一級塗装技能士が施工する和風モルタル外壁・木部塗装
花壇付近のモルタル外壁は大きなクラック(ひび割れ)が出来ていたので、シーリングで補修します。
二階のベランダ木柱、軒裏天井、濡れ縁、げた箱付近の木枠など・・・木部部分の腐敗は大工を入れて工事。
ベタ塗りの場所はシリコン塗料にて、プリント合板の軒天はファインウレタンU100の木部用弾性クリヤーで仕上げました。
お見積もり時の写真
今回の現場は、逗子市久木にあるお宅です。モルタル外壁に瓦屋根という造りになっています。
外壁は汚れが目立ち、軒の木部は傷んでいます。今回は、軒裏天井の一部交換工事もします。
花壇付近の壁は大きなクラック(ひび割れ)ができていたので、補修工事をします。
2Fベランダの木柱は、古い塗膜が大きく剥がれ落ちてしまっています。
濡れ縁(雨戸などがない雨ざらしの縁側)の縁甲板部分は、腐食が進んでいる箇所もありました。
玄関内部の下駄箱付近の木枠です。こちらも傷みがひどいので、大工工事をしていきます。
職人からの感想
今回の現場は、逗子市の久木にある住宅です。
モルタル外壁に瓦屋根と言う造りの家で、外壁は汚れが目立ち軒の木部は傷んでいました。大工を入れて取り替えます。軒裏天井の一部も同様に交換工事しました。
木部部分の下地調整にはヘラを使ってケレン。こうすることで、塗装の食いつきを良くするのです。隙間などはワイヤーブラシを使って細部までしっかりケレンします。
鉄部はもっとキツイ、サンドペーパーややすりでケレンしてからパーフェクトプライマーと言う塗料で下塗りをしました。今回は鉄部なので、サビ止め効果のあるパーフェクトプライマーを使用しました。雨戸は窓枠から外してローラー塗装。欠損していたモルタル部分はセメントを使って欠損部分を補修してからの塗装です。外壁塗装にはファインシリコンセラUVを使用。
アイボリー色の外壁と、木部は品のあるブラウンでまとめたので、とても引き締まった落ち着いた家に仕上がっています。
ツヤを出した塗装だったので、まるで新築のように綺麗になりました。あとはこれが出来るだけ持つように、塗装屋のプライドと技術は尽くしましたので、祈るだけです。
お客様にも大変満足していただけました。
作業風景
足場組立て後
- 足場を組み立て終わり、メッシュシートで家を覆った状態です。
- 屋根から見た図です。瓦の上なので割れないように保護しながら組まれています。
木部ケレン
- ヘラを使い、軒天付近の木部の古い塗膜を落としていきます。
- 隙間などの狭い箇所はワイヤーブラシを使って、細部までしっかり研磨していきます。
- 軒裏天井は、マジックロンというタワシのような物で擦って目あらしをします。こうすることで、塗料の付きが良くなります。
- 2日前に降った大雪がメッシュシートに積もり、重みに耐えられなく一部裂けてしまいました。屋根も道路もまだ解けていない雪が見えます。
鉄・木部塗装
- サンドペーパーで研磨をして、雨戸の下地調整をします。
- サビ止め効果のある、パーフェクトプライマーをハケで塗装していきます。
- 劣化や汚れに効果があり、カビを抑えることもできるファインシリコンセラUVを木部に塗っていきます。
- 軒の柱など、木部の塗装が終わった状態です。
木部塗装
- 2Fベランダにある木柱の塗装が完了したところです。
- 軒裏天井をサンドペーパーで更に研磨していきます。
- 研磨して下地調整を済ませた軒天に、木部用クリヤーを塗装していきます。
- 半分ほど塗った状態です。塗装した手前部分は、ツヤが出て撮影者が映りこんでいますね。
木部塗装(2)
- 軒天部分の塗装が完了しました。ツヤツヤとしています。
- 木部の塗装が完了するだけで印象がだいぶ変わりますね。光に当たると陰影がはっきり見えるので、趣のある雰囲気に。
養生
- 次に、外壁の塗装に入る前に塗装をしない部分に余計な塗料が付かないよう養生をしていきます。マスカーという、マスキングテープにビニールのついた資材で窓を覆います。
- ぴったりと密閉した養生が完了しました。給湯器の排気口などは開けた状態にして、使用できるようにしています。
軒天交換、外壁下塗り
- いよいよ外壁の下塗りに入りました。壁と窓枠の間などの隙間は、先にハケで塗装をする「ダメ込み」という工程を踏んでから、ローラーで塗る作業に入ります。
- 傷んでいた軒天の板を、板金技能士の内田が一部交換して新しくしました。
- 外壁の下塗りが完了しました。この時点でも、すっきりときれいになったように見えます。
- ファインウレタンU100呼吸形弾性木部用クリヤー
クラック補修、外壁中塗り
- 家の周り、植物が植えてある塀部分のクラックを補修します。
- 塗装が終了し、きれいになりました。ただ、このような箇所は、雨が降って日に当たると、土に含まれる空気や湿気 などが表面に出て、すぐに汚れてしまう可能性もあります。
- ローラーで中塗り作業に入ります。右側に見えるのは、養生をした木です。外壁を塗装している最中に、木や花に塗料が飛んでしまっては大変です。この辺りにも気を使って作業をしています。
外壁上塗り
- ベランダ下の外壁欠損(欠けた所)を、写真では見えにくいのですが、左官コテという道具を使用して補修していきます。
- 外壁もいよいよ大詰めの、上塗り作業です。ローラーでたっぷり塗料を塗って仕上げていきます。
モルタル補修、雨戸塗装
- セメントで練り上げたモルタルを使って欠損部分を補修しました。
- セメントで練り上げたモルタルを使って欠損部分を補修しました。
- 次は雨戸の塗装に入ります。塗りやすいように雨戸枠から外して、立てかけています。塗装後に戻す際、左右を間違わないよう印を付けてありますね。
- 外壁のときと同じように、雨戸の端を先にハケで塗ってからローラーで広い面を塗装します。
塀塗装
- 本来なら、こういう塀の上には足場を立てないのですが、今回はそうせざるを得ませんでした。なので、ジャッキベースという足場材を持ち上げて、未塗装の部分を塗っていきます。
- シーラーを塗り終わった状態です。テープは固定の為に貼っています。
鉄・木部仕上げ、完成
- シーラーを塗り1Fの雨戸を塗ります。ハケで一段一段丁寧に仕上げて完成です終わった状態です。テープは固定の為に貼っています。
- 濡れ縁を木部用下塗り剤で塗ったので、赤みがかった色合いになっています。
- 傷んでいた木枠の一部を、軒天と同じく内田が新しく組み込みました。
- 濡れ縁の塗装が完了しました。落ち着いた木の風合いが出ていていい感じです。
- 外壁はアイボリー色に美しく仕上がり、木部の茶色が引き締まった印象にしていますね。
- 玄関付近の仕上がりです。木部のツヤがとてもきれいで、まるで新築のような風貌に見えます。
見積もりの詳細情報
- 逗子市中町・築34年
- 外壁塗装、付帯塗装
- 平成25年1月工事/工事日数(実数)22日
- 職人:川口、山之内、島田、内田
【外壁塗装】
仮設足場組み立て・解体301㎡/飛散防止用メッシュシート張り301㎡/外壁高圧ジェット洗浄277㎡(最高110気圧)/養生170㎡/壁クラック、モルタル補修コテ仕上げ1式/下塗り塗料 パーフェクトフィラー6缶(㎡あたり0.4kg)/中塗り塗料 水性シリコンセラUV3.5缶(㎡あたり0.2kg)/上塗り塗料 水性シリコンセラUV3.5缶(㎡あたり0.2kg)/外壁塗装施工費(下+中+上塗り)194㎡
【付帯塗装】
破風92m(下地調整込)/軒裏42㎡(下地調整込)/木製柱・梁1式(下地調整込)/濡れ縁1式(下地調整込)/木製面格子等1式(下地調整込)/門柱2本1式(下地調整込)/雨戸14面(下地調整込)/木製雨戸は塗りません(下地調整込)/戸袋2面(下地調整込)/その他木部等 窓廻り等1式(下地調整込)
【その他】
諸経費1式(産廃込)/勝手口ドア、木部補修1式
【備考欄】
水性シリコンセラUV・大工、左官工事あり・物干し台、植木棚の移動。
カーポートの屋根、床、裏門付近 高圧洗浄。
水道外に二ケ所あり・追加 2Fベランダ防水工事・勝手口、ドア側、内外、大工工事、パテ追加・高圧洗浄時雨漏れの確認