戸塚区の現場です。
作業は洗浄を経てサイディングの目地シーリング(コーキング)の打ち直しです。ちなみにこの現場では、このお客さんとお隣、裏と3件のお家での塗装工事です。
外壁のタイル調を生かすためのクリヤーの塗装のため、よりシールの美しさが要求されます。本来塗装は色つきのため、シーリングが塗装で隠れるのですが、このようなクリヤー塗装の場合は、シーリングがそのまま見えてしまうからです。
今のままの風合いを生かすには、このクリヤー塗装をお勧めします。また落ち着いた外観にするには、半ツヤや3部ヅヤなどあまりテカテカしない仕上がりにすることもできますし、光沢のあるつや有りを選ぶこともできます。
作業風景
- 塗装前です。もともと外壁につやはありません。どちらかといえばレンガ調のサイディングです。
- 1か月前ほどにおこなったお隣の家です。同じ日本ペイントのピュアライドUVプロテクトクリヤーです。3部づやです。
- そのお隣を屋根の上から見ました。
- コケが発生しています。だいたいどこのお家の屋根もこのような感じです。
- お隣のマンションがかなり接近しています。3階のベランダが特に近いです。高圧洗浄によって洗濯物や布団に水をかけてしまわないよう、念のためブルーシートでもう一枚余計に飛散防止をします。
- 屋根の洗浄は雨どいの中もこのように洗います。
- 水に濡れたコケを踏むとものすごく滑ります。なので、洗浄のときは足元のコケを洗い流し、足元を確保しながら洗浄していきます
- 下から上へ洗浄中。上からだと、もしコケの上を踏んでしまったら、滑り台のように止まらないので、落下への注意が必要です。
- 宣伝シートです。よく見えていました。
- これは高圧洗浄をした後日、下塗りのシーラーを入れた後の様子です。濡れている感じが特徴です。
- スレートのアップです。なんとなくつやがあるのがわかりますか?シーラーをスレートに吸わせると、このようにうっすら濡れ感がでます。スレートが劣化しすぎ吸いこみが激しいせいで、濡れ感がでないと、もう一回シーラーを塗ることがたまにあります。
- 反対側
- 今回はクリヤー塗装のため、目地やサッシ周りなどのシーリング(コーキング)はすべて透けて見える仕様です。そのためシーリングの色合わせにとても苦労しました。
- 色合わせのため4回ぐらいシール材を練り直しました。塗料と違いマヨネーズや粘土のような固さなので、1回完全に色を混ぜ合わせるのには、15分間機械を回さなければなりません。でも大量に肉厚ボリュームのシールのためには、もってこいの2液タイプのシールなのです。
- 通常のサイディングには横の目地はありませんが、今回はあります。青いのはボンドブレーカーです。
- 試し打ちをした2本の目地です。右がややグレーで、左がすこし赤っぽいです。
- 通常のサイディングには横の目地はありませんが、今回はあります。青いのはボンドブレーカーです。
- 目地やサッシに沿って、テープ養生をしていきます。
- ぶちゅ~と、たっぷりと注入していきます。ちなみに一液タイプのシーリングだとこうはいきません。
- そしてゴムヘラでならしていきます。
- 目地奥深くまで、隅々と注入されました。
- サッシ周りも同様に・・
- 屋根の中塗りです。職人は塗装技能士の曽根カズ。実力はあります。代表の曽根は一級です。
- こちらは一級の竹内。ローラーにてたっぷり塗料を含ませて塗ってます。
- 外壁の養生です。マスキングテープを使って細かいところを養生してます。
- 上塗りです。ローラーのハンドルも通常より長いものを使ってます。腰への負担軽減?
- 窓周りは、マスキングテープの上に、マスカーを使って養生をします。ちなみに直接マスカーでやることのほうが多いです。
- コロニアル(カラーベスト)屋根の完成です。
- ベランダの床の養生
- 基礎を汚さないための養生
- ピュアライドUVプロテクトクリヤー。お隣と同じく、このお家も3部づやですが、この塗料はつや有りです。3部ヅヤで仕上げるためには、下につや有りを塗らないと、仕上げのときに、つやが出すぎてしまったりなどの「つやムラ」を防ぐために塗ります。
- これは下塗りです。濡れ感がわかりますね。
- 二人で面で切りながら塗装していきます。
- そしてこちらが、3部ヅヤ。仕上げの塗料ですね。
- このピュアライドUVプロテクトクリヤーはメーカーの仕様では、2回塗りで完了となりますが、このお家はサイディングボードの上に細かい珪砂のようなものをまぶした外壁となっています。そのため普通のサイディングより塗料の吸い込みが激しかったため、もう一回増やして急きょ3回塗りに変更しました。
- 塗装完了後は養生のはがしに取り掛かります。
- 窓周りの完了後
- 目地も塗る前のときと、ほぼ同じですが、とても壁とマッチしていると思います
- 横から
- 下からですね。3部ヅヤ、落ち着いていいと思います。
- 上からのぞいて撮ってしまいました。外壁は終了したので、これから付帯塗装をするための段取りをしています。
- 角地に3軒。まとめて工事させていただき、感謝です。
職人だけが知る塗装現場のウラ側。全作業工程の動画です。
仕様
概要:
外壁塗装・付帯塗装・屋根塗装(サーモアイ遮熱)・シール交換・大工工事
施工日:平成24年6月
職人:竹内、曽根
外壁塗装:
仮設足場組み立て、解体:221㎡、飛散防止用メッシュシート張り:221㎡、外壁高圧ジェット洗浄:192㎡、養生:125㎡、下塗り塗料(UVプロテクトクリヤー):2缶、塗装施工費(下+上塗り):149㎡
付帯塗装:
破風(高級シリコン塗装):23m、軒裏(高級シリコン塗装):21㎡、シャッターボックス(高級シリコン塗装):2箇所
屋根塗装:
コロニアル屋根高圧ジェット洗浄:96㎡、下塗り塗料(溶剤ベストシーラー):1.5缶、中塗り塗料(溶剤シリコンベスト):1.5缶、上塗り塗料(溶剤シリコンベスト):1缶、屋根塗装施工費(下+中+上塗り):96㎡、雨押さえ等鉄部(高級シリコン塗装):1式
シール工事:
既存シール撤去・テープ養生・プライマー塗布・シール注入・ヘラ均し:155m、テープ養生・プライマー塗布・シール注入・ヘラ均し(増し打ち):176m、ボンドビューシール(ノンブリード型)39092成分型ポリウレタン