この手抜き足場を組む塗装業者はどう思いますか?

足場で塗装の質が変わることは、一般的には知られていない事実です。

足場

最悪なのが、丸太足場。木ですからね。節でデコボコなので水平ではありません。塗れると滑りまくります。

私が初めて丸太足場に携わっていたのは、19歳のとき。かれこれ27年前の話です。当時は一時アルミサイディングを貼る職人をやっていました。ぱっとサイデリアというサイディングが大々的に流行る前のことだったと思います。それも雇われ期間はほぼ研修のみで、若いながらも独立してやってましたのでよくやっていたなという思いです。

丸太足場をトラックに積み、番線という針金の太いものをシノという道具できつく縛りあげて組んでいました。当時は丸太が異常に重かったな~今より全然力がなかったので、余計そう思ったのでしょう。今はほとんど丸太足場で組んでいる業者は見かけなくなりましたので、この辺の話はしなくても問題ないでしょう。

 

その次に問題になるのが、単管足場でパイプ2本やを使った足場です。塗料缶や職人が落ちて大けがをする可能性のある足場です。上の動画がまさにそうです。実はすべて私自身が作業していた時のもの。平成15年と16年のときのビデオを引っ張り出してきたものです。手抜きのつもりは全くないつもりですが、丸投げでコテンパンにやられている職人の場合は、この単管足場の塗装工事は注意ですね。

足場自体落下の危険性はどれも当然ながらありますが、単管足場はワンランク違います。ワンランクという表現は別として、やっぱり危ない足場なのです。私がピークで塗装の職人をしていたのが約15、6年前。そのあたりの10年間で3人落下しました。いずれも単管足場でした。そしてその中の一人が私。

一段目からの落下でしたので大した怪我にはなりませんでしたが、太ももにいつまでも残る筋のようなものができました。これがすねあたりだったら折れていたほどの衝撃でした。私の落下したのはこの一度でしたが、本当に落下寸前だったことはもっとたくさんあります。

後は大工が2段目から落ちして血だらけになって骨折したり、手元で使っていた職人は見事3段目の足場から落ちてしまいました。入院は何とかしなくて済みましたが、1か月現場には出れませんでした。

塗料缶を落として庭などをペンキだらけにしてしまったのもいくつかあります。めちゃめちゃ掃除が大変です。バシャーと足場の上からペンキがなみなみと入ったバケツをひっくり返すのといっしょですから、完全にきれいに取りきれるわけでもなく、少なくとも迷惑をかけた形で完了してしまうことにもなります。

 

一番厄介だと思うのは塗装作業のしづらさです。道具や材料がまともに置けないので両手手放しで作業ができません。かならず片手は体制のバランスを保つためめにどこかしらつかまって作業する状態です。クサビ足場に慣れてしまっている職人では、落下に対する注意しまくりでたぶん作業が進まないでしょう。とにかく丁寧な作業が困難な状態となります。

しかも単管足場で今は組む足場屋さんもあまりいないと思います。だいたい塗装業者さん自身が組む場合が多いと思います。なので簡単に組み上げてしまうので、足場にのぼっても届かない場所がでてくるため背伸びした状態で作業したり、使う単管パイプの本数もより少なくするため揺れに揺れたりするのです。

塗料の質や塗り回数だけがクローズアップされていますが、まさにいい工事をしてもらうためには足場は基本中の基本ですから、この辺も注目しておきたい部分ですね。

代表・曽根
一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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