本日も戸塚区南舞岡での塗装工事を行ってまいります。
前回は外壁のクリヤー塗装が完了しましたので、今回から屋根の施工入ります。職人は引き続き、塗装指導員の竹内。
以前の降雪からだいぶ時間が経ちましたが、陽の当らない場所はまだまだ雪が溶ける気配を見せません。写真のボードにも書いてあるのですが、北面は30cm程積もったままのようです。
本日は屋根の下塗りを開始します。
こちらのお宅の屋根は遮熱塗料のサーモアイを使用して、太陽熱(赤外線)を反射させる塗装に仕上げます。赤外線を反射することで屋根の温度上昇が抑制され、夏にはサウナ部屋のようになってしまう屋根下の室温を低下させることが期待できます。全く冷房器具がいらなくなるわけではないですが、1階の室温と同程度くらいになるので、電気代の節約・省エネに貢献できる塗装と言えます。
まずは屋根鉄部の施工から。
下地調整でサビ落とし、塗装面に細かな傷をつけて塗料の食い付きを良くしておきます。この研磨作業を行いつつ、雨押さえから飛び出している釘を打ち直します。築10年ほど経過しているお宅では、家の歪みや動きによってこのように釘が抜け出ていることも少なくはありません。
実例として多くはないですが、稀に釘が抜け出ていたことによって、鉄部が吹き飛んだということもありますので、塗装の際はしっかり打ち直してもらうとよいでしょう。
下塗りではサーモアイプライマーを使用。
こちらは遮熱性能のある鉄部専用プライマー。サビ止め効果があるので、鉄部にたっぷり塗布してサビの発生を防ぎました。雪止め金具の裏表もハケで入念に塗り込んで仕上げています。
鉄部を完成させたのち、屋根材(スレート)の下塗りに入ります。
ここではサーモアイシーラーを使用して下塗りです。雨押さえとの境のような、ローラーの入りにくいところには、あらかじめハケ塗装します。こうすることでローラーを無理に入れ込む必要がないので、塗料がムラなくきれいに乗せられるのです。
このシーラーにも赤外線反射性能が付加されているので、下塗りから上塗りまでトータルで遮熱性能を発揮させます。また、こちらは造膜性にも優れているので、下地と塗料の密着性もよくなりますし、塗布面を強化させます。上に重ねる塗料の吸込みも抑制させるので、塗膜の仕上がりも向上すると思います。
スレート全体に隈なく塗布して完了させた状態。
プライマー、シーラーをそれぞれ惜しみなくふんだんに塗装し、遮熱性能が存分に発揮されるように仕上げました。陽の光を受けて屋根がきれいな光沢を帯びていますね。
次回は中塗りを進めていきます。