川崎市川崎区まで補修・塗装を行うことが決まった鉄階段の下見をしに行ってきました。
全体的にかなり錆び付きが進んでいて、内部が見えてしまうほど腐敗した部分もありました。一部はワイヤーで支えていて、この状態では いつ崩れ落ちるか分かりません。
塗膜も紙のように捲れてしまっているため、鉄工職人による溶接が済んだら職人・竹山が行う予定。ですが、溶接で直るかどうか分からないほどの傷み具合…修復不可能に近いほどですが、そこは職人の矜持でしょうか。新しい鉄階段に付け替えるのではなく、現在ある鉄階段を補修することで施工の方向性を決めました。
一段一段、細かな塗膜の様子や傷みまでチェックしていきます。
この鉄階段は依然にも何か所か工事の手をいれているのですが、傷んだ所を綺麗に見せるために外観重視の覆うような施工が施されていました。使われた資材の重みで下がってきてしまった部分が屋根を押しつぶして歪ませ、クラック(ひび割れ)を入れてしまっています。
このような施工は傍目には綺麗には見えても内部は傷んだままなので、補強されたわけではなく危険性が残ります。傷んだ箇所を根本的に解決しないまま外観だけを綺麗にしても、どのように傷んだかの目視が出来なくなってしまって月日が経った後に傷みが進行しても分からなくなってしまいます。
コンクリートが落ちてこないように、格子状になるよう補強として鉄棒を取りつけた部分です。これも結局はコンクリートが落ちないようになっただけで、根本的な解決には至っていません。
外壁塗装と同じように傷んだところは徹底的に補修してから、塗膜を塗り重ねることが長く保たせるためにも必要となります。