本日も1月16日に神奈川区で行った過去の施工風景をお伝えします。
職人は前回に引き続き一級塗装技能士の川口と星野です。
軒は前回、中塗りまで終えているので、今回は3度塗りの仕上げ塗装・上塗りに入ります。
軒の端からローラーを横に転がし、その後縦に進めて更に横にも転がすことで塗料の掠れや塗りムラをなくして均一な塗膜に仕上げていきます。
このときローラーはあまり力を入れず、軽い動作で転がすように塗っています。
玄関前など、足場がない場所では脚立を立てて塗装しました。
場合によっては、長柄という棒の先にローラーを固定して塗ることも。手の届かない場所や体を入れずらい場所で活躍する道具です。
次は屋根の下塗り、シーラーを塗布していきます。
このシーラーには下地と塗料の密着度を向上させる接着剤のような役割があり、また、下地の内部に浸透することでガッチリ固めて強化もしてくれます。
屋根の下側からたっぷり染み込ませるように塗布して下地の状態を向上させました。
仕上がりの目安としては塗布面がしっとりと濡れたような質感になっていることですが、もし下地の傷みが激しく、塗ったそばからシーラーを吸込んで乾燥してしまった場合は、吸込みが止まるまで何度も塗布して仕上げます。
塗ったばかりの状態では白っぽく見えていますが、乾くと透明に仕上がります。
仕上げた軒の換気孔部分は鉄なので、周囲と色を合わせて白い錆止めを塗布しています。小さめのスジカイ刷毛で、換気の穴部分にも材料をたっぷり塗布。
このような場所はローラーではきれいに塗り上げられないので小さな刷毛に持ち替えて塗り進めます。厚みにムラが出ないようにハケを動かして、全体が均一に仕上がるように塗布しました。
次回は付帯部の下・中塗りと屋根の中塗り1回目を行います。