神奈川でも初雪が観測されて、寒さが身にしみるほど。暖かい飲みものが欠かせなくなってきました。今日は先日、クラック処理を施した外壁の下塗りから始めていきます。
ベランダに沿った外壁にはベランダの中に脚立をたてて、作業をします。下には布養生が敷き詰めてあり、不安定な足元の中、足でしっかりと脚立を支えてバランスを取りながらの作業。重たい塗料缶を持ちながらだと見た目以上に大変な重労働になりますが、職人は真剣な表情で先を見つめ、手元が揺るぐことなく丁寧に仕上げました。
下塗りに使っているのは、先日クラックの補修にも使った微弾性のパーフェクトフィーラー。弾性の塗料は伸縮性が高く、外壁をしっかりと押さえ合わせてくれるためクラックが多く発生した外壁に有効な塗料です。
一方、こちらでは1階部分の外壁下塗りを進めています。限られた空間の中、せっかく綺麗に塗った塗料を自分の体で擦ってしまわないように出来る限り体を反らしながらの作業は動きづらく難しいです。このお宅だけではありませんが、このように壁と隣の家の境が近いところは多くあります。それでも、自分の体をめいっぱいに使って綺麗に仕上げていくのが職人としての腕の見せどころでしょうか。時には寝そべったまま腕1本なんとか通る、と言うような細いところも塗ったりします。
刷毛で塗っているのは外壁の中塗り。そのダメ込みです。このように細かいところにローラーを使うと塗料が溝へ溜まり込んでしまったり、塗らなくても良いところに塗料がついてしまったりするので、ローラーが入りにくい細かな部分を先に刷毛で塗っていきます、この作業をダメ込みと言い、塗装では良く用いられる手法です。
破風には昨日の内に貼ったマスキングテープがあるので余計な塗料をつけて汚すこともなく、塗りあげた後に剥がすと真っすぐな塗り分け線が出来るので綺麗に仕上がります。