外壁塗装の虚偽表示と二重価格

外壁塗装にもあるんです。虚偽表示や二重価格。

たとえば見積書や契約書に明記した高価な塗料とは違う、安いものを使うような場合です。
違う塗料を使うと塗料缶でお客さんにばれてしまうので、空っぽになった高価な塗料の缶に移し替えて塗るという方法など、昔は聞いたこともあります。さすがに今はそんなことをやっている業者さんはいないと思いますが。

でも缶数については、偽ったりすることがあるかもしれませんよ。塗料の種類をすごく気にされるお客さんがよくいますが、それ以上に長持ち(耐久性)に影響するのは缶数なのです。

塗装工事の費用・価格

つまりその工事で、どれだけの塗料を消費するのかということです。たっぷり濃く塗ればそれだけ塗料の性能が高まるのですが、業者にとってみれば、薄く伸ばした塗料のほうが、はるかに手間がかからず楽なんです。
価格が一番の原因になるかもしれません。予算が足りなくなるとまず一番先にやってしまうのがこの薄くのばして塗る方法。もし缶数が少なければ要注意です。

 

ただ見積書などに明記している缶数と、実際に使用された缶数は、一致しない場合もあります。外壁はザラザラやツルツル、凸凹や平坦など、それぞれの種類や模様があり、その状態によってすごく塗料消費量が上下するからです。もちろん見積もりのときに、外壁を見てその家にとって一番塗料性能を発揮する消費量をはじき出すのですが、それでも実際に塗ると前後するときがあります。

足りないときは後から注文するし、多いときは残るという感じですね。おかげで倉庫がいつもパンパン状態。深刻な悩みの一つです(+_+)
残っても、他の現場では色や種類によって使えない場合もあるので、できるだけ消費するようにしています。

 

以前どこかの業者さんで、使い切って空っぽになった塗料缶を見せて、「全部使い切ります!ほら空っぽ!」、という広告がありましたが、ぴったり使い切ることは実はまれですね。
もしぴったり使い切るとしたら、足りなくて無理して間に合わせたケースのほうが多いと思います。いずれも素人から見ればこんなことはわかりませんが、これから工事を考えている人は、缶数に注意をしてみてください。

 

そのほか、気をつけていれば気づきやすいのが、価格の二重価格です。
「本来160万円するのですが、今回上司と相談しまして100万円で工事させていただきます!」みたいな。近くで工事しているから足場代はサービスします、のように安くできる理由をつけている場合が多いです。

先日も、それが魅力で契約したが解約したいのでどうすればいいのか、という相談の電話を受けたばかりです。

大幅値引きは必ずウラがあると思っておいたほうが良さそうです。

では~(^^)v

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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