本日12月5日。朝早く向かった先は、栄区鍛冶ヶ谷の一軒家です。
お客様が塗料の変更を申し出たため、少し作業をずらしての行程。
川口が軒天を塗布する前に、星野が家を回って養生をしていきます。
屋根の傍の雨樋には、養生テープを貼り付けました。紫の、いわゆるマスキングテープを首を上げて覗き込みながらの作業。
手作り感あふれる缶の中に、テープやマスカーを入れて、家の周りをぐるりと回ります。樋にはビニールを巻きつけて、テープでぴたりと覆います。覗き込む形と、足場の位置のせいで、なかなか見づらいところも……。軒天を塗りやすいように、そして今後の塗装も考えてしっかりと塗布します。
下屋根にももちろん養生を行ったのですが、冬場なのに手をついていると熱い屋根には驚くばかりです。貼りつける際も、指先が熱くて大変です。夜露がたまってしまった屋根ですので、養生をする時も気をつけました。水の上から貼りつけてもくっつかず剥がれてしまう可能性があるからです。陽のあたる方はすっかりと乾いて熱いくらいだったのですが、逆に日が当らない所は全く乾いておらず、指先で触れば水滴が出来てしまうほど。乾かないと屋根の塗装が出来ないので、困りものです。
樋に養生をした後、指先を突っ込んで穴を開けます。ここに穴をあけておかないと、マスカーの上に雨水がたまり、養生を剥がした時に水が跳ね返って外壁に変な模様がついてしまうからです。
今回はサイディングなのでそこまでではありませんが、これがモルタルリシンなどデコボコした部分の養生ですと、油断すると手にかすり傷が大量に出来てしまいます。
さて、川口が軒天を塗装しています。覗き込むように塗装をするので、塗料が顔に垂れてきて大変です。また、ローラーを転がしただけで本当に細かい塗料が飛散するので、既に腕などは塗料まみれ。終わったら顔にも大量に塗料が飛散しているので、ゴーグルは欠かせません。
ちなみにたくさんある植木や緑には、このように養生させていただいています。
養生が終わってから、下塗り材の塗布になりました。下塗りには水性シリコンの浸透シーラーを使用。
下塗り材は水みたいですが、色はほんのり白いです。これを塗布するのですが、一見どこまで塗布したのが分かりづらく……しかしよく見ると、下塗り材を塗布した後の部分は艶が出て、何もしてない部分は白く浮いています。
家の側面はとても狭く、一人入れれば良い方。
手首を返しながら頑張って塗装します。
午後からは中塗りを行いました。中塗り用の塗料を星野が調色します。希釈用の水と塗料を混ぜ合わせて、薄いピンク色を外壁分作成。曽根カズは門塀のモルタル部分をまずは刷毛で塗装中です。
これはダメ込みと言い、ローラで塗布する前に隅など塗りづらい場所を先に塗装しておくことで、後のローラー作業をスムーズに行うためにやっています。
終わったらローラーを転がして、モルタル面を塗装します。
軒天も塗装を行いました。川口が、勾配のきつい屋根の上に足を掛けて見上げるように塗装。クサビ足場の上に塗料缶を置いていますが、こういう場所だと、改めて足場の大切さが身にしみます。単管足場でしたら、こうやって塗料缶を置く事すら出来ないからです。
外壁の中塗りには、星野が調色した薄ピンク色を塗装しました。ちょうどいい色に、川口も思わずうなります。
塗料は少し重たい液体で、ローラーに含ませるとずっしりとした重量感が腕に伝わります。一斗缶に四分の一程度でも重さを感じる程ですが、持ち慣れた職人はすいすいと移動して外壁を塗装していきました。軒天や雨樋の近くは後で刷毛で塗るので隙間を開け、外壁に塗布していきました。縦に塗布してから横にローラーを転がして切り、そしてまた縦に転がす。しっかりと隙間なく塗布してきます。
外壁が元々白かったので、薄ピンクは見やすい塗料です。ベランダの中も同じ色で塗布をするのですが、内壁を塗布していると気付かぬうちに外壁に体がくっついてしまう事も……。服にべたりとくっついてしまうだけでなく、折角綺麗に塗布した塗料も剥がれてしまうので注意が必要です。