本日は2月の初旬から施工させて頂いている、青葉区梅が丘の現場で屋根の上塗りと雨戸などの付帯塗装を行います。
まずは屋根トタン部をハケとローラーを使い分けて仕上げました。
鉄部のような平面を塗装する際には短毛ローラーを使用すると、ローラーの跡が出にくく塗料も均一に塗布できてフラットに塗り上げることができます。雪止め金具は刷毛で裏表一つずつ塗り込んでいきました。こちらもローラー塗装できないことはないのですが、細かい部分のため塗料が溜まったり、垂れたりしてしまうので、きれいに仕上げるためにハケ塗りします。
トタン以外にも細部をハケで塗り込んでダメ込みしておき、隅々まで塗料を行き渡らせることで均等な厚みの塗膜をつけていきます。
写真の左下に見えるのはローラーでの上塗り。スレート(屋根材)に沿わせたり縦にローラーを転がして塗料をたっぷり重ねます。中塗りの色は上塗りと違うので、塗料の掠れや透けがわかりやすいです。下の色が見えないように塗布して、サーモアイを使用しているので遮熱性能はもちろん、紫外線や風雨からもしっかり保護してくれる厚膜に仕上げていきました。
こちらは雨戸塗装に入ります。
雨戸は屋根のトタン部などと同じく下地がツルツルとしているため、下地調整をしてから塗り替えに入ります。ハンドパッド(紙やすりを使用することも)でゴシゴシ研磨することで細かな傷がつくので、そのザラツキが引っ掛かりとなって塗料がしっかり食い付き、剥がれにくい塗装になるのです。
塗替えでは表面に見える部分だけではなく、仕上がってしまうと見えない、塗料を乗せる前段階こそ重要な工程だと言えるでしょう。
下地調整後、今回は塗料の密着度をあげるプライマーで下塗りしました。サビが発生している場合は、仕上がりに合わせた色のサビ止めを塗布してサビの再発を防ぎ、耐久性を高めます。
プライマーは刷毛で一段ずつたっぷり塗っているため、つやっとしていますね。下地調整とプライマーで塗料の食い付きも向上し、剥がれにくい塗膜が期待できそうです。
雨戸の塗装については、傷みから保護する目的というよりは、美観を向上させる要素が大きいです。外壁が塗り替えによってきれいになると、塗り替えをしていない雨戸が悪目立ちしてしまうということがあります。そのため、外壁と一緒に塗替えされる方も多いのです。