今回は、横浜市神奈川区の3階建てALC外壁で行った施工風景をお届けします。
職人は一級塗装技能士であり、塗装指導員でもある竹内が担当しました。
前回は高圧洗浄で家全体の汚れを取り除きましたので、今日はドレンパイプの下地調整と下塗りを開始します。
ドレンパイプは表面がツルツルしているので、この状態で塗料を重ねても密着性が図れなく、塗膜が剥がれやすいです。塗装を長持ちさせるためには、先ず下地調整をしてパイプの表面に塗料の引っ掛かりを作っていきます。
また、洗浄のみでは落ちなかった汚れもここで除去します。今回はサンドペーパー(紙やすり)で研磨して微細な擦り傷をつけたり、汚れを取り除いていきました。この工程は、塗料を重ねてしまえば仕上がりには見えない部分なので、中には省いてしまう業者もいるかもしれません。ですが、塗装の耐久性という形で影響が出るところなので、念入りに研磨していきます。
下地調整が完了したら、次は下塗りに入ります。ミッチャクロンという、下地と塗料の密着力を強化するプライマーを塗布していきました。透明な材料のため、塗り落しがないようによく確認しながら塗布。
ドレンパイプの裏側も忘れずに、奥からハケを差し込んできっちり塗り込みます。このときの竹内の手さばきは、丁寧かつ、とてもスピーディー。スナップをきかせながらハケを上下に動かして仕上げていきます。
ちなみに塩ビ管を取り付けている支持金具ですが、あまりにもさび付いて腐食しているものは交換もできます(Facebookアルバム)。ただしこの写真の事例の外壁は鉄筋コンクリートなのでALCの場合は軽量気泡コンクリートです。そのため欠損もしやすいため取り付け部の現場状況をみながら判断をします。
たっぷりプライマーを塗布し終えたパイプはつやつやとした光沢が出ています。これで、塗料の食い付きも向上して塗膜も長持ちすることが期待できそうです。