壁はサイディングの凹凸が深いので塗り残しに気を付けて塗替え。
トタン屋根には、太陽光を反射させる遮熱塗料を使用して塗装しました。屋根に設置してあるソーラーパネルの下も、しっかり塗り込んで仕上げます。
今回のご住宅ではソーラーパネルを設置しており、職人の腕が伸びれば話ば別だったのでしょうが……いくら職人といえど普通の人間です、腕は伸びませんし、届かないところは届きません。
届かない部分は手をつけないのではなく、そんな場所の屋根の目荒らしもちょっとした工夫をしました。稀なケースではありますが、手の届かないところをデッキブラシで目荒らしします。これはサイディング屋根には使えない(サイディングでは屋根が目荒らし以上に傷ついてしまうため)手法ですが、それでも滅多に使いません。トタン屋根限定の、ちょっとした工夫です。
必死に腕を動かす目荒らしは、たとえ11月末であろうが、腕まくりをしてしまうほどに体が熱くなります。
ケレンを行った後にミッチャクロンを塗布
各所の下地調整で目荒らしを行いました。後にミッチャクロンを塗って、塗料がしっかりと付くように下準備をしておきます。
- 屋根上をデッキブラシで目荒らししています。広い屋根上なので一か所づつ丁寧に目荒らしするのは大変でしたが、この作業が仕上がりにも関わってくるので、丁寧に行いました。
- 同じく屋根の目荒らしです。ソーラーパネルの下は覗きこみながらの作業だったので、体を折り曲げ、時には伏せたり、と。大変でした…。
- パラペットの目荒らしです。ベランダの中は足場が無いので屋根から作業をしています。身を乗り出すような体勢での作業なので、落ちないように気を付けながら作業しました。
- 壁の目地押さえのゴムをワイヤーブラシで目荒らししています。塗料の食い付きをよくするために、この作業は大変重要です。
- ベランダ内腰壁の目荒らしです。目荒らしは全身を使っての作業のため、この作業をしてるとこの時期でも暑くなって袖をめくってしまいます。
- 北面パラペットの下塗りミッチャクロンです。名前の通り、塗布することで強い密着力を得られます。刷毛を使って、塗り漏れの無いように丁寧に塗っていきます。
- 屋根雪止めの下塗りミッチャクロンです。塗料がだらだらと垂れないように刷毛についた塗料をよく切りながら作業しました。塗料は専門用語でネタとも言うことがあります。
- 南面下屋根上の水切り下塗りミッチャクロンです。先ほど同様に垂れないよう刷毛のネタを良く切りながら作業します。
窓や勝手口、外灯などの養生作業
汚してはいけないところをしっかりと覆います。この時にテープが浮かないよう指でしっかりと押さえておきます。
- 東面、雨戸のレールの養生を一級塗装技能士の竹内が行っています。見づらい部分の作業ですが、良く手元をみて作業を進めていました。
- 南面ベランダのライトの養生です。風で煽られてバサバサとならないようライトの裏側にも手をまわして、しっかりと押さえて養生しました。
- 北面、窓の養生です。線が綺麗に出るように指でキッチリとテープを指で押さえます。浮いてしまっているとそこから塗料が流れ込んで綺麗とは言えない仕上がりになってしまいます。
- 北面、勝手口の養生です。家全体をテープやマスカーを使って覆う作業なので、少しばかり手間はかかりますが その分、細かく養生する事で仕上がりに格段の差が出てきます。
- 南面ベランダ床の養生です。ベランダには色々と物が置いてあったので真ん中に寄せてから、床を端までキッチリと養生しました。
養生に続いて下塗りを塗布する
前日の続きから養生を行い、後に下塗り作業。足場のない場所は脚立を持ち込みます。
- 西面のエアコン室外機の養生です。熱が出るところの周りまで養生をすると溶けてしまったり、エアコンの故障の原因にもなるので避けて養生をします。
- 南面ベランダの窓の養生です。塗装した時に養生漏れをしないように角などは爪でしっかり押さえ、隙間なく養生をします。
- サイディングの目地押さえに専用のプライマーを塗っています。細かいところの作業なので、小さな刷毛を持って丁寧にプライマーを塗布しました。
- 北面シリコン部分に専用のプライマーを塗っています。片手に塗料を持ち、もう片手に刷毛を持っての作業。足元はクサビ足場を採用しているので、安定感があり、両手を離しても作業に支障がでる事はありません。
- 南面軒の下塗りです。透明な材料なので塗り残しがでないように気をつけて作業をします。時には角度を変えて反射で塗り終えた部分を確認しながら作業を進めていきます。
- 南面ベランダ、パラペットの下塗りです。ベランダの中は足場が無く脚立を使って移動しながらの作業なので大変でした。脚立での作業は不安定なので、足音にも気を配りながらの作業です。
- 南面縦雨樋の下塗りです。南面と言う事で長い間、紫外線に晒されて傷んだ樋は随分と下塗り材を吸いこみました。吸い込みが止むまでたっぷりと下塗りを塗っていきます。
- 北面壁の下塗りシーラーです。ローラーに十分な塗料を吸わせて、凸凹がある目地の部分にもキッチリと塗り込んでいきます。たっぷりと塗ったシーラーは密着力に優れているため後に塗る中塗りや上塗りとの接着剤の役割もしてくれます。
軒とベランダの隅々まで中塗り・上塗り
窮屈な体勢になりながら軒とベランダの中塗り~上塗り。その他、外壁の塗装を進めました。
- 南面の軒中塗りです。左の写真と似たような部分の作業でしたが、体勢が違うだけで大変スムーズに進みました。上部を塗装すると塗料が顔にめがけて振ってきたりもするので、目に入らないように気を付けます
- 南面ベランダ内壁の中塗りです。サイディングの凹凸の溝が深いのでローラーを縦と横に念入りに転がし、溝の奥まで埋めるように塗っていきます。
- 南面ベランダ内腰壁の中塗りです。サイディング面と違って、フラットの面なので塗料の垂れとローラー筋が出ないように気をつけて作業します。
- 南面の軒の上塗りです。この時も身を乗り出すように手を伸ばし、作業を進めました。担当したのは一級塗装技能士の川口。綺麗に仕上げてくれました。
- 南面ベランダ内腰壁の上塗りです。塗装場所が良く見えるように、しゃがんでの作業。刷毛で細かいところも丁寧に塗装しました。
- 北面の中塗りです。真冬ともなると陽が当たらない場所は手がかじかむほど寒く感じられます。この日の北面は特に寒くなっていましたが、それでも丁寧にローラーを転がして光沢ある塗装を施していました。
刷毛やローラーが入りにくい所を吹き付け塗装
軒・壁の吹きつけ塗装、外壁のローラー塗装、ベランダ壁
- 南面ベランダ軒を吹き付けするための養生をしています。十分に注意するとは言え、やはりローラーや刷毛よりかは塗料が飛散しやすいため念入りに周囲の養生を行いました。
- 軒と壁にある溝をローラーや刷毛では塗りきれないので、スプレー塗装の道具を使って吹き付けで作業しています。細かいところまで塗料を吹き付けることが出来て、とても綺麗な仕上がりになります。
- 南面ベランダ外のローラー上塗り作業です。足場が悪く安定しない足場での作業だったので、移動が大変でした。落ちないように片手で体を支えながら作業しています。
- 同じく吹き付け作業です。吹き付け塗装は、ローラーや刷毛が入りづらい場所の塗装だったり、刷毛で1本1本塗装しなくてはいけない雨戸の塗装などで良く用いられる方法です。
- 北面ローラー上塗り作業です。北面は今日も陽が当たらず寒いですが、川口は真剣な表情で黙々とローラーを転がしていました。僅かに入る光でも良い光沢が出ています。
- ローラー上塗り作業です。サイディングの凹凸部分にも塗料がしっかりと乗るよう、縦に横に、とローラーを転がしたお陰で塗り抜けやカスレなく綺麗に仕上がりました。
- 東面ローラー上塗り作業です。 隣に塗料缶を置いて、ローラーを転がす職人・星野。もう片手では単管を掴んで、体勢を安定させています。これも幅広のクサビ足場だからこそ出来る光景ですね。
- 北面吹き付け作業です。窓の周りも刷毛では塗りづらい部分でしたので、吹き付けで作業しました。周囲もしっかりと養生して飛散した塗料で汚れないようにしておきます。
長柄を使ってのトタン屋根下塗り
ソーラーパネルの下を塗装しています。通常のローラーだと届かないので長柄を付けて対応しました。
- ソーラーパネル下の屋根下塗りです。幅が狭くて、とても作業が大変でした。手が届かないので長柄をローラーに取り付けて覗き込みながら作業をしています。
- 同じくソーラーパネル下の屋根下塗りです。屋根の際での作業は支えも足場も無いので、落下しないようにも気をつけて作業します。
体勢を様々変えて行う屋根塗装
パラペットの中塗りと屋根鉄部の下塗り塗装を行いました。鉄部には斜熱塗料を使用したので省エネも期待出来ます。
- 南面パラペットの中塗りです。足場から身を乗り出して、だいぶ辛い体勢での作業になりますが、手を抜かず奥までキッチリと塗り上げます。
- 同じく南面パラペットの中塗りです。窓の養生はもう取ってあるので、下に塗料を垂らさないように注意しながら作業をします。風に煽られると塗料が飛散しやすいので、十分に注意します。
- ベランダ内パラペットの中塗りです。足場が無く高いところでの作業なので脚立を使用しました。不安定な足場の上で刷毛を逆手に持ち、良く見ながら作業を進めているのは一級塗装技能士であり、塗装指導員の竹内です。
- 屋根付属鉄板の下塗りです。遮熱の材料を使用しています。最近では遮熱や断熱の塗装を希望する方も増えてきました。家の中の温度を調整して過ごしやすい環境を与えてくれるほか、省エネも期待できる塗料です。
- 屋根の中塗りです。ソーラーパネルの下は単管が邪魔をして作業するのにすごい大変でした(泣) それでも手を伸ばして、しっかりと奥まで塗り込んでいきます。
- 屋根の中塗り。冬場の塗装になると朝は屋根が凍るくらい寒いですが、日が出てくると袖をめくるくらい暖かくなります。この日も途中から腕まくりをして作業を進めていました。
- 東面パラペットの中塗りです。下塗りをたっぷりと塗り付けた後に重ねた中塗りですが、これだけでも陽が反射して十分な艶が出ています。少しばかり凹凸のある部分だったので、刷毛やローラーを使い分けてしっかりと塗り込みました。
- 北面雨樋の上塗りです。周りを映し出すように反射して、まるで鏡のように綺麗に仕上がりました。メッシュシート向こうの夕暮れも綺麗ですね。
タッチアップをして妥協の無い仕上がりに
作業中に見つけた掠れや塗り漏れ部分をなくす為に最終確認をしながら補修作業を進めていきます。
- 東面の下屋根を下塗りしています。クリーム色の部分に白色の下塗り材が塗り重ねられていますね。覗きこまないと見えないようなところもしっかりと丁寧に塗り進めていきます。
- 南面壁のタッチアップ。塗り抜けや掠れなどがないかの最終確認作業の最中です。作業中に見つけて印を付けておいたところや、家全体を見直して見つけた部分を刷毛を使って補修していきます。
- 南面雨樋のタッチアップです。掠れなどが無いかなどの確認作業です。角度を変えて見ながら塗料の乗り具合を確認し、掠れていたりするところに都度刷毛を動かしていきます
- 下屋根の下塗りです。覗きこんで塗り抜けがないように気をつけて作業します。風が強い日だと塗料が飛散して周囲に飛び散りやすいので、十分に注意しながら刷毛を動かし作業します。
- 屋根付属鉄板の下塗りです。職人・曽根カズが塗料が垂れ無いように気をつけて塗っています。
- 同じく鉄板の下塗りです。枚数が多くあるので、並べて立てかけた後で刷毛を使い細かいところを塗装しました。一口に刷毛と言っても幾つもの種類があるため、今回も職人は2つの刷毛を使い分けて丁寧に塗装しています。
- 南面パラペットについた汚れをケレンしています。下地調整と表現されたりもする作業ですが、錆びや汚れを取ったりするほか、小さく細かい傷をいっぱいつけて塗料の食いつきを良くする働きもあります。
- 樋を塗るためにしていた軒の養生をばらしています。高いところでの作業なので、片腕で足場を組むために使っていた単管をしっかりと掴み、見上げるように作業をしました。養生の時に使ったテープなどを残さないようにしっかりと剥がし取ります。
サイディング塗装の動画再生リストです。ご覧ください。
施工日:2010年11月