塗装工事と同時に行う補修や増築など小さな工事とは

先日、アパートとご自宅が一緒になっているタイプの家を、一軒まるごと塗装工事させて頂
きました。塗装工事に合わせて、こまかな補修工事やフェンスの増築などがありましたので
、ご紹介いたします。

ブロック塀とフェンスの増築

これまでお客様宅のお隣は空き地だったのですが、お隣の土地でなにやら工事が始まり、そ
ろそろお隣の方がひっこしてくるかもしれないとのことだったので、あたらしく境界に目隠
し用のフェンスが欲しいとのことでした。

最初はブロック塀を増やすことを考えられていたのですが、元からあるブロック塀に合わせ
てしまうと、高さが出てしまうため塀が風の影響を受けやすくなります。
ですので、今回ブロックは2段だけ積んで、その上にフェンスを取り付けることに。

もともと1段だけブロック塀があったのですが、そこに直接フェンスを立ててしまうと強度
が弱くなってしまいます。そこで、2段積んで20×2=40センチの高さを出し、1メートルの
フェンスを付けることにしました。

さらに、積んだブロックの穴に鉄筋棒をブロックに串刺しにするように立て、1段目を積ん
で横にも鉄筋を入れて縦の鉄筋とクロスさせます。

この上にブロックをもう一段積んで、同じように鉄筋棒を通せば土台の完成です。
鉄筋をいれることでブロック塀の強度を上げて、多少風の煽りを受けてもブロック塀が倒れ
ないようにしたら次はその上にフェンスをたてます。

フェンス自体も、完全な目隠しタイプではなく隙間の空いたものを使用しました。
これもまた風などの影響を軽減するためです。

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最後は、ブロックの表面を塗装して仕上げます。
この時も、ブロック塀に入った水分が抜けやすいように隣家に向いた側は下塗り、中塗り、
上塗りの三度塗りで仕上げますが、自宅側はあえて塗りません。

 

こうすることで、ブロック塀の中に染みこんだ水分が側面から蒸発しやすくなり、鉄筋をサ

ビさせる確率が下がります。

 

フェンスをたてる際には、闇雲に高さを出すのは危険です。しっかりと風の影響や地震など
のことも考えて工事することが重要なのです。

上げ下げ窓の網戸交換

次はアパートの窓の網戸交換についてです。
こちらの窓は上げ下げ窓と言って、上下で動くタイプの窓になっています。

最近の上げ下げ窓は、網戸が内部についているものも多いのですが、この上げ下げ窓は少し
古いものだったため、外側に網戸が着いていました。

表側からネジなどで止めているのかと思ったのですが、どこにもネジを外すところがありま
せん。サッシ屋さんにも聞いてみたのですが分からないタイプの窓でした。

最終的には、内部にお邪魔し、内側から拝見させて頂くと、内側からのビスで留まっている
ことが分かったのです。
そこで、アパートにいらっしゃる4世帯の方それぞれのお宅に上がらせて頂き、工事をする
ことに。

実は工事の際に、こうした施主様以外の方の協力が必要な工事は非常に大変です。
それぞれの部屋の方によって生活時間が違いますし、1軒1軒相談しなければなりません。
ですので、工事をしながら廊下を通る居住者様に気を配り、それぞれのお部屋のご相談出来
そうな時間を考えながら作業をします。

お部屋の中に入らせて頂き、網戸を外して張り替えて取り付ける工事ですので、ある程度の
時間を要すことに……。
こうした調整は手間がかかりますが、丁寧に対応することで、より早く作業をすることがで
きるのです。

ベランダの目隠しを付ける

こちらのベランダは施主様の家部分についているもので、元々フェンスがありましたが、こ
のままでは足がすくんで怖いので目隠しをつけてほしいとリクエストを頂いたのです。
そこでアルミメインでできたベランダのフェンスに、目隠しを付けることになりました。

こういうところにポリカーボネートなどを貼ってあることもあるのですが、今回は違うもの
を張り込む事に。

固めの発泡剤で作ったプラスチック板の両脇に薄いアルミが貼ったアルミ複合板をビス留め
して使います。

しかし、このままだと板の切り口である断面がむき出しになってしまいますので、アルミの
枠材みたいなもので周りを囲って縁取りをしました。これで断面から水が入り込みアルミ材
が剥がれるということがなくなります。

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傷んだサッシの取り替え

最後に、横須賀市のお宅とは別の家ではあるのですが、同じく芯となる材料の両脇にアルミ
材を張り込んだアルミ複合板を使った工事をご紹介します。

こちらのお宅の場合は、サッシに入っているアルミ複合板の中身はコンパネでした。
合板の両脇に薄いアルミが貼ってあるタイプです。

年数が経ったことで両脇の断面から水が入り、紫外線にも長くさらされたことでぶよぶよの状態に。
そこでサッシを外してばらし、今流通している中身がプラスチックタイプのアルミ複合板へ変更しました。

またサッシに新しいボードをはめ込んだ後は、周りから水が入り込まないようにシーリング
作業も行います。

この時、扉を壁に取り付ける前にシール作業を行うため、アルミ複合板に貼ってある保護用
のビニールの端だけを剥がして対処しました。
シール材を張り替え、乾いたら扉としてはめ込みビニールを剥がします。

サッシ自体を取り替えるやり方もありますが、今回のやりかたが一番安価で手軽なやり方で
す。
こうした複合板を取り扱う時は、水が入り込まないように周りを塞ぐことに注意すれば、あ
る程度の年数が耐えられます。

このアルミ板には、何種類か種類があるのと色も選べるので様々な箇所で使用することがで
きます。
目隠しなどで検討されたいかたは、一度ご相談下さい。

塗装工事の際に合わせて行いたい小さな工事

今回はフェンスの増築や、網戸の張り替え、ベランダの目隠しなど、工事としてはどれも小
さく、そこまで家の保護とは関係ありません。しかし、きちんと工事ができると安心できる
箇所と言えます。

併せて観たいYouTube ドアのカバー工法

予算に応じて、できる工事をご提案することが弊社のモットーです。
経費を押える方法や、強度をしっかりと出す方法など、これまでの経験と知識があるからこそ、お
客様のご希望に合わせてお出しします。

気になる工事がありましたら、「このブログに載っていた工事はできますか?」などお気軽
にお問い合わせ下さい。
みなさまのご連絡をお待ちしております。

建築施工主任 家のことを何でも出来るようにと、20代の時に長野県の木造建築の親方に弟子入りして大工の道へ進む。30代の時にはキャパシティを拡げるために農業や造園業にも従事。造園業では外構工事も多く手掛け、家に関するエキスパートとして活躍。見えるところだけではなく見えないところも手を抜かずにやるのがモットー。妻と子供2人の 4人家族。

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