一級建築士が免許証を偽造、とニュースで報じられていました。どうやら資格がないのにあると偽っていたようです。
そこで考えてしまったのが、塗装業の資格。塗装には一級塗装技能士という資格があります。多くの一般の人は、塗装技能士の資格があるかどうかも知らないということに、私自身驚いた経験があります。「そんな資格あるの?」と聞かれることもあります。
知られていないことを逆手に取ってかどうかはわかりませんが、塗装士だったり塗装管理士だったり、その業者さんが独自に名づけた資格が色々あるようです。塗装技能士は国家資格ですが、ほかは行政などが関与していない資格で、どのような技能を保証しているのかよくわかりません。
お客さんは、どれを信用してよいのか混乱してしまいますね(笑)。特に年配の方は見分けがつかないかもしれません。だからこそ余計にややこしい名称に少し悪意を感じてしまったりします。考えすぎですかね。
でも今回の事件を見て、資格の信用を利用しているところは似てるなぁ、と思いました。神奈川県でも茅ヶ崎市で無資格の建築士が刑事告発されるようなことを報じていましたね。刑事告発とは、意外と罪が重いんですね。
きっと住宅工事は高額なので、嘘はいけないということなんだと思います。でも塗装工事だって安くないし、何しろ一生懸命に技術を習得して資格を取った人が、これでは報われません。塗装技能士を管轄する厚生労働省にも、もっと切り込んで対応してほしいと思ってしまいます。
一級塗装技能士の資格ほかに、塗装業では塗装指導員という免許があります。塗装指導員は資格ではなく、認定職業訓練学校の塗装科などで、塗装の技能を教えることができる職業訓練指導員の免許です。
都道府県から交付される免許で、受験には一級塗装技能士の資格もしくは一定の経験年数が必要です。塗装技能士を育成する立場なので、一級塗装技能士より上と認識されています。ちなみにうちには塗装指導員が私を含め4人おり、ちょっとした自慢です。
また塗装工事業は500万円以上の工事契約をする場合は、都道府県知事の許可が必須の許認可業です。一戸建て住宅にはほとんど関係ありませんが、マンションなどの少し規模の大きい塗装工事になると必要になってきます。
さて今年も技能検定の準備が始まりました。うちからは2人が一級に挑戦します。
合格してほしいです。