先日から引き続き、一級塗装技能士の川口が施工する青葉区梅が丘での塗装工事。
本日は屋根の下塗りに入ります。
こちらの屋根で使用する塗料はサーモアイという遮熱塗料。このサーモアイは太陽光の赤外線を反射して、屋根の温度上昇を抑制するという性能があります。今はまだ春なので室温も快適かと思いますが、これからどんどん暖かくなり、夏に近づくにつれて室内も暑くなってきますよね。特に夏場、屋根の下にあたる2階の部屋はサウナのようにムシムシとした状態になってしまうこともあると思います。
ですが、このサーモアイを塗装した屋根は上記のように赤外線を反射させるので屋根の温度上昇が抑えられ、結果的に屋根下の室温も低下させることが期待できます。使用する色によって日射反射率は変わり、クリームがかった淡い色ほど反射率は高くなります。(工場や倉庫ではなく、住宅用の場合なかなか屋根に淡い色や薄い色を使用することは少ないのですが…)
今回下塗りで塗布するシーラーにも赤外線反射性能があるため、下塗りから中塗り・上塗りまでトータルで遮熱性能を発揮させます。
シーラーには屋根材と塗料の密着性を高め、塗膜を剥がれにくくするという大事な役割があるのです。また、このサーモアイシーラーは塗料の吸込み止めや塗膜形成にも優れた効果を発揮してくれます。
細部や鉄部との境目などローラーで塗りにくい部分には、あらかじめ刷毛で丁寧に塗り込んでおきます。こうすることで塗料の掠れや塗りムラが出にくくなりますし、仕上がりもきれいに。これを専門用語で「ダメ込み」と言います。
細部を仕上げたあとは、屋根材全体にシーラーをくまなくたっぷり塗り込んでいきました。塗料の性能を存分に発揮させるためには、惜しみなく材料を使用することが大切です。
塗り上がった屋根はきれいに白く変化していますね。塗っていない面と比較すると一目瞭然だと思います。
屋根の全面にシーラー塗布が完了しましたら、下屋根も同様に塗装して今日の作業は完了となります。明日は養生や外壁の下塗りに移ります。