今年も一級塗装技能士の受験案内がやってきました。
年に一度限りのチャンスです。
塗装技能士を取りたいけど、どこでどう手続きをすればいいかわからない職人さん、神奈川県職業能力開発協会から案内が来ましたので見てみてください。
残念ながら去年はうちからは一人不合格が出てしまいました。人生で一番勉強したという学科、何度も自分なりに練習した実技も、残念ながら落ちてしまいました。
もう一人は合格し、その後職業訓練指導員にもなったので、技能士試験によって命運が分かれてしまった感じです。
でも本当に難しいんですよね・・・
特に夏に実技試験をやることが多くて大変です。暑くて汗は作業している場所にポタポタ落ちるし、体育館みたいな場所でかなり数の職人さんがそれぞれ試験の作業をこなしているので、となりの職人の作業が気になってしまいます。
制限時間が決められているので、やっぱりほかの職人の進み具合が気になりますよね(笑)。
しかも実技試験で行う作業は普段、外壁塗装で行っている作業とはほとんど別物。ベニヤにパテをしごいて、その上にコンパスや定規などを使って、けがき線を書いて何色か調色をして、はみ出さないように塗ってみたり、塗り替えではまずやることがない玉吹きやヘッドカットなどです。
現場でも行う作業としては、カップガンを使ったスプレー吹きがあります。温風塗装機は雨戸で仕上げるぐらいでしょうか。
試験用の材料も高い!!
実技も学科も相当な覚悟が必要かもしれません。うちの竹内は「あんなの落ちるほうがどうかしてる」なんて豪語していますが、私は難しいと感じています。
竹内も私も結果的には1回で合格しましたけど、準備万端で挑みましたからね~
これを見てる職人さん、ぜひ頑張ってもらいたいですね。
ただ良い仕事ができる、できないというのは、こちらの理由が本当でもあったりするのですが・・・
まぁそこに触れようとする業者さんがほとんどいないのも、この業界が劣悪な環境の下請けで工事をさせている塗装会社さんが少なくないという証拠なのかもしれません。
ネガティブな話はしたくありませんが、きれいごとでは済まされない事実を嫌というほど見ています。工事を計画している方にも、資格の有無だけでなく、どんな塗装を行う業者なのかをよく見極めていただけたらと思います。
塗装技能士が本来の腕を振るうには、十分な時間と材料が確保される環境が必要です。これを見ている職人さんは、技能士を足がかりとして真の独立ができるといいですね。
しかし今日はあったかいですね。。
それでは。