築11年の木造モルタル2階建、リシン吹き付け外壁の塗替え工事が進行中です。
こちらの工事は一級塗装技能士、神奈川県知事塗装科職業訓練指導員の竹山が施工しています。
洗浄の後、自然石タイル、サッシや付帯部の養生が終わり、下塗り(水性カチオンシーラ)を施工。
中塗り・上塗りはインディフレッシュセラ(日本ペイント)で施工します。
リシンの外壁は光沢が抑えられ、落ち着いた佇まいがあります。しかしその反面、汚れが付きやすいことが頭痛のタネです。
このインディフレッシュセラは高耐久のシリコン系でありながら、つや消しでシックな仕上がりが特徴です。また、施工後にクラックが発生した場合でも微弾性のため、ひび割れに追従します。汚れに関しても親水化技術(水垢の付着低減)によって汚れにくいのです。正にリシンの外壁にぴったりの塗料なんです。
しかしリシンの壁は骨材が凸凹になっているので、正直言って塗りずらい。
シーラ(下塗り)は入っているものの光沢が無いですし、骨材が邪魔をして平滑に塗料を塗るのが難しいんです。職人用語では「塗料を壁に付けた最初の段階」若しくは「ローラーで均一に伸ばす直前」を「ネタを配る」というんですが、兎に角ネタが配りにくい。ローラーの毛も引っ掛かりますし、凸凹の凹部分に塗料がなかなか入ってきません。平滑な壁面の1.5倍から2倍くらいの労力が必要です。
特に中塗りが一番多くの塗料を消費しますので「塗ってはローラーに塗料を付け、塗ってはローラーに塗料を付け」の繰り返しがハイペースで進みます。(※塗料メーカーの施工仕様でも中塗り、上塗りで使用量は違います。おおよそ1.5~2倍程度の塗布量の幅が設定されています。塗装職人では塗料メーカの仕様厳守で施工しています。)
また同じようにダメ込みもなかなか進みまないため神経を使います。しかしこういった手間のかかる施工だからこそ、仕上げの工程で重要な作業になってきます。それと中塗りが終わることで、今までの外壁の雰囲気からガラリと変わります。お客様が塗替えで「最もイメージがつかめる工程」にもなります。
塗装の仕事は「終わり良し」ではなく、下地、洗浄、下塗り、中塗り、上塗りと、どの作業も重要だからこそ、いつでも真剣に施工させて頂いています。
しかし劣化した外壁から、きれいな色に変わる瞬間はいつ見ても良いですね。完成しましたらまたご報告します!
過去に弊社でインディフレッシュセラを施工した事例がございますので、こちらもご視聴下さい。