今日も先日に引き続き、川崎市多摩区でのベランダ防水の施工風景をお送りします。
前回は下地処理が完了したので、そのあと下地とウレタンの密着力を強化させるプライマーを全体にムラなく塗布しました。剥がれにくい防水層にするための大切な工程です。広い面だけでなく、サッシの下や室外機の裏も入念に。
プライマーをしっかり乾燥させたあとは、ウレタンを流し込んで防水層を形成します。本来ウレタン塗膜防水ではウレタンの防水層を2層形成するのですが、こちらではあまり傷みが見られずお客様のご予算的な要望もあり1層で仕上げることに。
缶から床へ流し込んだウレタンをレベラーという、先端が波打っている大きなヘラで全体に配ります。このままではヘラの形状が残ってしまうので、その上からローラーをしっかり転がして表面をなだらかに整えていきました。
このウレタン塗布、最初のうちは床に足をつけて作業できますが、だんだんと足を置く面積も狭まっていきます。その際は、サッシの上や立ち上り付近に足をかけてバランスを取りながら進めます。
ベランダやバルコニーの形状によっては、サッシ上に足を載せて手すりの笠木の上に肩膝をつけるという困難な体勢で行うことも。塗装では厳しい体勢になりながら施工することが多々ありますが、防水も例外ではありません。
すみずみまで塗布を終えましたら、この後の工程はトップコート塗布をして完了になります。ウレタン防水層が剥き出し状態では傷みやすいので、紫外線から保護するためにトップコートで仕上げつのです。
また、ウレタンのみでは歩いたときに滑りやすいのですが、床用のトップコートには極小ゴムチップが含まれているのでこのザラつきが滑り止めにもなってくれます。