サイディング外壁塗装。
お隣とも近く、足場を立てるのが少々大変だった思い出が蘇ります。
- 施工前
- 施工後
少し奥まった場所にあり、植物が多いせいか、屋根だけではなく外壁にもカビと苔がたくさん付着していました。
まず、それらを洗い流すために、150キロ圧の高圧洗浄機で洗浄を行います。
同時に古い塗膜を剥がし落とすことで、下塗りがしっかりとボードに吸い込まれ、塗膜の密着率を高めます。下塗り塗料は簡単にいえば接着剤のような役割のため、多すぎても少なすぎても効果がうまく発揮されません。洗浄された外壁と屋根は、古い塗膜も汚れも落ちて、シーラー(下塗り剤)をたっぷりと吸い込んでくれそうです。
下塗り剤を塗布した後は、二度、塗料を塗布します。
下塗りと一度目の塗装でもしっかりと艶も出るのですが、さらに性能を高めるために、もう一度塗布します。多すぎても良いというわけではないので、三度塗りが最適。
二度目(一度目の塗料塗布ですね)でももちろん艶やかなのですが、三度塗りすることで、さらに肉厚に、艶やかに仕上がります。
塗装が終わった後、お客様に「家が一回り大きくなったような感じがする」と仰っていただくことがあります。
そういうとき、職人は少々誇らしい気持ちです。そう仰るお客様ほど、顔がとても晴れやかで、丁寧に仕事をさせていただいた甲斐がひとしお感じられるからです。
施工前の住宅の様子
- 施工前
- ちょうど、出窓と窓の間部分の下の方が、苔で緑色になってしまっています。緑が多い場所だと、湿気が多く、かびの発生率もグンと高くなってしまいます。
- 反対側はもっとひどく、苔が三分の二を浸食していました。ガスメーターの上まで苔が走ってしまっています。
- 目地シーリングもすっかり痩せていたので、全て打ち替えを行います。
高圧洗浄
- 高圧洗浄は、150キロ圧の高圧洗浄機を使用して行います。近くで当てればゴム靴が切れてしまうほどの勢いで、外壁や屋根のしつこい汚れも洗い流します。
- こちらは洗浄前の屋根の様子。色あせたコロニアル屋根には、長年の雨風で育った苔がびっしりと生えています。油断すると滑ってしまうので、気をつけます。
- こちらは洗浄中の様子です。洗浄機から出た水が、すごい勢いで屋根に当たっているのが分かりますでしょうか。洗浄が終わった職人が立っている側と、反対側の洗浄がまだ終わっていない屋根の色が全く違いますね。
- 外壁の汚れも綺麗に洗い流します。汚れが残っていると、汚れの上に塗膜を作ることになり、しっかりと外壁に密着せず剥がれ落ちてしまうので、念入りに洗い流します。
施工完了の様子
- 施工後
- 軒天や雨樋は、元の色と変えずに白で塗装。 雨樋などは特に、白で塗装をすると下が透けてしまうことがあるのですが、透けもなくしっかりと塗れています。
- 苔が酷かった部分も、こんなに綺麗になりました。
- 窓枠や軒天の白が、外壁の青と見事なコントラストで、まるで夏の日の空のように爽やかです。
- サイディングボードの隙間までしっかりと塗れています。窓枠と外壁の境目も、しっかり養生を行ったおかげで、塗り残しなく、さらに綺麗なラインが出ています。
- 目地も上からしっかり塗装しました。肉厚な二液ウレタンシーリングに、シリコン塗料の塗膜で、目地の早期劣化を防ぎます。
- お客様にもとても喜んでいただけて、ほっと胸を撫で下ろします。塗装中もご協力いただきまして、ありがとうございました。
仕様
使用した塗料:シリコンセラUV、シリコンSi
外壁の色:76-30L、破風・雨どい・雨戸・戸袋はホワイト系、水切りは屋根と同じ色(ナスコン)
施工日:2010年4月
外壁塗装:
仮設足場組み立て・解体:179㎡、飛散防止用メッシュシート張り:179㎡、外壁高圧ジェット洗浄:156㎡、養生125㎡、中塗り塗料一液ファインシーラー:2缶、中塗り塗料一液ファインシリコンセラUV:2缶、上塗り塗料一液ファインシリコンセラUV:2缶、外壁塗装施工費(下+中+上塗り):109㎡
付帯塗装(3工程・高級シリコン塗装):
破風:35m、軒裏:16㎡、水切り(3~4工程・高級シリコン塗装):26m、雨樋(3~4工程・高級シリコン塗装):57m、戸袋&雨戸大:10面
シーリング工事:
既存シール撤去・接着プライマー塗布・シール注入等:132m、窓廻り・入り隅等、シール注入:122m
屋根塗装:※玄関ポーチ屋根・北側下屋・ベランダ下屋根含みます。
コロニアル屋根高圧ジェット洗浄:67㎡、下塗り塗料ベストシーラー:1.5缶、中塗り塗料溶剤シリコンベスト:1.5缶、中塗り塗料溶剤シリコンベスト:1缶、屋根塗装施工費(下+中+上塗り):67㎡、雨押え等鉄部(3~4工程・高級シリコン塗装):1式