砂骨ローラーでつくる波形模様のジキトーン塗装

最近の見積もりで、もっとデザインを重視したいというお見積りを頂きました。
他の業者さんが石調のデザインなる塗装で見積もりを提出してきたそうです。

そこで思い出しました。
ずっと前ですが、まだ私がバンバンに現場で職人をしていたころです。
通常の塗装より高級感のある、石材調模様の塗装です。

ハウスメーカーのALCコンクリートの塗装でも、へーベルやダインコンクリートの多彩模様吹付がありますが、それをローラーで再現したようなイメージです。

波形模様

塗料名は「ジキトーン」という日本ペイントの塗料です。
在庫整理なんかしていると、奥のほうに少しだけ顔を出していた塗料で、ずっと眠っています。
たぶん、もう使えないんだと思いますが、そう思っているとパソコンの中から昔懐かしい画像を発見しました。
このお家は外壁一面がツタにおおわれていました。

実は外壁塗装でのツタは作業上においては一番タチがよくありません。
強くむしり取ると外壁がはがれ落ちてきたりします。

ついでに話すと、外壁の下まで根をまわし、そこから雨水なども侵入して塗膜はがれの原因にもなります。
ツタはバーナーであぶって撤去する場合もありますが、多くは手作業で取り除いていきます。

塗膜はがれのところはモルタルで補修です。

とにかく模様を出すためには、大量の塗料が必要となります。
4工程ほど経過してこんな感じです。

足場も一面の塗装なのでこんな感じ簡単に自分たちで組んでいました。

昔の写真なのでよくわかりませんが、とっても高級感に仕上がる塗装方法です。
メーカーのカタログを拝借すればこんな感じ。
超アップです。

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昔を思い出して、たくさん写真を載せちゃいました。
ただこのジキトーン。大量の塗料ということは、塗膜も当然厚くなるため塗膜自体の重量も重くなります。
塗る外壁を選ばないと、後々塗膜の重みに耐えかねて、自然にはがれおちてくるなんて言うことも、トラブルとしてあるようです。
ツルツルとしたフラット面のサイディングや、これまで何度も塗装をして層が厚くなってしまった外壁には不向きかも知れません。

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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