一級塗装技能士からの教え 投稿日:2020/08/18 更新日:2024/03/09 投稿者: 株式会社 塗装職人もくじ Toggleケレン、下地処理下地処理軒 下塗り、上塗り 木部 下塗り外壁 下塗り、中塗り、上塗り樋、屋根、木部 上塗りケレン、下地処理 軒裏を皮スキ等を使って、ケレンしました。この作業を怠ってしまうと、折角 肉厚な塗膜を塗り重ねても、残っている古い塗膜と一緒に剥がれ落ちてしまう可能性があります。なので、根こそぎ剥がすようにしっかりとケレンしておきます。 長い年月の間、風雨に晒され続けた戸袋も かなり傷んでました。木部や鉄部などの傷んだところは塗装前に徹底的に補修してから塗装作業をします。 場所によっては手で簡単に削れるところもありました。この上から塗装をしていると、新しい塗膜ごと浮いて剥がれやすい仕上がりになってしまうところでしたね。 外壁も浮いている所を皮スキで削ります。表面の古い塗膜が剥がされて、灰色がかった下地が見えています。後の工程で、ここに下塗り材をたっぷりと吸いこませてあげることで密着度の高い塗装を行うことが出来ます。 腐って傷んでいた木部は大工さんに直してもらいます。鉄部が腐って居たら専門の職人を呼んで補修するなど、塗装前の修繕は徹底します。上から覆って隠し、見た目が綺麗なだけの仕上がりなど、職人のプライドが許しません。 腐って傷んでいた木部は大工さんに直してもらいます。鉄部が腐って居たら専門の職人を呼んで補修するなど、塗装前の修繕は徹底します。上から覆って隠し、見た目が綺麗なだけの仕上がりなど、職人のプライドが許しません。 白の部分が旧塗膜。灰色がかったところが素地の見えているところです。戸袋と同じく長年、風雨や紫外線にされされ続けて塗膜が弱くなっていたのか、随分と大きな範囲で削れました。 剥がした塗膜のゴミは風で周囲に舞い散らないうちに掃除して纏めます。屋根の上に積もるくらいに大量のゴミが出ました。 モルタルと木枠の間を外壁専科で穴埋めします。外壁専科はノンブリードタイプのシーリング材で、シーリングを施工した後に薄黒くなってしまう汚染と言う現象を抑えることの出来る材料です 角の部分も、隙間があれば丁寧に埋めていきます。隙間があると そこから雨水が浸入して内部から腐らせ、家を傷めてしまう可能性があるので。小さなクラックなどは塗料で埋められるのですが、大きなところはしっかりと補修していきます。下地処理 現場の外観です。道路も狭いので気を付けながら作業開始です。屋根より高くメッシュシートをかけることで屋根塗装の時にも塗料の飛散を防ぐことが出来ます。塗料は道路の端にそって置かせて頂きました。 足場のメッシュの隙間があったので、別でメッシュを張りました。周囲をしっかりと覆って、塗装作業に集中出来る環境を作る事も大事なことです。もちろん、足場はクサビ足場を採用。幅広なので、安定感があります。 外壁を剥がしたところにたっぷりとシーラーを塗って吸い込み止めをしました。濡れ感が出るくらいまでしっかりと塗り重ねます。それくらい塗らないと接着剤の役割もあるシーラーの効果が上手く出てくれないのです。 瓦は塗装しないので、汚さないようにキッチリと養生しました。養生に使ったのは滑りにくい仕様のノンスリップマスカー。人の行き来が多い場所だったり、滑りやすい屋根上などに良く使われるマスカーです 雨戸の錆び止めを塗っています。もちろん、錆び止めを塗る前にはペーパーなどを使って目荒らしをしてあります。この工程1つを入れる事で塗料のつきが格段に変わってくるのです シーラーが乾いたら、塗膜を剥がして段差になってしまっていたところをセメントで平らにしていきます。そのまま塗装すると段差が残ったままで、仕上がりの見た目が悪くなってしまいます。 軒裏もかなりハゲていたので、パテで平らにします。手先の感覚が重要になってくる作業ですが、そこは一級塗装技能士の職人・星野。綺麗にパテ作業を行ってくれました。 鉄部に錆び止めを塗り、錆びの防止をします。錆び止めにも様々な色がありますが、仕上がりの色に合わせて使う色を変えたりもします。今回は赤錆び色を使用しました。他のお宅の錆び止めにも良く見かけるお色です。 外壁を削ったところに下塗りをしてパターンを付けていきます。模様がついている外壁の場合、剥がしてしまうとその部分だけ模様がなくなってしまうので新たに模様をつけ、周囲になじませてあげる作業が必要になります。 雨樋にミッチャクロンを塗って、塗料の食いつきを良くします。どれだけ厚い塗膜を重ねても、下地にしっかりと付かなければ剥がれやすい塗装になってしまうので。仕上がりには見えない部分ですが、とても大事な作業です。軒 下塗り、上塗り 木部 下塗り ガラス戸の塗装です。まずは皮スキでケレンです。浮き出ている古い塗膜を削り落します。旧塗膜の上から塗装をしても、すぐに剥がれてしまい長く保つ塗装とは言えません。 軒裏をローラーで下塗り塗装をしている様子です。上部をローラー塗装する場合は上から塗料が顔に飛び散るので目に入らないよう十分に注意して、ローラーを転がします 樋の中塗りを刷毛で塗っています。中塗りで2回目の塗装ですが、この時点で既に綺麗な艶が出ていますね。更に上塗りを重ねる事で鏡のような光沢を得る事が出来ます。 鉄部の中塗りです。たっぷり塗って塗膜を付けます。鉄部のフラットな面は短毛のローラーを使用する事でローラー筋を残さず塗る事が出来ます。 塗りづらかったので外して塗りました。外せるところは外してから塗ることにより、裏の方まで丁寧に塗装することが出来るため、仕上がりが良くなります。 玄関ドアの中塗りです。目に付くところなので特に丁寧に刷毛を動かし、塗りムラなど無いように綺麗に仕上げます。 テラスの塗装です。ケレンをしてから下塗りです。傷んだ箇所に下塗りを塗布すると見る見るうちに吸い込んでしまうので、吸い込みが収まるまで何度も重ね塗ります。 ローラーの入らないところを刷毛で塗っています。ダメ込みと言われる、このひと手間をかける事で端まで綺麗に塗ることが出来て、仕上がりの質が格段に変わります。 軒裏の上塗りです。厚く塗り重ねて艶を出します。ローラー筋が出ないようにキチンと目で見て確認しながら作業を進めます。外壁の白色と晴天の青空が対比してとても綺麗ですね。 テラスの上塗りです。傷んだテラスも職人の手によって綺麗に3回塗装されて艶やかに仕上がり、とても良い仕上がりになりました。外壁 下塗り、中塗り、上塗り 養生をしています。足場が狭いので、足元と折角塗ったところに服などを擦りつけないよう気を付けながら作業しました。時にはもっと狭い足場での作業の時もあります。 窓も完全に塞ぎました。作業が終わるまでは開けることが出来なくなるので家の方にはご迷惑をおかけしますが、早く解放できるように作業を手早く進めます。 養生が終わったら外壁の下塗り。たっぷりと白色の下塗りを塗って厚い塗膜を付けます。凹凸の激しい外壁ではローラーが転がりにくく、塗料も多く使うため見た目以上に大変な作業です。 ガスのメーターを養生しています。全てを覆ってしまうとガスメーターの点検管理などが出来なくなってしまうため、数字の部分などは見えるように少し工夫して養生します。 ローラーで入らないところを刷毛で塗っています。無理にローラーで塗装すると塗装しなくても良いところに塗料がついてしまったり、塗料垂れなどで汚く仕上がってしまう為、先に小さな刷毛を使ってダメ込みをしておきます。 中塗りをローラーで塗っています。狭い足場の上ですが、しっかりと体重を乗せられるため安定して作業することが出来ます。掠れを作らないように注意深くローラーを転がしました。 中塗りが乾いたので上塗り開始です。3回塗りの3回目、厚い塗膜がしっかりと外壁を覆っています。陽に反射すると良い艶が乗っているのが見えました。 ローラーで塗り残しのないように塗ります。狭いところは小さめのローラーで。ローラーにも大きさや、毛の長さと言った様々な種類があり、塗装場所によって使い分けて作業します。 窓の養生を取っています。作業のあいだ不自由な思いをして頂いていましたが、これで新鮮な空気を取り入れることが出来ます。夏場など場合によっては窓を開閉できる養生を行うことも出来ますが、やはりキッチリと養生した方が綺麗な仕上がりになります。樋、屋根、木部 上塗り 今日は最終日です。ドア裏をペーパーで旧塗膜を削って平らにしています。手作業で扉1枚を擦っていくので大変な重労働ですが、この仕上がりによって出来栄えの質が大きく変わってきます 足場の関係上で、脚立に乗って鉄部の上塗りをしています。クサビ足場に比べると不安定な足場ですが、しっかりと手元を見て塗り残しや掠れが無いように刷毛で仕上げました。 樋の上塗りをしています。下塗りをたっぷりと塗った上から、中塗り~上塗りをすると光沢が随分と出て、ピカピカの仕上がりになりました。この日も天気の良い日だったので、樋に塗った塗料が陽に反射しています。 玄関周りの木部の上塗りです。裏はガラスで塗料を付けてはいけません。格子の3面を刷毛を使って塗装していきますが、細かいので神経を使います。一級塗装技能士の川口が作業を担当し、その技量で見事に仕上げてくれました。 外から塗れない所は家に上がって中から塗らせて頂きました。まずはケレンです。ペーパーを使って、浮いた古い塗膜などをしっかりと削り落します。この時に小さな傷をつけることで後に塗る塗料の食いつきを良くしておきます。 古い塗膜を剥がされた格子は白っぽい素地が見えていますね。この上に下塗り材をしっかりと塗り込めて、密着度をあげておきます。小さな刷毛をつかって塗装していきます。塗料が飛び散ったりして、周りに付かないように気を使いました。 下屋を塗っています。朱色に塗られた錆び止めが見えないように、上からたっぷりの塗料で厚く塗り重ねます。サッシの下部分まで下屋はあるので、刷毛を使って奥までキッチリと塗り込みます。 作業終了後に家周りの掃除を済ませて、荷物をまとめたところです。作業中に出たゴミや、使った塗料などはしっかりと纏めて邪魔にならないようにします。 株式会社 塗装職人 神奈川・東京の外壁塗装の株式会社塗装職人です。 施工は全て一級塗装技能士という国家資格を持った職人が行います。