残暑お見舞い申し上げます。
先日、塗装工事が終わった横浜市のT様のお宅でちょっと珍しいエピソードがあったので、ご紹介いたします。
お客様のお宅は通りに面した側で美容室を開業しています。その店舗の横にある庭木に毎年、キジバトが巣を作り、卵を産むそうです。
昨年は卵を産んで間もなく卵がカラスに襲われてしまい、雛になることはなかったそうです。T様は今年も巣を作っているのを気がついていましたが、塗装工事があるのでどうしようかと思案していました。
7月28日。僕がT様宅を訪問した際に、庭木に巣があるのを確認しました。奥様にお話しすると、「工事があるのでハトが来ないようにしないとね」とおっしゃいました。
翌日、塗装のための足場設置工事を行いました。
さらにその翌日、T様宅を訪れると庭木の上には足場が組まれていました。巣の中にはキジバトがいました。しばらくして、ハトはどこかへ出かけました。(写真中央がハト)
足場の上から巣の中をのぞくと、2つの卵がありました。すでに卵を産んでいたのです。ハトはしばらくして巣に戻ると卵を温めていました。
本日は外壁の水洗いの日だったので困ってしまいました。卵やヒナが生まれている巣を除去するには「鳥獣保護管理法」により、横浜市長の捕獲許可が必要です。なので簡単には巣を撤去をすることが出来ません。T様の奥様と御相談して、巣はそのままにすることにしました。
担当職人の近藤にその旨を報告して、巣に気を付け今後の作業をしてもらうことにしました。後日、近藤は養生シートを使って、巣の周りに囲いを作ってくれました。
8月12日。2週間が経ちました。お客様から「卵が孵(かえ)ったわよ」と教えてくだました。丁度、その日T様宅をお伺いする用事があったので、訪問した際に巣を観ると親バトがいましたが、子供の姿は観ることが出来ませんでした。
僕が雛の姿を観ることが出来たのは、その数日後でした。
続く。