ようやく春も本番になってきたと感じる、ぽかぽかとした暖かい日差しの中、旭区市沢町での防水工事も大詰めとなりました。
本日は、ウレタンによる2層の防水層を形成した屋上とベランダで、仕上げのトップコート塗布を行いました。
前回もお伝えしましたが、ウレタンは剥き出しの状態では傷みやすいため保護膜をつけて強度を高める必要があります。
また床用のトップコートにはごく微細なゴムチップが含まれているので、わずかに出る表面のざらつきが歩く際の滑り止めになってくれます。
こちらの屋上の周囲には手すりがあるため、クロス張りの際は内側から手を出し入れして作業をしていましたが、今回は外側から塗布することに。
手すりの外側の縁に立ってローラーを転がす曽根カズ。
段差があって上手くバランスがとれないため、この周囲に塗布するだけでも一苦労です。
足元、また目の前の手すりの支えにも注意を払いながら、トップコートが均一な厚みになるように塗り広げていきました。
写真のように凹んだ箇所も念入りに。
場所は変わり、ベランダでトップコートを塗布しているのは島田。
こちらは足場に乗って作業ができるので屋上と比較すれば、いく分塗りやすい所ではあります。
段差部分で塗りムラができないように、ローラーをしっかり転がして厚みを整えながら塗布しています。
手すりの周囲を完成させてからベランダ内の塗布を進めました。
立上りにはハケを使用してたっぷり乗せていきます。
こちらのサッシ部分にはマスキングテープで養生をしているので、材料のはみ出しを心配することなく塗れますし、仕上がりの線もきれいに出すことができます。
養生テープを貼らない場合は刷毛のみで線を出すことになるので、とても神経を使い、なおかつ技量が出る部分とも言えるのではないでしょうか。
日差しがよく出ていることに加え、屋外での力仕事のため島田は腕まくりをして、すでに夏のような恰好で作業をしていました。
屋上・ベランダ共に全面にクロスを貼ってしっかり補強していますので長持ちする防水施工になったと思います。
ウレタン塗膜防水は定期的にトップコートを塗り替えることで、防水層の性能を長期にわたって保持することができます。
また、今回のお宅のように段差や凹凸があってもシームレスな防水層が形成できるのも特徴です。