廃シンナー、廃塗料の産業廃棄物処理

塗装をしていれば、どうしても避けられないものがあります。

使い古したシンナーや塗料などの廃棄処分です。この処分代が結構高い。
1斗缶(18リットル入りの石油缶)で2~3.000円の処分費が掛かります。

なので、以前のニュースで、空き地などに捨てものすごい罰金を科せられたりする業者さんもいました。その業者さんはもちろん塗料を販売した塗料店さんも罰せられてしまうらしいです。

今は環境に対してかなり厳しくなっていますので、産業廃棄物の管理方法も厳しく管理させられています。書類的にも産業廃棄物管理票(統一マニフェスト)というものも保管する必要があります。

で、うちの場合は指定の産業廃棄物処理業者さんに引き取りに来てもらいドラム缶で処理してもらっています。現場数も多いので、1斗缶だと間に合わないし、費用もドラム缶の方が安く済みます。置き場には、廃シンナーと廃塗料のふたつのドラム缶が置いてあります。

でも業者さんによっては、使い古しのシンナーを出さないようにうまくやりくりする業者さんもいます。たとえば、使った刷毛はシンナーで洗いますが、そのシンナーを廃棄しないで、塗料の希釈に利用する。

刷毛を洗ったシンナーが汚れすぎて、黒色などの割合がこくなってしまった場合は、白っぽい塗料には使い無いということもありますが、濃い色の塗料の希釈には十分使えます。使用済みのシンナーは、洗いジャブなんて言ったりもしますね。

塗料もできるだけ残さないようにするのがいいのですが、きっちり1斗缶まるまるちょうど空っぽで使い切れるということはまずありません。まず残ってしまうか、足りないかのどちらかです。

一番悪いのは、足りないのを承知で無理やり薄めて伸ばして塗ってしまい足らせてしまうことですね。だからだいたい余分に注文しておくことが多いです。

倉庫には次々と残った塗料が山積みされていって管理に困っているのが今も続いています。養生のゴミとか、空き缶とかその他もろもろの廃棄物もコンテナで処理していますが、まぁいろいろ経費が掛かりますね。

あーやだやだ(笑)

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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