今回は過去に行った施工から3月14日の作業風景をお届けします。
職人は一級塗装技能士の川口が中心となって進めました。
下塗りは前々回に完了させているので、この日は白い外壁の中塗りを開始。
仕上げた軒裏にはマスキングテープで養生をしているので、塗料のはみ出しに臆することなく塗り進められます。
こちらのサイディングボードは溝が深めになっているので、ローラーでは濃厚な塗料が窪みにしっかり付着しません。そのため、大き目の刷毛を使って溝を塗ったあと全体に塗料を塗布していきます。
先に塗りにくい箇所を仕上げることで、掠れやムラを防いで均等な塗膜をつけていくのです。
これは外壁に限らず、付帯部分や屋根塗装でも行っており、専門用語でダメ込みと呼ばれています。
白い塗料を刷毛にたっぷり含ませ、窪みの奥まで塗布してから凸面にも塗り広げます。破風下の外壁は座った体勢では塗りにくいので、寝転びながら塗装しました。滑り落ちてしまっては危険なので、雪止め金具を支えにしての作業です。
壁に凹凸があると塗料の付着を一定に仕上げることが難しいのですが、塗膜の厚みに差があれば耐久性にも影響が出てきてしまいます。可能な限り均一な塗膜を形成して、紫外線や風雨から家を長く保護できる塗装に仕上げていきます。
こちらが中塗りを終えた外壁です。
少しクリーム色がかった外壁が白く塗替えられました。雰囲気も少し明るくなったように感じます。
雨樋との隣接面は、隙間に平らな小さい刷毛を差し込んで、奥まで塗布しています。よほどのことがないとあまり目につく場所ではないかもしれませんが、どのような箇所でも念入りに塗装することには変わりなく、しっかりと塗膜をつけています。
次回も他の面の外壁中塗り、そして上塗りを開始していきます。