質問内容:
自宅外壁についての質問です。
建坪35坪の2階建て築14年目。外壁はサイディングです。
つなぎ目のコーキングは経年劣化が著しく、特に南側の日が当たる箇所はいつのまにやら剥離してきました。
雨風、特に風が強い日に雨漏りすることもしょっちゅうです。
またサイディングの一部が膨らんでおり、これが雨漏りの原因ではないか、と専門家から指摘を受けました。ある業者に見積もりをお願いしたところ、約100万円との提示を受けました。
とてもじゃありませんが、出せそうにない金額です。ホームセンターなどで売られているコーキング剤を買うなどして、自分で修繕することは可能でしょうか?
回答内容:
結論から申し上げますと、見た目を気にしなければ、ご自分でも作業可能です。とは言え、専門業者のようにしっかりした足場をご用意していただくことは難しいでしょうから、はしごでの作業となりますよね?
コーキング(シール)を打った後、へらでならしたり、マスキングテープをはがしたり、などといった作業を一本のはしごで行うのは大変ですし、手足や服など様々な場所がコーキングで汚れることを覚悟しなければなりません。
コーキングの注入(打設)は意外と難しく、少なすぎると奥まで届きませんし、逆に多すぎるとへらでならしたとき、はみ出します。出来映えを考えた場合、はみ出したコーキングの除去などの、余計な費用がかかってくることも考えられます。おそらく将来外壁を再塗装されると思いますが、コーキングが稚拙だと影響が出る場合もあります。
施工箇所をひび割れている部分に絞り、ご自分で作業される範囲を必要最低限にした方が、リスクは少ないでしょう。
コーキングは「ノンブリードタイプ」というものを使用してください。これは塗装ができるタイプのコーキングです。主流タイプの「変性シリコン」や「ウレタン」などは、避けてください。
よく間違えてしまうのが、シリコンコーキングです。これは、あとからの塗装ができません。ご購入の際は、商品の裏面に書かれた注意書きをよく確認することをお勧めします。くれぐれもコーキング打設の際は、はみ出しが少しでも少なくなるように心がけてください。
ところで雨漏りの原因についてです。
雨漏りしている原因がシールなのかどうかは、現状では分かりません。シールは紫外線の影響をつよく受けます。サイディングが膨れているということですが、おそらく弓なりに反ってしまっているのではないでしょうか。
通常サイディングはコーキングでふさいだ箇所の奥で、専用の金具をつかって下地にビス留めしています。コーキングのダメージがどの程度か文面だけでは分かりませんが、すぐに雨漏りというのは考えにくい部分があります。
実際に現物を見ないことにははっきりしたことはお伝えできませんが、雨漏りの原因とは言いにくいように思えます。
ときとして、見積もりをお願いした業者が本当に信用に値するかどうか、確認が必要なケースもあります。訪問販売の営業マンは歩合制の場合が少なくありません。契約獲得のためにオーバーな物言いをすることは珍しくないからです。
以上、お役に立てれば幸いです。