工事品質は置き去りに、契約数だけアップさせたい!?

最近、塗装業者を対象にした「工事契約数を伸ばす営業ノウハウ」のような広告をよく見かけます。

工事のクオリティがしっかり伴っていれば、契約数をさらに増やすために営業ノウハウを求めるのはあってよいと思います。でも、本来の工事品質を置き去りにしたまま、営業ノウハウを吸収することに重点を置いてしまうのはどうなのでしょうか。

次から次へ、新たな塗装業者が生まれ、生まれては消え、消えてはまた生まれる・・・。塗装業界はこの繰り返しがとても多いように感じてきました。中には現場経験をしないまま塗装業を始めたという人もいます。

 

しかしこれだけ価格競争が厳しい時代に突入すると、経験のある塗装業者でも工事の質を保つのは難しくなっています。ましてや現場の経験がない業者では、質を落とさざるを得ないのではないでしょうか。昔はそれでも余裕で業者が生き残ることができましたが、今は情報があふれている時代です。

お客さんの目もシビアになってきたので、簡単には契約を取ることができません。だからいっそう、このような営業ノウハウが塗装業者の間でもてはやされるようになったのだと思います。

たぶん営業ノウハウを提供する側は、ノウハウさえ売れればよいので、その塗装業者が本当に品質を心掛けているかどうかは気にかけないでしょう。買ったノウハウで契約数が簡単に伸びるほど甘くはないと思います。

 

質の高い仕事する本当の職人さんが、こういうノウハウを得て仕事を増やすのはよいことです。しかし、工事品質が伴わない営業ばかり増えるのは、業界、消費者ともによい影響があるとは思えません。

私の場合は現場をしながら会社が軌道に乗るまで、コンサルタントに頼ることなく、すべて自分で勉強し行動してきました。15年ほどは営業に使うガイドブックを一生懸命書いていました。自分自身に営業の経験も職人の経験もあったからこそ、です。

おかげでうちは質はもちろん、価格も落とさずにやっています。

でも冒頭のようなノウハウは、職人ではない人が提供しているので、工事の質に関しては触れない、というのは当然といえば当然ですね。

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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