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お客様と情報を共有することで解決した10年来の雨漏り その1

先日、クラック補修、部分塗装工事で伺ったお宅で、補修工事当日に偶然ウッドデッキの下にあたる「梁」部分に雨漏りがあることを知りました。
お客様はこの雨漏りには気が付いていらしたのですが、外壁のクラックが原因で雨漏りされていると思っていらしたのだそうです。

ウッドデッキの雨漏り

そのお話を伺った時に、雨漏りの位置に違和感があったのですが、今回のクラック修理の際には、雨漏りの修理ついてご依頼はなかったため、その日の工事としてまずはお客様からご依頼のあったクラック修理部分塗装工事に取り掛かりました。

大工なども手配し、ウッドデッキを破損せず外し、梁上のクラックを確認後、無事に外壁のクラックを修理し塗装を無事終えたのですが、後日お客様からメールが届きました。

2019年10月13日(日) 11:35

松尾様

お世話になっております。
Yです。

先日はありがとうございました。
昨日は塗装後の初めての雨でしたが、早速染み出しておりました。

画像を添付します。

何か対策は可能でしょうか。
よろしくお願いします。

 

心配が当たってしまいました。
僕は急いで、その日のうちにお返事させて頂きました。

 

2019年10月13日(日) 15:19 松尾行彦:

お世話になっております、塗装職人の松尾です。

雨漏り箇所は正面じゃないんですね。
正面には、梁がなかったですよね。

どのような雨漏りの補修工事(コーキング材等を入れる)をするにしても、床を全部剥がして調査からしないと、雨漏り箇所は見つからないかと思います。

Y様がおっしゃっていたウッドデッキ(クラック部分)の反対側、雨漏り部分に当たる何かを直さないと、雨漏りを止めるのは無理だと思います。

松尾

 

この時、僕が怪しんでいたのは、家の中かからウッドデッキの雨を逃がす溝の下まで伸びた「梁」部分でした。

通常古民家などの梁は、家の1階と2階の間に大きな1本の木の幹を梁に使うことがあるのですが、Y様のお宅のようなタイプの戸建てですと、板を4枚組んで作った中心が空洞になっている梁が多く使われています。
その梁部分に、何か問題があるのではないか…と僕は思いました。

 

2019年10月18日(金) 14:08

松尾様

お世話になっております。

ご連絡ありがとうございます。

ウッドデッキを剥がして、テストして、怪しそうな箇所にコーキング材等を入れるということでしょうか?
そちらの作業もお願いすることは可能ですか?

よろしくお願い致します

Y

 

ここで、はじめて雨漏りについてご依頼のご相談を頂けました。
僕は内心ホッとしました。これで、「雨漏り補修」についてご提案できると。

お客様のご相談やご依頼が無ければ、僕がいくら防水のことに詳しくても、工事の押し売りになってしまいます。
押し売り工事をしてしまうと、お客様のご希望でない工事を押し付けてしまう場合もあり、僕は日ごろからそれだけは避けたいと思っていました。

営業というのは、お客様の痒い所に手が届いて初めてお客様のご要望に応えることができるのです。
決して、痒くないところ掻いてはいけないと思います。

ご相談を頂けたので、さっそく塗装職人として出来ること、出来ないことを踏まえた上で、お返事をさせて頂きました。

 

差出人: 松尾行彦
送信日時: 2019年10月18日 18:07
件名: Re: 本日の件

Y様

お世話になっております。塗装職人の松尾です。

ウッドデッキは、全てはがすことになります。(道路側から順番に…となります。)
床板を開けてからの、コーキングの充填他、検査等をすることは可能です。
ただし、いくつか問題がございます。

問題
1、現在、台風の被害の対応も重なり、もし再工事のご契約を本日いただいても、着工は来年となってしまいます。
2、確実に漏水を検査しても、止められるとは限りません。

特に新築当初からの問題であれば、一つずつ可能性を潰す工事を行う必要があると理解して頂く必要がございます。

3、上記のことをふまえて、再調査・再見積りでもう一度お時間を頂ければと思います。

その際、駐車場からお車は退けていた状態にして頂けますと幸いです。

上記のことをご了承頂けました上での再見積りは、喜んでさせて頂きます。
前回の工事と別扱いになりますので、お支払をして頂いてからの対応となります。

何卒ご検討の程宜しくお願い致します。

松尾

 

Y様は元からお支払いを先に…と考えて下さっていましたので、すぐにご対応下さいました。
ですので、僕の方もできる限り素早く契約書などを作成し、「雨漏り工事」のご契約をさせて頂き、Y様のお宅に現場調査へ。

追加の工事に備えてもう一度ウッドデッキに上がらせて頂き、今回のウッドデッキ工事の際に木を剥がした部分から、雨漏りの真上部分を開けて中を拝見したのですが…。

そこには、驚きの原因がありました。

(次回へ続きます)

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