が決まるわけではありません。現場では、下地の状態を見て手を入れ、工程を重ねながら仕上げていきます。材料の記録と、実際の作業の写真を合わせてご覧いただければと思います。
足場を外す前に、細部の仕上がりを確認


塗装を終えた後は、足場を外す前の確認を行いました。外壁の広い面だけでなく、雨どいとの境目や窓まわりにも目を向けます。近くで見られるうちに、各部の仕上がりをたどっていきました。


壁から張り出す部材の周囲やシャッターボックスも確認しました。正面からは見やすくても、上側や下側は角度を変えなければ見えないことがあります。写真には、指で箇所を示しながら確認した様子も残しています。


軒下の外壁や面格子のまわりです。明るいところと陰になるところでは、同じ外壁でも見え方が変わります。色選びで考えた建物全体の印象に加え、近くで見る細部の納まりにも目を向けました。


補修した水切りや吊り金物の周囲も確認しています。小さな部材まで含めると、建物には実に多くの確認箇所があります。大きな工事の中で見落とさないよう、各所を順に見ていきました。


こちらがお客様のこだわりがあった玄関の上裏と、軒裏の仕上がりです。毎日目にする場所だからこそ、ご希望を丁寧に伺った部分でした。屋根材の選定のような大きな判断と、このような身近な箇所の色選び。そのどちらも、今回のお客様にとって大切な工事内容でした。


天窓のある下屋、雨どい、軒先へと確認を進めました。屋根工事と外壁塗装を合わせて行ったため、各工事の仕上がりを建物全体として見ていきます。部位ごとの工事がそろって、完成の姿につながります。


外壁と屋根の境目、足場が外壁の近くにある箇所も確認しました。工事中は、作業のために仮設したものと建物が接近する場面があります。足場がある段階の確認として、こうした周囲の状態にも目を向けています。


塗装後の目地と外壁です。シーリングを施工した部分が、外壁の色と一緒に仕上がっています。撤去、清掃、プライマー、充填、そして塗装という前の工程が、ここで一つの仕上がりとして見えるようになりました。


高い位置にある軒裏や窓まわりも確認しました。地上からでは細かいところまで見にくい箇所なので、足場を使える段階での確認が大切になります。明るい外壁と濃い付帯部の境目も、近くで見ていきました。

部材が交わる箇所の仕上がりも確認しました。お客様には施工中、気になったことをその都度お伝えいただき、私たちもすぐに対応しました。言いにくいまま残してしまうのではなく、気づいた時点で共有していただけたことが、工事を進める上で助けになりました。
屋根から外観まで。ご要望を形にできた工事


仕上がった屋根を、方向を変えて見たところです。屋根材の濃淡と棟板金の線が見えます。嵐や強風で傷んだ屋根への対応から始まり、ご家族で製品を検討された過程を思い返すと、担当としても完成した姿に感慨があります。


屋根は見る方向や日差しによって表情が変わります。今回の記録では、棟まわりやそれぞれの屋根面を複数の方向から撮影しました。選んだ製品が、実際のお住まいの屋根としてどのように納まったかをご覧いただけます。


屋根、外壁、雨どい、玄関まわりまで、それぞれの工事を終えた状態です。将来の住まい方を踏まえた工事内容の検討から、細かな色のご希望まで、今回はいただいたご要望すべてにお応えすることができました。
施工中の仕事ぶりと仕上がりを大変喜んでいただき、高い評価を頂戴しました。最初の見積もりの説明をきっかけに私たちを選んでくださったこと、そして施工中も気になる点を率直にお伝えくださったことに、心より感謝しております。
住まいの工事は、どの材料を使うかだけでなく、そこで暮らすご家族がこれからどう過ごしたいかを伺うところから始まると、今回も感じました。ご家族で大切に考えてこられたご希望を形にするお手伝いができ、うれしく思います。このたびは工事をお任せいただき、本当にありがとうございました。
