25年前の玄関ドアが塗装なしで新品になる。

築年数がだいぶ経過してくると、傷みもあちらこちら出てきます。
そこで塗装をしてきれいにするわけですが、塗装ではまかなえきれない場所も出てきます。

正確にいえば、多くは塗装できれいになりますが、大工を入れなければ修復不可能な場所や、塗装ではどうしても見た目に満足できない場所もあります。

当然見た目だけではなく、耐久性の上でもそうしなければならない時もあります。
そして見た目で一番気になるのが玄関ですね。
たぶん・・(笑)

やはり先日も鶴見のお客さんの現場で、塗装ではどうにもならない状況になってしまいました。
契約では、玄関ドアを塗る予定はありませんでした。
塗装する必要がないように見えたからです。

で、足場を組んで翌日の高圧洗浄。
洗浄では一般的に塗装しない場所もきれいにさせてもらってますので、その玄関ドアにも手が切れてケガをしてましうほどの勢いでノズルからジェット噴射される、高圧な洗浄をしました。

もちろんあまり間近で水流を当てると、時にはものが削れてしまうときや、逆に傷めてしまう時もあるのでそこは加減します。
そこは経験ですね。

そしてその時も十分に強さを加減して洗浄をしたのですが、それでも想像以上に玄関ドアの傷みが進んでいたようで、ご覧のように水流によって表面がはがれてしまいました。

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ひどいですよね。
少しの間このままでしたので、ホント申し訳なかったです・・

工事前の写真が少なかったので、このぐらいしかありませんが、はがれる前はこんな感じでした。

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このような状況の時が正直一番悩みます。洗浄しなければはがれることはありませんでした。ただあくまでも推測ですが、洗浄しなくともまず持たなかったでしょう。
築25年ほどを考えれば劣化して当然といえば当然です。

もちろんそんなことはお客さんには言えません。言えるわけがありません。
実際にはがれた原因はこちらにあるからです。

で、塗装で修復しようとしました。
塗装屋ですからね(笑)
でも大問題が発生。。

塗装では修復できないことが判明。ミクロの目でよ~く見ると、どうやら貼りものらしい。
もともとこの玄関ドアは表面が塗装でできたものではなく、塩ビのようなレザーのようなものが貼ってありました。

そうダイノックシートです。

ふつうは見ればすぐわかるものですが、この玄関は目をこらさなければ判別が難しいほどのものでした。
貼りものでも、その上から塗装はできます。
でもせっかく塗装したとしても、ダイノックシートごとはがれるかもしれない。

菊池とお客さんとさんざん悩んだ挙句、張り替えの処置に至ったわけです。
それがこんな感じ。

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見事に復活、いやそれこそ本当に新品になってしまいました。
こちらはダイノックシートの工程です。

ダイノックシートでプチリフォームを

ちなみにこの処理は木部の玄関ドアにはできません。
ですので塗装となってしまうのですが、作業的に足場が不要なことがほとんどのためDIYとして業者に頼まず、ご自分でやられる方もいます。

【一級塗装技能士】あなたにもできる!?木製玄関ドア塗装の工程とポイント解説

では、また次回(^u^)

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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