330万円が今なら102万円 訪問販売塗装業者との契約が不安

「工事契約してしまったが不安」

今日、下のような内容をメールでご相談いただきました。
これから塗装を計画する方にも為になると思いますのでそのままの文面で紹介します。

 

実際の相談のメール

「先週末に、営業マンではなく職人さんが、『この近所の新規開拓の為に、モニターになっていただけたら足場代をサービスさせていただきます。限定先着3組だけです』と言われて契約したのは、良いけれど、今になって不安に思い、色々調べていて御社のホームページに行き付きました。使用塗料は、菊水科学工業のナチュラルトーンで、20年は持ちますと言われました。
本来330万円かかりますが、今なら102万円と言うのですが、色々調べると他よりは安めではありますが、妥当な価格は、100万円台で、本来の見積もりの330万円がおかしいことが分かりました。御社のホームページを見ると、薄め過ぎて値段を抑えるなど色々値段を下げるための手口があるみたいなので、ますます不安になりました。普段共働きな為、工事しているところをチェック出来ないのも不安要素の一つになっています。こんなことお聞きするのは、筋違いなのかもしれませんが、どの様に思われますか?戸建てを購入して、初めての塗装で色々不安があります。ご教授の程よろしくお願い致します。

という内容でした。

 

当社からのメール返信内容

まず下記のように不審な内容ばかりでしたので率直に思う内容を返信しました。

「○○様。ご相談いただき、ありがとうございます。まず、一通り拝見させていただきましたが、文章を拝見する限り、典型的な訪問販売です。訪問販売がすべて悪いということではありませんが、○○さまも少しずつお感じになっているように、業者的に信用できないようすが垣間見えます。あくまでも推測の域は出ませんが、あまりにも典型的なので、これからお伝えすることには、ほぼ間違いないことだと思っていただいて結構だと思います。悪質リフォームが社会問題化してから、訪問販売員によるセールスというイメージがよくないため、最近では、わざわざ少し汚れた作業服を着て、セールスする訪問販売員も少なくありません。それだけで業者の質を判断することはできませんが、よく考えてみるとわかりますが、今時業者がモニターを募集しても、業者自身、営業的に何のメリットも効力もありません。ただ、単純に足場代サービスという値引きよりかは、根拠があっての足場代サービスというほうが信憑性があります。モニターは、その信憑性を増すための言葉でしかありません。たとえ工事しても、○○様のご自宅がモニターとして使われることはまずありません。そもそも、仮に見積もり金額が正当性のあるものでしたら、足場代をサービスしては、念入りな工事は非常に困難になると推測できます。限定数の根拠もおそらく無いでしょう。」

足場の大幅値引きや無料サービスはよくありがちなセールストークの一つですね。

 

【足場代無料はあり得るのか?・・参考動画】

 

塗料の種類ばかりに目が行ってしまうリスク

そして塗料の話もしました。

「またキクスイのその塗料は、あまり存じ上げませんが、そもそも、いい塗料という以外の根拠を示さないうちに、安易に20年持つということは、全うな業者ならまずお話しません。本来は、業者である私たちも、できるという確証をもてるならば、20年持つということをお伝えして安心させてあげたいという気持ちはあります。ただ塗装で20年持たすということは、どんなにいい塗料を使用しても、実際には一言で言うほど簡単には行きません。」

塗料の種類をものすごく気にする方は少なくありません。
確かに価格も違うので性能も違いますが、それはあくまでも”正しい塗料の扱いをした場合に限ります。

【この塗料を使えば15年持ちます!のリスク・・参考ページ】

誰もが信じる「この塗料を使えば15年持ちます!」のリスク。

 

そして下記返信は続きます。

「仮に塗料自体の耐久年数をたとえ塗料メーカーが20年と言ったとしても、下地の痛み方、下地の処理の仕方、塗料の薄め方や塗り方などの、幾ようにも変化する現場での工事になると、まったく話は別になります。また、一般の家の大きさだと思いますが、330万円かかる費用の塗装工事というものはありませんので、値引きの大きさを演出したお見積もりだと思われます。」

こちらもよくありがちなセールストークです。

ハウスメーカーにも同じような極端な値引き事例もあります。【ProFile専門家WEBサイトへ】

 

最初の価格を大幅な数字で提示して値引き差のお得感をだすやり方ですね。

家の劣化
家の劣化度で作業も価格も異なる

 

さらに続きます。

「こちらから、業者を呼んでの契約なら別ですが、お察しするところ、契約後8日以内でしたら、クーリングオフによる契約解除が可能です。経験上、このような経緯をたどる業者の工事は、結果的にトラブル工事につながる可能性が、非常に高いと思ってもらっていいと思います。以上、ご参考ください。」

・・・という相談内容でした。

 

心当たりないですか?

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

些細なことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください

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