横浜市緑区の施工です。
工事費用は137万円。築10年のサイディング外壁とスレート屋根。波板を一旦脱着(足場組みの為)。
塗装施工は、一級塗装技能士施工でシールは一級シール施工技能士です。サイディングの作業の要はシール作業です。
お客様はつい塗料のグレードを先にお考えになってしまいます。でもうちで必ずお伝えするのは、シールの作業が一番大事で、その次に塗料のグレードのことを考えてくださいというようにお伝えしています。
シール作業は塗装の職人さんに兼業させればコストも大幅に下げさせることもできますが、クオリティと耐久性を考えるなら、必ず「シール職人」に任せることが何より重要ということです。
ただし、今回はシールの作業風景はほぼないのですがご勘弁を!というこで、さっそく詳細を見ていきましょう!
目次
施工前と施工後
- お家全体のくすみが見られます。破風板のカビと2階の破風板でのカビも目立ちます。足場を組むために1階物置の波板の撤去が必要ですね。
- 塗装後です。同系色の色で塗ったのであまり代わり映えがしないように見えます が、もちろんきっちり塗らせて頂いています。
見積り調査時
- おそらく強い紫外線があたっているのでしょうね。色あせているのは何となくここからでも分かります。
- スレート屋根ですね。雪止めがたくさんついてますがこの雪止めがあるのとないのとでは実は手間がちょっと変わってくるのです。
- 棟換気のアンテナの線が気になります。
- 外壁サイディングコーナー部分です。 シールのひび割れまではここからは見れませんがさらに紫外線が強く当たっている場所ではシールのひび割れが起きていました。
- 屋根の色見本です。
- こちらは外壁の色見本。
遮熱系は反射率で性能が変化します。
外壁塗装
- メッシュシートを貼ってます。ご近所の方もこのシートを見てご連絡していただければありがたいですね。
- 塗装に邪魔なのでまずはエアコンのスリムカバーを取り外します。状況によっては取り外せない場合もある ので事前に担当に聞いてくださいね。
- サイディングの下塗りです。これは透明のシーラーです。今回はシールの打ち替えや交換の作業の様子が撮影できていませんのでそれは飛ばしています。
- サッシ周りのシールも当然ながら念入りに シール専門職人が施工しています。
- 一級塗装技能士の菅くんです。独身ですが真面目ですコツコツ型ですね。中塗りをしています。親方は原本です。
- 中塗り乾燥後上塗りをしている様子です。よく見ると分かるのですがローラーの塗っている部分とその左側半分では色が違うと思います。これは違う色を塗っているわけではなくて乾燥をしている状況と塗りたての状況で色が違うように見えるためです。
- これも同じです。写真の見え方によってだいぶ色が変わります。
- 上塗り完成後です。あとは付帯塗装に移ります。まだ養生は外しません。
- 写真の都合によって先に飛んでしまいますがこれは付帯塗装も塗装して養生を外した状況です。
屋根塗装
- スレート屋根の塗装前です。白い線はケーブルです。
- 塗装後です。遮熱効果を高めるために明るい色で塗装しました。遮熱効果というものは色によって反射率が違うため遮熱効果が変わるのです。
- まずは下塗りから入ります。旨板金とスレートの間の部分を刷毛で塗ります。ローラーで入りきらないためダメ込みという作業になります。
- 外壁もそうですが、屋根の場合は紫外線や酸性雨などやれとは比較にならないぐらい厳しい環境下に置かれているので塗装を密着させる一番最初の行程のこの下塗り作業はとても大事な工程です。
- 今回のスレート屋根は通常のスレート屋根とはちょっとだけ異なり縦目地が少し開いているタイプのものですのでその部分はローラーでは塗料が行き渡らないためにハケで丁寧に塗っていきます。
- 下塗りが完了して乾燥した後今度は下塗りと同じ塗り方で中塗りを塗っていきます。
- これがアップした写真です。スレートとスレートの間の縦の部分の隙間にはローラーでは塗れないことがここからよく分かると思います。
- 中塗り後の上塗りです。これも外壁と同じようによーく目をこしらえてみてもらうと分かるのですが、ローラーを塗っている部分とその左側の部分では色が若干異なっています。もちろん乾くと全て同じ色になります。
- ここも一級塗装技能士の菅くんです。頑張ってますね。
付帯塗装
- ケイカル板の軒天です。ケレンをしています。
- この写真では外壁塗装の作業前に軒天を塗っています。写真の工程の都合上を順番通りではないのですが、塗装というものは通常上から下に塗ります。壁を先に仕上げて軒天を塗ると軒天の塗料が下に散って外壁ついてしまう恐れがあるためです。
- 土台水切りです。これはスコッチブライト(ハンドパット)と言う素材に微細な傷をつけて塗料をよく密着させるために使う道具です。スポンジの固めのようなものを擦り付けて下地調整をします。ただしサイディングと土台水切りの間は指が入らないのでこうしてカワスキを兼用しながら、隙間にスコッチブライトを入れて下地調整をしています。
- スレート水切り鉄板をマジックロンでケレンしています。
- シャッターボックスです。ラスターという小さいほうきで埃を取っている状況です。もちろん高圧洗浄をしているので掃除も必要ないかもしれませんが、この部分は他の部分に比べてフラットな状態なので少しでも綺麗に仕上げるため掃除をしています。
- 軒裏換気口です。これもマジックロンという道具で目荒らしをしています。
- 軒裏換気口の塗装です。ちなみにの軒天は仕上がっている状態です。軒天と軒裏換気口の塗料は鉄とケイカルで異なるため、仕上がった軒天に換気口の塗料を付けないためにマスキングテープで養生しながら塗装をしています。
- ミッチャクロンという鉄やアルミなどの専用のライマーです。このミッチャクロンというのはものすごく性能の良い下塗り剤で、塗装の剥がれや膨れに対処する下塗り材としてはどのような塗料にも負けないのではないかと思います。ただしサビには対応していないので錆びていない鉄部と使い分ける必要があります。
- 土台水切りの下塗り剤です。
- 屋根の雨押さえ部分も錆止め下塗り剤を塗っておきます。
- 破風板です 。シーラー塗装です。
- 中塗りですミニローラーで丁寧に塗っていきます。ちなみに見るとよく分かるのですが軒樋と破風の間にはローラーを塗る前にはけで上塗り塗料を入れています。
- 完成へとだんだん近づいていきます。
- シャッターボックスは刷毛目がつかないように極力ローラーで仕上げています。
- 水切りの仕上げです。刷毛で塗ったりローラーで塗ったり様々ですが、今回はローラーで塗っています。
- 昔は雨樋は刷毛でよく塗っていましたが、今はローラーが主流ですかね。丸樋ではなくて角樋というのもあります。
- 雨樋のチョコレート色がバッチリ決まっています。
完成
- どうでしょう。ご感想はお任せします。
- 南側は外壁にとってつらい側面ですね。長持ち期待しています。
- なんだかんだ言いましても、サイディングの場合、塗料よりシール屋が施工するということが何より重要な要素です。それでも塗料ばかりに目が行ってしまう人が多いですけど。
- 足場解体後ですが、気を付けて足場材を運搬しないと外壁に傷をつけてしまう場合もあるのです。
- サッシ回り。
- すこし落ち着いた色になりましたでしょうか?重厚感でいて豪華さもあります。
- 以上横浜市緑区から、一級塗装技能士の工事をお届けしました。
仕様
足場準備作業:
波板脱着:1式、仮設足場組み立て解体:189平米、飛散防止用メッシュシート:189平米、エアコンカバー脱着:1式
目地・サッシ廻りシール:
既存撤去打ち替え・増し打ち:合計285m
外壁塗装:
外壁高圧ジェット洗浄:164平米、養生:98平米、下塗り塗料ファインパトフェクトシーラー:1缶、中塗り塗料ファインパトフェクトトップ:2缶、上塗り塗料ファインパトフェクトトップ:1.5缶、外壁塗装施工費(下+中+上塗り):128平米
屋根塗装工事:
コロニアル屋根高圧高圧ジェット洗浄:71平米、下塗り塗料サーモアイlヤーラー:1.5缶、中塗り塗料サーモアSi:1缶、上塗り塗料サーモアSi:1缶、棟カバー等鉄部:1式、コロニアル屋根塗装施工費(下+中+上塗り):71平米
付帯塗装:
破風:41m、軒畏:21平米、雨樋:64m、シャッターボックス:3箇所、水切り:29m