迷惑をかけてしまったお客様からの声

今日は何だかとてもうれしい日です。
ものすごくホッとしたというか、すこし忘れかけていたことを思い出させてくれました。

 

それは以前クレームで迷惑をかけてしまったお客様に、嬉しそうに電話に対応していただけたこと。久しぶりにこの安堵感というか、安心感をつくづく感じました。

もちろん会社を経営していく上では、さまざまな問題が次から次へと押し寄せてきます。つぶれそうに疲れる時もあります。でもこのお客様の声を聞くと、一瞬かもしれませんが、すべてを忘れて嬉しさがこみ上げてきます。

迷惑をかけてしまったというのは、外壁塗装のこと。このお客様のお家は、モルタル外壁で一部が人造石タイル。
タイルには単に撥水剤を塗布すれば、それで完了だったのですが、このタイルは磁器タイルと違いものすごく水分の吸収性がよいタイル。

お見積りに伺った時も、ベランダのタイル面には雨水の吸収の影響で、黒くカビがこびりついていた状態でした。
今後カビを発生させないためには、高圧洗浄をして除去してから、ある程度の塗装膜をつくって吸収をさせない塗料の選択をさせていただいたのです。撥水剤では、ただ吸収されてカビへの効力もないだろうという判断もあったからです。

 

ところが元々つや消しのタイル面だったのが、つやが出てしまいお客様が希望とするものと違うものになったわけです。あわてて、別のつや消し塗料をその上に塗るものの、まったくのつや消しには至らず、再度またその上からつや消しを塗るもののやはり完全にはつや消しとはなりませんでした。

職人担当の川口とあれこれ対策を考え、いくつもそれを実行してみたものの有効な手立てが見つからない。それならばと、その上から研磨材でつやを消そうとしたのですが、これも完全につや消しとはならず、お客様が希望とするものには至りませんでした。その時はホントにめちゃくちゃ落ち込みました。。

そこで何かほかのことで、どうにか喜んでもらえないかと考えて思いついたのが、車庫周りのコンクリートの打ちっぱなしの塗装でした。その部分は元々契約にはなかった場所です。水性シリコン浸透ガードという、シリコンとフッ素を合わせたブロックやコンクリート用の塗料なのですが、それをサービスで門周りと車庫の一部を塗らせていただいたのです。

 

そして今日、最終的な確認のためご連絡をさせていただいたところ、奥様の喜んでくださっているという声とともにきれいになったという言葉。救われますね、ホントに・・
ご主人さんからはトラブルにも関わらず、ねぎらいの言葉などもかけて頂き本当に感謝です。

 

私は最近はほぼ現場には出ておらず、PC作業に没頭しています。普段は見積り担当の菊池が対応しているため、こういったお客様との接触が少なくなっていました。

もちろん、はじめから何も問題がなくスムースに工事が完了すれば、言う事はありません。今回のお客様にはとても迷惑をかけてしまったのですが、このような一件があると、さらに工事に磨きをかけるべく自分を奮い立たせてくれます。これからも一生懸命頑張らなければなりませんね。

ということで、ちょっと嬉しくなってしまったので記事にしちゃいました。

それでは良い休日をお過ごしください!(^^)

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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