港北区ホルツハイムの防水施工は、今まで行ったものと一味違います。
長尺シートという、戸建住宅ではあまり使用しない防水施工を、島田が行います。
戸建住宅では、ベランダウレタン防水が一般的ですね。経験はないものの、その吸収力の高さ、そして自身もシールなどが得意な事から、曽根カズがサポートに入りました。
長尺シートとは防水のシートで、良く、マンションや店舗などに使用される防水シートです。デザイン性が最も優れており、タイルなどの模様から、フローリングの質感と様々です。今回はマンション改修と言うことで、少しタイルの模様がついたシートを使用しました。たくさんのロールを、使用する分だけひとまず並べて、一番上の階から施工します。
島田がばらりと広げたシートは厚く、大体5mmくらいの厚みがあります。
もちろん少し硬いこのシート、踊り場の形に合わせてカットしなければならないのですが、その前にしっかりと縦横を合わせます。
この微調整がとても大変で、曽根カズが上に立ち、下から島田が指示をして、本当に1mm単位で小さくずらしていきます。ここを怠ると、妙にズレたような感じがして、登っていて気持ちが悪くなります。恐らく気にしない職人は気にしないのでしょうが、島田は細かく微調整していきました。広げたシートの余った部分を、カッターや専用の工具でカットします。
専用の工具はとても高く、まるでそんな値段には見えないのですが、使用した曽根カズがいたく気に入って使用していましたので、恐らく使わなければ分からない使い心地なのかもしれません。使いやすい工具は、良い施工の友達でもあります。
ステップ部分は専用の、踏切部分のついた物を使用します。
事前に事務所で幅に合わせてカットしておいたものを、現場で縦の長さを合わせます。一番上の部分については模様のない部分は使用しないのでカットしてはめこんでしまいます。二人がかりで全体の施工を終えるまで一日。
この日はあいにく午後の天気が悪くなり、雨がぱらついてきてしまいました。踊り場には雨が吹き込んで来て、貼った、というよりも置いたシートの上に水たまりができる程。その中でも、この日は女子が見学にきていましたので、貼る所だけでも、とステップ部分の接着を行いました。
排気ガスの倍はあるのではないか、ともすればマッキーを10本くらい重ねて眼前に突然向けられたような、えげつない臭いが突然鼻孔を刺激します。
シンナー慣れした職人でも臭くてたまらないボンドの臭いに顔をしかめながら、防水の時に使用するような山がたくさんついた工具で曽根カズがボンドを塗りつけ、そして島田が貼り付けます。
その間に曽根カズはステップの足がかかる部分の裏にシールのようにボンドを塗布して、曲がりやすいようにちょうど折りあがる部分の裏にバーナーを当てて柔らかくしていました。
二人の連携プレーが輝いた本日の施工は、雨のために早めに中断しました。そうそう、マンションなど大型の時は、こういった張り紙も貼らせていただいています。