【質問】フッ素の遮熱塗料で屋根塗装することにしました。明るい色を選ぶ人は少ないですか?

雨ですね。サクラは大丈夫でしょうか?毎年満開近くというときに限って、風が強くなったり雨が強く降ったりとそんな印象です。

今日も一級塗装技能士が回答していきます!

 

Yahoo!知恵袋(ベストアンサー)の回答の補足版です。

質問内容:

日本ペイントのフッ素遮熱塗料「サーモアイ4F」で屋根を塗装することにしました。
家の外観は南欧風なのですが、屋根はダークブラウンのスレート葺です。

この機会に屋根の色を明るいものに変えたいと思い、見本帳をめくったところ「クールビンテージローズ」という色に目が留まりました。
しかしメーカーの説明書きでは「工場や倉庫にオススメの清涼色」とのこと。

どうやらメーカーは、戸建て住宅には重厚色を使うことをイメージしているようです。
清涼色18色の中から戸建住宅用に色を選ぶ人は珍しいのでしょうか?

外壁は白に近い明るめのベージュを予定しています。

 

回答:

一般的な戸建て住宅の場合、屋根がスレートだとしたら、外壁より屋根の色が濃いパターンが9割くらいではないでしょうか。
ブラウン系、チョコレート系、ナスコン、濃いグリーンなど重厚な色が好まれます。
つまりメーカーのイメージ通りです。

※ただし乾式洋瓦(モニエル瓦)の場合は、薄いオレンジやうすい黄色もよく見かけます。

濃い色が好まれる理由の一つは、色彩のメリハリの問題です。
外壁が明るいベージュの場合、屋根がビンテージローズだとぼんやりした印象になってしまいます。カラーバランスを考えると、濃い目の色と明るい色の方がバランスが取れます。
もちろんこれは、十分見える程度の傾斜が屋根にある家の話です。

色のバランスは屋根と外壁だけの話ではありません。
木部の破風や帯板、窓枠などさまざまな場所を色分けする必要があります。それらがすべて同じ色(あるいは同系色)になるとメリハリが失われます。

例えば外壁を明るめのベージュで塗るとします。窓枠や帯板も明るめのベージュで塗ってしまうと、家全体がぼやけてしまいます。
逆に濃い色でバシッと引き締めると、メリハリがついたした塗装が出来上がります。

ただし、機能面だけで考えると話は逆になります。
遮熱塗料のサーモアイの場合

・(重厚色)クールチョコレート=日射反射率28.4%
・(清涼色)クールベビーリーフ=日射反射率69.8%
・(清涼色)クールライトグリーン=日射反射率62.3%

日射反射率が倍ちがいます。遮熱効果もだいぶちがうでしょう。
機能か選ぶか、色を選ぶか、ですね。

 

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