屋根の縁切り、タスペーサーは不要?

スレート屋根の「縁切り」。

よく屋根塗装をすると雨漏りにつながるのではないかという話題になるときがあります。理屈は、雨がスレートの重なり部の中に上る毛細管現象や、結露による湿気などがありますが、いずれもその重なり部が塗装によって塞がってしまうのが起因と言われます。

ただしそれはあくまでも塗装で塞がってしまった時の事。屋根によっては、元々重なりのすき間がほとんどない屋根もあれば、塗装をしても塞がらないほど隙間が空いている屋根もあります。その可能性が高いのが新築してから、はじめての屋根塗装の場合。

縁切りしなくても問題ないレベルの屋根が少なくない(Facebook)のですが、それでもやっぱりタスペーサーを使用したほうが安心という方にはタスペーサーを使用しています。

ただし、スレートも経年劣化を起こしますので、もしタスペーサーを使用するとしたら、次回の塗り替え時の屋根上の歩行には十分気を配って作業する必要性が出てきます。タスペーサーには厚みがあるので、歩行する際にスレートをひび割れさせてしまう可能性も無きにしも非ず。

屋根に上るのは塗装屋さんだけではありません。電気屋さんや、その他点検で屋根に上る可能性があります。

と言っても、塗装して隙間が塞がってしまった結果、後からカワスキなどのスクレーパーなどで無理に隙間をこじ開けようとすれば、欠けたり割れてしまう可能性も。ただカワスキでもすんなり開けられることもあります。

同じスレートでもメーカーが違ったり、製造過程でも違いが生じる可能性、新築からの環境の違い、様々な要素で違いが生じるため一概には言えませんが、はじめての屋根では必要性はあまり感じないですかね。

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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