前回は塗装工事中の横浜市のT様のお宅の庭木にキジバトが巣を作って卵を生んで、2週間後にT様の奥様から卵が孵(かえ)ったと教えていただき、お宅を訪問したところ、雛の姿は観れなかったエピソードを書きました。今回はその続きです。
5日後の8月17日。T様宅に伺うと、巣の中に親バトと2匹の雛を確認することが出来ました。ふさふさの毛に覆われた雛が親バトの後ろにいました。T様の奥様は枝切りばさみで枝を切り、その枝を巣の周りに覆って、天敵から守るようになさってました。その翌日から、親バトの姿を見かけなくなったそうです。どうも餌の時間以外は巣にやってこないようです。
8月19日。シール工事の初日。シール職人に巣のことを注意するように伝えました。巣には2日前よりも大きくなった雛の姿がありました。
8月24日。足場解体の日となりました。足場職人には雛に注意して作業をするようにと伝えました。二羽の雛も随分大きくなり、キジバト特有のキジ柄も見ることが出来ます。
8月26日。無事に工事が終了して、T様に御挨拶に伺った際に巣を見ると、すっかりハトらしい体になってきた2匹の雛がいました。巣立ちの日が近いと思います。
塗装工事現場で新しい命が誕生して、お客様と職人たちが協力して小さな命を守れたことを誇りに思います。大変勉強になりました。貴重な経験をさせていただいたT様の現場に感謝いたします。
(塗装後のT様宅の様子)