家の塗装耐久年数はどの箇所も一緒? 知っておきたい塗装の常識

普段菊池のブログでは、塗装の耐久年数はおおよそ10年だとお話しています。
しかし、この耐久年数というのはあくまでも外壁の耐久年数で、アパートにある鉄階段や、パラペットを取り囲む鉄柵などの鉄部や、破風などの木部はこの耐久年数には該当しません。
今日は、そうした細かい箇所についての塗装耐久年数についてお話し致します。

 

鉄部の塗装耐久年数とは

鉄部が使われているのは、アパートの鉄階段や、家の柵、ベランダの足部分などです。
こうした鉄部は、他の外壁に比べて傷み方が違います。

 

鉄自体が水と結合して錆びがでるため、その錆びが塗料を浮き上がらせてしまうのです。
鉄部の塗装耐久年数は、おおよそ5年と言われています。
もちろん家の環境や状態にも寄りますが、外壁の塗装をしてから5年後に1回鉄部の塗装をして、その後さらに5年後外壁と鉄部の塗装をすると良いでしょう。
また、この鉄部の塗装についてお客様がよく驚かれることがあります。
それは、鉄部塗装の値段です。

鉄部の塗装と聞くと、外壁塗装と余り変わらないように思いますが、鉄部の場合塗装作業の前に「ケレン作業」が入ります。
いわゆるサビ落としです。これは、職人が手作業でやる場合と、グラインダーという機械を使って箇所事に丁寧に機械を当ててやる場合があり、非常に時間も手間もかかる作業となります。
このケレン作業が不十分ですと、塗装して1年も経たないうちに塗膜が剥がれてしまったり、錆びがすぐに復活して、塗膜を突き破ったりするのです。
鉄部塗装は、ケレン作業がしっかりできるかどうかが肝となります。

合わせて観たいYouTube ①手業によるケレン

合わせて観たいYouTube ②グラインダーでのケレン

 

もしもこのサビ落とし作業を安い費用で提示する業者がいた場合、本当にキケンです。
安い工事費イコール不十分なケレン作業をされ、塗装が持たないことを意味します。
鉄部は、5年くらいで錆びが目立ってきたら塗装の合図です。そこからケレン作業をし、下塗りも厳選する必要がありますがハイポンファインプライマーⅡや塩害地域だとデクロ20という防錆性能に優れるような、いずれもエポキシ系の錆止めを塗り、最後にラジカル制御型もしくはシリコン塗料を塗ることで錆びを押さえます。

 

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放っておけば放っておくほど、ケレンする範囲が広がり費用がかかることになるため、鉄部の放置はおすすめできません。放置した結果、ケレンで手に負えない場合には(強度があまり関係無い箇所の場合)アルミテープなどを巻くのですが、それでもダメな場合は溶接工事が追加になることも…。

また鉄部の中には、新築時に亜鉛メッキが施されているモノがあります。
これは鉄自体を亜鉛メッキの中に「ドブ漬け」をし、コーティングするため錆びないとされていますが、どうしても鉄は水などに弱いため、10年経つと亜鉛メッキであっても部材同士の接合部などのボルトなどからさび汁が発生して見かけを悪くしてしまう場合もあります。
ただだからと言ってすぐに塗装できるかは現調次第です。
亜鉛はさびに強い代わりに塗装しても塗装が密着せずはがれてしまう可能性も高いです。

どの程度暴露されているかにもよりますが下塗りになるプライマーも現場判断で厳選する必要があります。
塗料と施工がうまくマッチングすれば10年経過でも良い状態を保つこともできます。

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家の外壁や駐車場などに鉄部がある人は、上記にあげたポイントについて気をつけてみて下さい。
鉄部の塗装をこまめにすることで、他の外壁への影響を最小限に抑えることができます。

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木部やケイカル板の塗装耐久年数とは

 

次に家に使われている材料で多いモノは、木部や最近ではケイカル板です。
この二つも、非常に塗装が剥がれやすい素材といえます。
木部の代表的なものといえば破風です。
破風は日当たりが良ければ良いほど傷みがひどい状態になり、塗り直しても限界があるため破風巻きという板金で覆う工事をすることも。

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それくらい、この木部は塗装も剥がれやすく傷みやすい箇所なのです。

こちらも、鉄部と同じく5年が再塗装の目安となります。

ケイカル板のモールが使用されている箇所も、塗装が剥がれやすい状態に。


写真の赤い丸印で囲ってある部分が、傷んでいる箇所なのですが、ここは塗装がはげやすいため、こちらも5年ほどで再塗装すると良いでしょう。

 

その他傷みやすい箇所について

鉄部や木部などが、傷みやすい箇所としては一般的ですが、もし5年ごとに塗り替えるとすれば、足場が必要になってきてしまいます。
ここで言う5年とはあくまでも理想です。
現実的に「足場を組む」ということは外壁塗装をするときだけなのでその時に木部塗装もその際一緒に行うというのが通常の施工方法です。
ですので5年が本来は理想なものの、日のあたりの方角によっては劣化度が真逆なため、日の当たりが少ない木部は10年ごとで問題ないのですが、よく日が当たる木部は10年後でも問題はないとしても、より傷みが深くなるためそれだけ処置が大変になるということになり状況によっては大工が入っての塗装になることもあります。
決して”20年持つ”という業者の口車に乗らないよう気を付けてほしいところでもあります。

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屋根材も傷みやすい箇所です。
アスベストが使用禁止になったことで、ノンアスベストの屋根材が増え強度が以前よりも下がり、非常に傷みやすくなっています。
とはいえ、屋根は塗り直す際には足場を組まなければならないため、ここも5年ごとに塗り直そうというわけにはいきません。
ですので、最近では早めにカバー工法などを行うお客様も増えています。

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塗装時期はその家によってさまざま

先日リピーター様のお宅へ伺った際に、今回お話したモール部分の退色が見られました。

写真ではみにくいですが、全体的にグリーンだったのが退色して、このようになってお客様から相談を受けました。
外壁はまだ綺麗な状態で、屋根もオーバーコート塗装(4回塗装)だったためまだ傷みは出ていません。


ただ、こちらのお客様宅は前回屋根に遮熱塗料を使用したため、効果がそろそろ切れるころだったのです。

遮熱の効果はメーカーによると7年。そのため、今回は遮熱塗料の再塗装を行うこととなりました。
(こちらのお客様宅の屋根は上りやすい形状だったため、足場を建てずに塗装が可能に)
今回は屋根塗装と、モール部分のみ塗装をし、次回は大規模に足場を建てて塗装をすることでお打ち合わせを致しました。

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家の外壁塗装は、それぞれの家の使っている建材によって耐久年数はさまざまです。
是非、信頼できる塗装業者を見つけて、家に合った塗装工事をして下さい。
毎回家全体を塗装する必要はありません。その時その時に必要な塗装を、必要なタイミングですることで家は長持ちするのです。

一度、ご自宅の周りをぐるりと一周してみることをおすすめいたします。
鉄部や木部など、その箇所だけ塗装が剥がれているところはありませんか?
少しでも気になるところがあれば、ご相談下さい。
家に負担がかかるような、無理に大掛かりな塗装工事はしません。
必要な箇所に必要な塗装をご提案をする。それが塗装職人のポリシーです。

見積りで大切なのはお客様宅を把握すること。ご要望をうかがい図面を精査し、最適な工事を提案します。高い技術とサービスをご納得いただけるよう、いつも心がけています。雨漏り診断士でもあります。

些細なことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください

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