今回は横浜市保土ヶ谷区の現場から雨戸塗装の様子をお届けします。
担当した職人は一級塗装技能士の星野と、二級の曽根カズ。
まずは雨戸の下地調整から開始。紙やすりやナイロンたわしで全体を擦り、汚れを取り除きながら細かな傷をつけていきます。鉄部はツルツルしているので、わざと傷をつけることでザラつきができて塗料が密着しやすくなり、塗膜が剥がれにくくなるのです。
次は下塗りとしてサビ止めを塗布しました。サビの発生を防いで、傷みやすい鉄部を長持ちさせます。上塗りの色に合わせてサビ止めの色も変えるため、今回は茶色を使用。刷毛で雨戸の端から一段ずつ入念に塗布。
下塗り後は上塗りをしていきます。塗装は基本的に3度塗りですが、傷みのあまり見られないところは2度塗りで仕上げることもあります。逆に、日のよく当たる場所や劣化の激しいところは4度塗りにするなど、場所や状況に応じて変化させています。こうすることで、全部の箇所を同じ塗り回数にするより状態のバランスがよくなるからです。
上塗りは刷毛で端や段差部分を塗り込んだあと、全体をローラーで塗り、平滑に仕上げます。場所ごとにムラがないように、全体に塗料を行き渡らせて塗膜をしっかりつけていきました。
今までの雨戸塗装はハケのみで塗ることが主流でしたが、このローラーは塗料の飛散が少ないので雨戸のような段差のある面にも使えるようになりました。
塗り上がった雨戸を乾燥させて元の場所に設置。塗布面はフラットで、きれいな光沢の輝く仕上がりとなっていますね。枠部分にはテープ養生をしていたので、塗料の付着もなくスッキリと塗り分け線が出ました。