本日は川崎市宮前区で行った塗装工事の様子をお届けします。
施工を担当したのは、一級塗装技能士の星野です。
今回はまず養生作業から開始。
塗装しない箇所に誤って塗料を付着させないように、また、塗り分けの線がきれいに出るようにカバーしていきます。
ベランダの床はすでにブルーシートを敷いて固定しているので、窓やシャッター、雨樋などをガムテープとビニールが一体になったマスカーで覆いました。残ったビニールの端は折りたたんで、テープで上からしっかり留めておきます。風が吹いたときに、ビニールがたわんでいるとバサバサと煽られて音がするので、たるみを作らないように張っていきます。
養生は施工中は外さないように施してしまうことがほとんどです。窓は密閉されてしまうので、しばらく換気ができないという状態に。現場によっては、マスカーを足場に固定して窓の開閉ができるように養生をすることもあります。場所や状況によって変化しますので、こちらに関しては見積もり担当や施工する職人にご相談いただければと思います。
養生後は庇上スチールや、鉄部の中塗りに入りました。スチールの塗替えは、やや剥がれやすくあるため当社ではあまり行わないのですが、今回は庇上を鉄部とともに塗装していきます。
中塗りでは3分ツヤのシリコン塗料を塗布しました。塗料はだいたい、3分ツヤ、5分ツヤ、ツヤ有りという種類があります。水性塗料ではツヤ消しというものもありますが、塗料の持つ、汚れ付着を抑制する性能が低くなるというデメリットも。どうしてもツヤ消しでなければならない、という以外は3分でもツヤがある方がよいと思います。
光沢が抑えられた塗料をたっぷり庇に重ねて、なめらかな塗膜を形成していきます。ここではマイクロ繊維を使用している、塗料の含みのよいローラーを使用しました。飛散が少なく、ハケ目も出にくいので雨戸や雨樋の塗装にも最近は使うことがあります。
他の鉄部にもローラーで塗料を塗布して、厚みのある塗膜をつけていきます。サビ止めで耐久度は向上させているので、今度は塗膜で鉄部を保護できるように仕上げていきました。仕上がった庇は、まるで鏡面のように周囲のものを映し込んでいます。スチールや鉄部はハケ目が出ず、平滑に仕上げられているととてもきれいに見えますね。
次回は軒や外壁の施工へ移っていきます。