神奈川区で3階建て店舗のALC塗装
横浜市神奈川区は子安通りにある3階建て店舗のALC外壁の施工風景をお届けします。
こちらの建物はALC(軽量気泡コンクリート)という外壁。60㎝幅のパネルタイプのものが多く、厚みは10㎝のパネルの建物がほとんどです。
中には細い鉄筋が埋め込まれているので、パネル全体としての柔軟性はありますが衝撃には弱い外壁材です。新築時の施工はウィンチ等を使ってパネルを持ち上げ鉄骨に溶接したLアングル材等に接着溶接して建てこんでいきますが特にパネルの端部は欠けやすいので慎重に行っていきます。
そして、もう一つの欠点はとても水の吸収性が良いということです。すなわちクラックがあると鉄筋コンクリート外壁より雨水が中に浸み込んでいきます。爆裂も早いですし鉄筋が細いのでクラック幅が大きかったり欠損でパネル素地が露出してしまっている場合などは最悪の場合、爆裂もあり得ます。
パネルを止めているボルトもサンモルCのような補修材が少しでもひび割れていると、鉄製のボルトが錆びて膨張し補修材を持ち上げさらに状況を悪化させてしまう場合もあります。目地シールのメンテナンスも重要です。
屋上防水は別途まとめてあります。

高圧洗浄

足場の周りにはメッシュシートを張ることによって洗浄時の泥水が周囲に飛び散らないようにしています。このとき足場は、家の高さ(屋根)よりも高く組んでもらうことが大切です。
事前にご近所には、高圧洗浄を行うことをお伝えしており、布団や洗濯物を外に干さないで頂けるようにお願いもしています。それでも万が一のことはありますから、一番いいのは雨の日に洗浄できるのが理想ですね。
まずは屋上を洗浄していきます。築27年ではじめての塗替えをされるということで、土などの汚れが積もるように一面を覆っていました。ここを最高150キロ圧が出る高圧洗浄機を使用して、汚れを削り落すように洗っていきます。洗浄ガンをあまり早く動かしても蓄積された汚れが取れないので、ゆっくり当てるように動かしながらしっかり汚れを落としていきました。


ここで使用している洗浄機の威力は長靴に水流が当たってしまえば穴が開くほどですし、誤って手に触れた場合は想像もしたくないですが吹き飛んでしまう強さ…。扱いには手慣れた職人と言えども油断は禁物です。こちらは屋上のため平らな場所ですが、屋根の場合は勾配がありますので手元・足元にはより慎重を要しながら作業しています。
屋上は通気緩衝工法でウレタン塗膜防水を行うため、付着物は徹底的に落とす必要があります。屋根などの塗装と同じく、ウレタン防水でも下地に付着物がない平滑な状態にすることで、下地とウレタンの密着力を高めて剥がれにくい防水層が形成されるのです。
一度洗ったところは下地が見えるくらいまでにはなったのですが、まだ少し表面に土が残っているため最後にもう一度全体を洗い流してきれいにしました。
下塗り
下塗り1回目(シーラー)

今回は新築時からの初回のメンテナンスのため、パネル素地は新築時に塗装がなされている上からの下塗りということになります。今回の下塗りでは浸透シーラーを塗布して、下地(新築時施工の吹付塗装)と塗料の密着度を強化させます。
ALC外壁の下塗りは肉厚に塗膜を形成できるフィラーを使用することが多いのですが、今回は先ずシーラーを塗ることにしました。建物の築年数がかなり経過しているということもあり、シーラーで下地を強化・塗料の密着性を高めたあとに、フィラーを塗布して塗膜の厚みが出るように仕上げます。
シーラーは水のようにサラサラとした液体。ローラーにたっぷり含ませたら、缶の中で振り落して適量に調整。外壁の端から端までたっぷり塗り込みます。ALC外壁は吸水性が高いため、シーラーも吸込まれやすいです。そのため、たっぷりと染み込ませるように塗布しました。


ほぼ透明な材料ですので、外壁に塗った状態を見ても写真では伝わりにくいですね。色が少し濃く出ているところが下塗りした面です。間近で見ると、シーラーの光沢感がわかるのですが…。
ALCパネルの継ぎ目には目地シーリングがボリュームたっぷりに打ち替えられています。シーリング材はたっぷり打ち込める2液型で、塗装面に汚れを出さないノンブリードのものを使用しました。この目地シーリングが傷んで、肉痩せや剥離した状態のままだと雨漏りを引き起こしかねないので、外壁の状態がよくてもシーリングの傷みには早めに対処したほうがよいでしょう。
シーラー塗布を終えたら、次回は2回目の外壁下塗りと軒塗装に入ります。
下塗り2回目(フィラー)
前回はシーラーで外壁の下塗りをしましたが、今回はフィラーで2回目の外壁下塗りをしていきます。


まずは軒の中塗りから開始。防カビやシミ止め効果があるケンエースを全体に塗布していきます。1回塗っただけでもかなり白く、しっかりと塗膜がついています。


軒を仕上げたあとは外壁の下塗り2回目を行いました。長い間塗り替えされずにきたALC外壁。シーラーで下地の状態を整え塗料の密着度を強化させたので、今回はパーフェクトフィラーで肉厚な塗膜をつける準備をしていきます。
このフィラーはクラック(ひび割れ)に対応する能力に優れた、微弾性の材料。そして、塗膜の厚みを確保できます。少しぼってりしたフィラーをたっぷり外壁に塗布していきます。目地シーリングの上やALCパネルを留めているボルト穴部分などにも、ムラにならないようによく材料を重ねていきました。
外壁とシャッターボックスや窓枠の境界部分は、養生をしているので塗料がはみ出したり付着していても問題ありません。きちんと養生がされているかどうかで、作業スピードにも影響してきます。
下塗りフィラーを重ねて耐久性アップ
フィラーによる下塗りをしましたが、引き続き下塗りを続けます。

未塗装面にパーフェクトフィラーをたっぷり重ねていきました。フィラーはぼてっとした材料のため、肉厚に塗膜をつけることができます。その分、シーラーのようなサラサラとした材料よりローラーに重みが出ますし、塗りにくくなります。ただ、塗りにくいからと言って必用以上に希釈してしまうと、フィラーが持つ性能が失われてしまうので適切な希釈率で使用しています。
こちらの建物は築年数が27年程、今まで塗装工事をしたことがないということです。長い間紫外線、風雨に晒されてきた外壁です。しっかりと下塗りを2回行ったので、上に重ねる塗料もたっぷり使用することで、肉厚・耐久性の高い塗膜になるでしょう。


1F軒裏にも防カビやシミ止め効果のあるケンエースをたっぷり2回重ねて真っ白に塗り上げていきました。

玄関周り


正面玄関周りは養生をしてからシーラーで下塗りをしました。軒とシャッターの境界や、外灯の周囲をマスキングテープでぐるりと囲み、塗料が付着しないように準備です。コンセントカバーのような突起物はマスカーで覆い、テープでずれないようにきっちり固定しました。
ALC外壁にはシーラーを塗布して、下地と塗料の密着性を向上させていきます。幅の狭い箇所は刷毛でたっぷりと塗りました。シーラーでの下塗り後はフィラーで2度目の下塗りをします。


シーラーが接着剤の役割を果たし、フィラーは肉厚な塗膜を形成する手助けをします。玄関前の軒は小さめのローラーで隅々まで塗布していきました。1Fの壁も同様に仕上げていくのですが、間近で見るとフィラーの粘度がよくわかります。惜しみなく塗布することで、塗膜が厚く耐久性を持たせることが可能になります。


もったりしているので、シーラーに比べローラーを転がすのは容易ではないですが、薄めすぎては材料の性能が低下してしまうので、適切に希釈して使用しています。
このフィラーは微弾性の材料なので、ひび割れに対応する能力に優れています。クラック補修の際、シーリング材を注入して塗装をすると、その跡が少し残ってしまいます。跡を目立たせたくない場合は、フィラーを刷毛で擦り込むようにしてクラック内に入れ込み、その上から同じ材料で下塗りをしていく手法があります。
中塗り

2度の下塗りを終えたALC(軽量気泡コンクリート)外壁にチョコレート色のシリコン塗料をたっぷり塗布して、肉厚に塗膜をつけていきます。
使用している塗料はシリコンセラUV。耐久性が高く、汚れの付着を抑制する効果があるので、外壁をきれいな状態で保持させます。
適切に希釈した塗料は濃厚ではありますが、フィラーを塗布してある壁は肌が丸みを帯びているので、ローラーの滑りがよいです。外壁塗装は塗膜が剥がれにくく、耐久性があるかどうかが重要になってきます。紫外線や風雨による傷みを抑制するため、厚い塗膜で建物をしっかり保護してもらいます。

中塗りが完了した状態です。パッと見ただけでも塗膜の厚みが感じられるような仕上がりとなりました。さらに上塗りを重ねることで厚膜になり、塗料の光沢もより輝いて美しくなります。
ALCパネルとパネルの間が少し凹んでいますが、ここは目地シーリングになっています。このシーリングも新たに打ち替えをしました。
外壁の既存のシーリングを全て撤去してから、プライマーで目地と材料の密着性を高め、2液のシーリング材を充てんしました。このとき使用するのは、たっぷり打ち込める2液のもの。撹拌は必要になりますが、1液型と比較して惜しみなく使用できるので、ボリュームのある仕上がりになるのです。
上から塗替えをする場合は、塗装と相性のよいウレタンを。塗装面にべたべたとした汚れが付着したり、変色しないノンブリードタイプのものを使用しました。クリヤー仕上げや、シーリングが露出した状態で仕上げ(化粧仕上げ)の際は、紫外線に強い変性シリコンを使用します。
上塗り
軒裏


軒の上塗り。先ほど塗布したケンエースをもう一度重ねて、より厚みのある塗膜に仕上げます。一枚目の写真はまだ、塗られてない部分が薄っすら見えますね。角度を付けてみると、白い塗料でも塗り落しが見えてきます。しっかり確認しながら、全体が均一な厚みの塗膜に仕上がるようにたっぷり塗り重ねました。
軒の塗装は、上を見ながらということもあり、ローラーからの飛散した塗料が顔や体にかかることが多いです。目に入らないように気をつけるのも限度があるので、ゴーグルをつけて行うこともあります。
外壁

ローラーにたっぷり塗料を含ませて、缶の中で量を調整してから壁に乗せていきます。
中塗り段階でもかなりしっかりと塗膜が形成されていますが、上塗りを重ねることでより厚膜になるので耐久性が増し、塗料の光沢感も現れてきます。
上の写真、中塗りと同じ塗料を使用していますが、色味がかなり違うように見えませんか?実は、塗料は乾燥すると色が少し濃くなるという特性があるため、色の差があるのです。上塗りも乾くと、同様に濃い色味になります。


こちらが上塗りを終えた状態です。細部まできっちり塗り込むことができました。窓や庇はもちろん、塗装しない非常用の手すりもマスカーできっちり覆っているので、塗料の付着を心配せずに塗替えすることができました。このように養生をしているか、していないかで、作業スピードにも影響が出てくるので疎かにできない工程です。
タッチアップ(補修塗り)




全ての塗替えが完了後、全体を見てまわり塗装の仕上がりを確認します。掠れやムラなどがあれば、再度部分的に塗装をして完成度を高めていきます。タッチアップ後は、養生をしていても防ぎきれなかった塗料漏れを拭き取り掃除。細かな部分まで見逃さずにきれいにします。
今回の外壁塗装では、シーラーとフィラーによる2回の下塗りをして計4度塗りの肉厚な塗替えをしています。部分的にツヤがひけてしまった箇所があったので、そこはもう一度塗装したので5度塗りになりました。ドレンパイプは艶やかな光沢が輝き、目地シーリングはボリュームたっぷりに打ち替えたのち塗装しています。
この後はエアコンホースの化粧テープを巻き直して完了となります。もちろん最後は現場の周囲も掃除をして施工を終えました。
玄関周り

玄関前は外灯であったり、細々とした突起物がついているので、その隙間を刷毛で塗り込みます。塗料をよく含ませた刷毛を奥に差し込むようにして、可能な限りしっかり塗膜を作っていきました。
塗膜の厚みをできるだけ一定に形成して、塗装の耐久性を向上させます。塗膜によって家を雨風や紫外線などから保護するので、塗膜はしっかり密着していること、そして耐久度がある厚膜に仕上げることがとても重要になってくるのです。
養生剥がし

塗装しない部分に塗料が付着することを防いだり、塗り分けの線をきれいに出すために行うこの養生。サッシ周りに張っていたマスキングテープを剥がしていくと、ご覧のようにきれいに線出しすることができました。マスキングテープを張れないところは、刷毛のみで真っ直ぐに塗り分けることになるため、職人の力量や経験が問われる部分と言えるでしょう。
養生はどんなに入念に行っていても、完璧に塗料漏れを防ぐということは難しく、ときおり付着していることもあります。その場合は、柔らかい布にシンナーを含ませて拭き取り掃除をします。
塩ビ管(ドレンパイプ)
下地調整と下塗り
ドレンパイプの下地調整と下塗りを開始します。


ドレンパイプは表面がツルツルしているので、この状態で塗料を重ねても密着性が図れなく、塗膜が剥がれやすいです。塗装を長持ちさせるためには、先ず下地調整をしてパイプの表面に塗料の引っ掛かりを作っていきます。
また、洗浄のみでは落ちなかった汚れもここで除去します。今回はサンドペーパー(紙やすり)で研磨して微細な擦り傷をつけたり、汚れを取り除いていきました。この工程は、塗料を重ねてしまえば仕上がりには見えない部分なので、中には省いてしまう業者もいるかもしれません。ですが、塗装の耐久性という形で影響が出るところなので、念入りに研磨していきます。


下地調整が完了したら、次は下塗りに入ります。ミッチャクロンという、下地と塗料の密着力を強化するプライマーを塗布していきました。透明な材料のため、塗り落しがないようによく確認しながら塗布。
ドレンパイプの裏側も忘れずに、奥からハケを差し込んできっちり塗り込みます。このときの竹内の手さばきは、丁寧かつ、とてもスピーディー。スナップをきかせながらハケを上下に動かして仕上げていきます。


ちなみに塩ビ管を取り付けている支持金具ですが、あまりにもさび付いて腐食しているものは交換もできます(Facebookアルバム)。ただしこの写真の事例の外壁は鉄筋コンクリートなのでALCの場合は軽量気泡コンクリートです。そのため欠損もしやすいため取り付け部の現場状況をみながら判断をします。
たっぷりプライマーを塗布し終えたパイプはつやつやとした光沢が出ています。これで、塗料の食い付きも向上して塗膜も長持ちすることが期待できそうです。
上塗り


ドレンパイプの上塗りを開始しました。塗料の密着度を高めるプライマーで下塗りしてあるので、シリコン塗料をふんだんに重ねて塗膜をつけていきます。塗膜の厚みをつけつつ、光沢が輝くように。
塗装は基本は3回塗りですが、傷み具合などによって塗り回数が変化します。特に傷みが激しいところは4回重ねることもありますし、逆にあまり傷みのないところは2回で仕上げることも。全てを同じ回数にするより、全体の塗装の持ちがバランスよくなるという理由からです。
こちらのパイプも下塗りと上塗りの2回で仕上げとなります。塗り上がったパイプは光りを反射して、とてもきれいなツヤが出ていますね。
鉄部
ベランダのサビ止め
残念ながら写真がないのですが、下塗り前にはケレンをしています。パイプと同様に、鉄部も表面がツルツルしています。やはり塗料の引っ掛かりとなるものがないため、せっかくつけた塗膜が剥がれやすくなってしまいます。
あえて、細かな擦り傷をつけることで、下地のざらつきと塗料がガッチリ密着して、剥がれにくく長持ちする塗装に仕上げることができるのです。サビが発生している場合は、この段階でよく削り落しておきます。サビが進行しないように除去する事が大切です。
ケレンでよく使用するのは研磨布やナイロンたわし、サンドペーパーや皮スキ(金ベラ)です。施工面が平らであれば、ディスクサンダーという電動工具を使用することもあります。


ケレン後は下塗りとしてサビ止めを塗布していきました。サビ止めには、その名の通りサビが発生することを防ぐ役割があります。この下塗りで、傷みやすい鉄部の耐久性を高めて長持ちさせます。
今回は仕上がりの色を茶色にすることを踏まえ、サビ止めの色を赤錆びにしました。ほかにも、グレーや白、茶などがあるので上塗りの色に合わせて選択します。
サビ止めは鉄部手すりにたっぷり塗布して、材料の性能を存分に発揮させます。格子の接合部など細かなところも塗り落しやムラがないように仕上げました。
テント鉄部
ケレンとサビ止め


外壁がきれいに塗り替えられているだけに、テントのサビや塗膜剥がれがとても目立ったような状態になっています。


マジックロンというナイロンたわしでサビ、汚れや弱った塗膜を擦り落していきます。このたわし、かなりゴワゴワしているため、素手で作業をすると手が痛くなってしまいます。使用するときは手袋が欠かせません。
サビのあるところは、マジックロンだけでは落としにくいので、皮スキという金ベラで削り落しています。下地としっかり密着している活膜はそのままにしておきますが、剥がれかかっている塗膜やサビなどの付着物は可能な限り取除き、下地と塗料が密着するように下準備します。また、全体に微細な擦り傷をつけることで、塗料の引っ掛かりができ、塗膜が剥がれにくくなります。
ケレン後はサビ止めを塗布し、サビの再発を抑制させました。鉄部は傷みやすくもあるので、たっぷり塗布して耐久性を向上させています。今回はチョコ色で上塗りするため、赤錆び色のサビ止めを使用しましたが、仕上げの色によって主にグレーや白、茶色などから選択します。

塗装
軒先の店舗テントのケレンとサビ止めを終えたので、シリコン塗料で塗膜をつけていきます。


テントの接合部はローラーが入りにくいので、小さな刷毛で先に塗り込んでおきます。塗り落しや掠れを防いで均等に塗膜がつくようしています。細かなところを塗布し終えたのち、ローラーで全体に塗料を重ねていきました。
場所によって道具を使い分けながら、すみずみまで塗膜をしっかり形成。傷みやすい鉄部の耐久性を高めて、長持ちさせます。
仕上がったテントは光を反射し、とても艶やかに輝いています。濃厚な塗料をたっぷり使用して厚膜に、そして美しく蘇りました。

ベランダ部の手すりも、同様にチョコレート色の塗料をふんだんに重ねて仕上げています。ベランダ内部はスペースがあまりないので、塗替えした面を自分の体で擦ってしまわないように注意を払いながら作業しました。
振り返り
3月中旬から工事を開始したALC(軽量気泡コンクリート)外壁の建物。築25年は経過していますが、塗替え・防水ともに今回が初めての工事となりました。
大まかに工事内容を振り返ってみます。
まずはALCパネルの目地に打たれているシーリングを撤去して、2液のシーリング材を惜しみなく充てん。肉厚なシーリングに仕上げて、建物の動きや歪みによる衝撃を緩和させられるように。
外壁自体にはシーラーとフィラーの2種類の材料を使用して下塗り。下地と塗料の密着性を強化し、肉厚な塗膜が形成できるようにたっぷり塗布。
シリコン塗料で中塗りと上塗りをして、建物の状態を長く保持する塗装に仕上げていきました。上階部分の壁などは夜露の影響のためか、ツヤが引けてしまったところがあったので、さらに上塗りを重ねて光沢を付加して完成させています。
屋上はウレタン防水の通気緩衝工法で防水工事を行いました。長年手を入れられていなかった下地は荒れた状態だったため、モルタルにて下地調整。プライマーを塗布し、側溝の隙間やクラック、伸縮目地にシーリングを打ち込んでいます。
目地の上や立上りにはメッシュ状の布を貼り付けて補強。下地と防水層の間に湿気がたまらないように、蒸発させるための通気緩衝シートと脱気筒を取り付けました。
側溝とドレン周りはこもった湿気がひどく、トーチでひたすらに炙って蒸発させてから改修用ドレンを設置。その後は通常のウレタン防水と同じ手順で、ウレタンを2度塗布してトップコートにて仕上げています。
足場解体へ
足場は組み立ても解体も、足場屋さんにお願いしています。まずは足場の周りを覆っていたメッシュシートを取り外します。今まで外側からは見えなかった建物の外観がはじめて日の目を見ます。

![ashiba-kaitai | 外壁塗装は神奈川県横浜市の塗装職人 Three-story building under renovation with metal scaffolding, a worker on the scaffold, and a truck parked on the street.”] ,](https://nuru.co.jp/v4/wp-content/uploads/2014/06/ashiba-kaitai.jpg)
そのあと、足場材を組み立てているパイプを上から取り外して地上に降ろしていきました。このときは屋上と3階部分、地上の3ヶ所にそれぞれ職人さんがいて、上から下へパイプを運ぶのですが3階から地上までの距離はかなりあるので、手を伸ばすだけでは受け渡しができません。
どうしているかというと、3階の職人さんはパイプから手を離して地上にいる職人さんがキャッチしてるのでした。これを繰り返して全ての足場材が撤去されていきます。

こちらは大体の足場材が取り除かれた状態です。まだ1階部分が少し残っていますね。施工前は外壁が白く、長年蓄積された汚れが目立っていましたが、塗り替えによって美しく生まれ変わりました。色も濃い茶色に仕上げたので、スッキリとシャープな印象に仕上がっているのではないでしょうか。

