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外壁と屋根の調査・診断

塗装の耐久性を左右する一番の要素は「塗料そのものの性能」よりも、下地の状態とそれを正しく見抜く現地調査です。塗装の耐久年数は、どんなに良い塗料でも下地(現在の外壁)との相性が良くなければ、そのせっかくの塗料性能も発揮することができなくなるばかりか、逆に仕上がりなどでのトラブルを起こしてしまう原因にもなります。

塗装の耐久性を高めるためには、塗る前に「何を、どんな状態の外壁(下地)に塗るのか」を正確に判断する必要があります。劣化状態にある今の外壁や屋根を調査して、最適な下塗り材を見極めるとともに、お客様の希望があればどのような色艶に持っていきたいのかという要望もヒヤリングしながら、総合的に塗料選びをして最適な塗装工事につなげられるような調査診断を致します。

外壁の調査・診断

サイディング

サイディングの調査は、目地やサッシ周りなどの劣化状況の見極めです。場所によって打ち替えが良いのか増し打ちが良いのか、必要以上の施工にして金額が高くなってしまわないように、耐久性と金額のバランスが釣り合うようによく調査をして見極めます。また、目地は図面に乗っていないため正確な実測数を図るのも重要なポイントです。

塗装に関しては、同じサイディングでも意匠性の高いものや特殊な表面仕様のものもあり、施工誤りで耐久性を落としてしまわないような慎重な調査診断が必要になることもあります。特に窯業系のフラットなサイディングはチョーキングを起こしやすいので下塗り塗料の厳選が重要です。

モルタル

クラックは目視で簡単に見分けることができるため調査診断も容易ですが、施工の対処方法が変わります。既存の外壁がリシンやジョリパットなどの塗料の吸い込みのある外壁なのか、タイル吹きのような塗料がよく乗る外壁なのかの調査で使用する塗料も変わってきます。

また、モルタルの場合は艶消しの外壁仕様のお家もよくあるため、塗装をした後も艶消しの塗装を希望するのかという条件をお聞きすることで、さらに最適な塗料選びでご提案をすることができるようになります。

ALC

ALCパネルにおいては比較的難解な調査が少ないことが多いです。外壁全体が一体化しているモルタルと違い1枚1枚パネルごとに建てこまれているため、パネル自体にひび割れや欠損を起こす確率がそもそも低い外壁材のため、調査診断も容易な外壁材です。

その代わり目地やサッシ周りにはシーリングが充填されているためその部分の肉痩せやひび割れなどの調査が必要になってきます。

屋根の調査・診断

屋根はドローン、またはカメラ棒にて調査します。屋根は建物によって、スレート・トタン・ガルバリウム鋼板などによって、調査の見方も変わります。

スレート

建物の築年数によって、アスベスト入りやノンアスベストの屋根でも調査の見方が変わってきます。

アスベスト入りであれば、塗装などの施工の場合も高圧洗浄をしっかり行えば問題ないという割とスムーズな調査であっさり済むのですが、ノンアスベストの場合は現状をよく把握する必要があります。特にパミールなどのノンアスベストの場合、ひび割れていたり欠損していたり目視ですぐに劣化状況がわかる場合もあれば、特にひび割れた様子もなく正常に見える場合もあります。

生産ロッドや環境などによって屋根それぞれの劣化状況も変わるのですが、目視で正常に見える場合でも、いざ足場を組んで高圧洗浄をした段階で水圧でスレート端部が崩れだしたりして脆い状態なのがそこで初めてわかるケースもあります。

基本的にノンアスベストのスレート屋根において、目視で劣化症状が進んでいる場合は塗装ではなく、金属屋根やシングル材などでのカバー工法をせざるを得ない確率が高まるのですが、正常に見える場合でも洗浄後の状況によっては、契約後に「塗装からカバー工法」に変更する場合もあります。

ノンアスペと屋根の場合は、できるだけ調査によって正しい診断を下すことも重要です。

ガルバリウム等鋼板屋根

ガルバリウム屋根の場合は、密着性を重視するので築年数による暴露状態をよく確認します。

ケレン・研磨等の下地処理や高圧洗浄を良く行えば密着性が保たれて剥がれのトラブルはないのですが、より確実性を高めるために暴露状態からの光沢保持率状態などをみて、塗装が可能かの状態を判断します。

カラートタン(スチール系)

築年数が経過した建物に使われている場合が多いため、まず錆や旧塗膜が剥離している状態からの調査診断になることが多いです。

経年劣化による密着不良を起こしている塗膜の面積が多いのか少ないかで施工量も変わり、面積が多ければケレン作業量も多く、少なければその分だけケレン作業も少なくなります。

基本的には錆があり塗膜剥離を起こしている場合は、ケレン作業が多くなるというイメージで調査に挑みます。