今年も塗装技能士検定試験が行われます。
1級と2級の試験です。
受験案内には・・・
「技能検定は皆さんが持っている技能の過程を一定の基準によって検定し、その技能を公に証明する国家検定制度です。」
とあります。
そして・・・
「この試験は実技試験及び学科試験により実施されます。技能検定に合格した方には、特級・1級及び単一等級は厚生労働大臣名の、2級及び3級は神奈川県知事名の合格証書が交付され、技能士と称することができます。」
ともあります。
合格すれば、国が公に職人の腕を認めるということです。
しかし実際には、多くの塗装技能士の現状といえば、劣悪な条件下での「下請け」仕事が中心です。中心どころかほとんどがそうです。
うちの会社も下請けさんと協力して仕事をすることもあります。
本当は下請けそのものが悪いというより、発注条件が劣悪であることが下請けのイメージを悪くしているんですね。
現状はまだ一級塗装技能士に合格したからといっても、合格証書があるだけで、実際の仕事に好影響を及ぼすことは少ないかもしれません。塗装業を営む人にとっては、現場で働く職人が技能士になれば、会社のプラスイメージにはなります。
しかし肝心なところで、極端なコストの削減をされては、材料費や手間などかけられず、技能士といえども腕の振るいようがありません。
資格が関係なくなってしまいます。
まぁ塗装職人のあこがれの資格ですけどね。