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横浜市戸塚区でガルバリウムを美しくするには下地調整と二人一組の通し塗装

今回ご紹介するのは、1階の外壁と屋根がガルバリウム鋼板の横浜市戸塚区のW様邸の塗装工事です。

金属外装は見た目がシャープで、うまく仕上がると本当に格好いい。一方で、塗装工事としては難易度が高く、素材の特性を理解していないと、密着不良や塗り継ぎムラといったトラブルが出やすいのも事実です。


さらに今回は、施主様からのお話と調査で、雨漏りの懸念もあることが分かりました。塗装は見た目を整える工事でもありますが、建物の不安を解消することも大事な役割です。そのため施工前は、見える範囲だけで結論を出さず、原因調査を徹底してから工程を組みました。

一級塗装技能士の資格を持つ原本職人と菅職人が素材にきちんと対峙して塗装に臨みました。


現地では、自転車置き場付近の壁面に凹みも確認できました。ガルバリウムは薄板のため、一度凹むと陰影で目立ちやすく、塗っても凹みそのものは消えません。だからこそ、塗装前のリペアが重要になります。

補修の考え方を応用

凹みに関しては、リペア屋さんが担当しました。

ガルバリウム鋼板は薄く、強度がある反面、衝撃が加わると凹みが残りやすい素材です。

バールやスライディングハンマーを使用し、裏側から叩き出したり、表側から引き出したりして形状を復元しました。板金補修は、力任せにやると伸びたり歪んだりしてしまうので、少しずつ“戻す”感覚が必要です。

破風に設置してあったパラボラアンテナを撤去して、下地に付いてしまった取付け金具の跡は、塗装の職人が補修を行いました。

破風に穴が残っている箇所は耐水パテでしっかりと埋め戻します。ここで終わりではなく、周囲の質感に合わせてパターン付けまで行いました。道具も、既製品をそのまま使うのではなく、マジックロン等を加工して“この壁のための道具”にしていく。補修跡を周囲のラインに同化させることで、近くで見たときも違和感が出にくくなります。

補修は出来るだけ仕上がりに違和感を感じさせないことを心がけています。

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目荒らしが品質の基礎になる

ガルバリウムは塗料が密着しにくい素材です。洗浄を終えた後、表面をきれいにしただけでは足りません。

ここで丁寧な目荒らしを入れました。このひと手間が、数年後の塗膜の状態を大きく左右します。金属の塗装は、準備で勝負が決まると言っても大げさではありません。

屋根の下塗りには遮熱専用の「サーモアイプライマー」を使用しました。素材と塗料の相性を合わせ、密着性を確保するための選定です。中塗り、上塗りは「サーモアイSi」を使用しました。

屋根作業で徹底したのが「板金の重なり部分を絶対に踏まない」こと。重なり目を踏むと板金が開き、そこから雨水が入り、雨漏りの直接原因になります。屋根の上では、踏む場所・踏まない場所を2人の職人で共有し、動線を揃えて施工しました。

乾きが速いからこそ、二人一組で通し塗り

外壁塗装には「ファインシリコンフレッシュII」を採用しました。ガルバリウムのような平滑面で一番問題になりやすいのは、塗り継ぎムラです。特に、夏場の乾燥が早い時期や冬場の気温が低い時期は、途中で止めると境目が線になって残ってしまいます。これを消すには、技術だけでなく体制が要ります。

そこで、原本職人と菅職人は必ず「上と下に分かれた二人一組」で、一箇所を同時に進めるやり方を徹底しました。端から端まで一気に仕上げ、途中で乾いて線ができる余地を作らない。シャッターボックスなどの付帯部も同様に、一面を同時に塗って均一な艶を出しました。


この“通し”施工は、効率だけを考えれば1人作業の方が楽な場面もありますが、“仕上がりを最優先するなら、この方法しかない”と判断した上での施工です。

また、この施工は段取りが悪いと成立しません。塗料の準備、ローラーや刷毛の段取り、移動のタイミング、すべてが噛み合って初めて可能になります。逆に言えば、ここまで整えると、ガルバの塗装は驚くほど美しくまとまります。

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素材の特性を読んで長持ちを作る

現場全体で徹底したのが、「はみ出してから掃除をする」のではなく、「最初からはみ出さないように塗る」という考え方です。はみ出し補修は、実はものすごく手間がかかります。

その時間は、本来“品質を上げるための時間”に使うべきもの。マスキングと刷毛捌きで無駄を消し、結果として仕上がりの精度も上げる。こういう積み重ねが、ガルバのような“ごまかしが効かない素材”では特に効いてきます。

横浜市戸塚区のW様邸は、補修・密着・通し塗り、この三点が噛み合ったことで、金属外装の良さがそのまま引き立つ仕上がりになりました。ガルバリウム鋼板を塗るというのは、単に色を乗せるのではなく、素材の特性を理解し、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることが、結果として建物を長く守ることにつながります。今回も、その積み重ねの一例として、私たちにとって印象深い現場となりました。

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