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横浜市旭区役所の壁の試し塗りを行ってきました

旭区役所の庁舎内、地下通路にある壁の塗装を職員さんたちが作業をするにあたりお手伝いをしてきました。
本格的な平米数を塗るための試し塗りです。

横浜市旭区役所の地下通路の壁塗装

区役所の建物は築約50年が経過しており、今回の塗装箇所も新築以来、一度も塗り替えられていない様子でした。前回の横浜市役所市庁舎と同様、今回も外部業者に依頼せず、区役所の職員さんのみで塗装作業を実施するという試みです。

目次

塗装計画

まだ計画段階ではありましたが、最初の打ち合わせから参加させていただき、どの範囲を塗装するかを話し合いました。役所の業務に支障をきたさないようにするため、作業日は来庁者への影響が少ない土日や祝日に限定されることが前提でした。

塗装の面積や日程を考慮すると、業務に支障を与えない範囲での施工には限界があることが分かりました。しかし、職員さんたちの意向としては、自分たちの職場を美しくするというよりも、来庁者が訪れる場所を明るく整え、より良い環境で迎え入れたいという気持ちが伝わってきました。

横浜市旭区役所の地下通路

ただし、各フロアの壁には案内図や掲示物などが多く貼られており、広範囲の塗装よりも、これらの養生作業が増えることによる手間や時間の問題が懸念されました。限られた日程内で完了させるためには、プロでも慎重になる作業であり、塗装に慣れていない職員さんだけではより困難な作業になることが予想されました。

そこで、掲示物や設置物、ケーブル類が少ない場所として、元々職員さん側が候補として挙げていた地下入り口通路を塗装することにほぼ決定しました。

施工の規模と前回の比較

予定とする塗装面積はおおよそ70㎡前後です。前回、横浜市役所では3階と4階の壁と天井を塗装し、その面積は今回の約10倍にも及びました。当時は職員さん70名以上で作業し、試し塗り1日、本番塗装2日の計3日間で仕上げました。

今考えると、そのような大規模な塗装作業の指導を引き受けたことは大きな挑戦だったと改めて感じます。企画された職員の方々も相当なプレッシャーを感じていたことと思います。

その関内にあった横浜市役所も桜木町の新庁舎への移転し数年経ちましたが、形だけでも少しは存続してもらいたいですね。

施工前の試し塗り

今回も、その70㎡ほどのいきなりの本番塗装では不安があったため、試し塗りを提案したという訳です。地下フロアは他の階に比べて人の往来が少なく、業務や来庁者への影響が少ない環境ではありますが、ところどころ塗装が激しく剥がれていました。

通常の室内塗装であれば、下塗りと上塗りのみで仕上げますが、今回はカワスキ(皮スキ)を使った剥離作業を追加する必要がありました。それもかなり激しく剥がれている状態でした。

どの程度脆弱だったのかは壁ケレン後の塗膜の落ち具合でわかるかと思います。

横浜市旭区役所内の地下通路壁のケレン作業

地下の奥にあるわずかな面積の壁の塗装であり、作業自体はシンプルに見えましたが、旧塗膜の剥離が進んでいたため、仕上がりに不安がありました。その段階では使用する塗料も決定しておらず、試し塗りを行うことで適切な塗料を選定することにしました。

水性ケンエース

塗料の選定とリフティング現象のリスク

水性塗料の場合、脆弱な旧塗膜の上に塗装しても、溶剤塗料のように旧塗膜を侵すことはありません。

しかし、塗膜の下層(現状の塗装膜)が新たに塗る塗料の影響を受けて浮き上がったり、シワ状になる「リフティング現象」を起こす可能性があります。この現象が発生すると、後々の修復作業に大きな手間がかかるため、事前の試し塗りが重要となりました。

横浜市旭区役所内にある地下通路の壁の下塗り

最終的に、前回の横浜市役所と同様に 水性ケンエース という塗料を採用し、塗装を進めることになりました。結果的に、今回もきれいに仕上げることができました。それも職員の皆さんが一生懸命に古い塗膜を剥がしてくれたおかげです。

カワスキで壁の旧塗膜を撤去する横浜市旭区役所の女性職員さん

試し塗り塗装を終えて

今回は塗装範囲が小規模でしたが、職員の皆さんには作業の流れや工程をしっかりと理解していただけたと思います。

ローラーで壁を塗る横浜市旭区役所の職員さん

職員の方々は年度末に向けて多忙を極めていると思いますが、弊社としてもお手伝いできるタイミングとして、繁忙期から少し外れた今の時期が最適でした。

次回の作業では、職員さんの参加人数も増え、より広い面積を塗装する予定です。しっかりと準備を整え、万全の態勢で臨みたいと思います。

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